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ペテルギウス

曖昧な記憶に嘘を散りばめて砕いたペテルギウスの欠片

 記憶はいつも頼りなくて、でも君のことは忘れられなくて。泣き虫だった僕のそばで、よく肩をたたいて慰めてくれたっけ。

 いま僕が思っていることを話そうか。君はかけがえのない親友で幼なじみ。嘘だよ。僕はいつだって僕に嘘をついている。せめてきれいな嘘をつきたいんだ。凛と輝くペテルギウスのように。

#今日の短歌

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