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This Summer

現在、江ノ島で開催中の個展のタイトルなのですが。夏の終わりでの開催が決まったとき、すでに夏休みが始まっていました。私には小学生の娘と息子がいます。

夏のイメージは光に溢れていて、ワクワクすることがいっぱいあって、それは私の子供時代の記憶でした。緑の中で聴く蝉の声(息子は虫が大の苦手で、中でも蝉を恐れているので木の下に行くのも躊躇していたけど)、プールにお祭り、思いっきり遊んだ後はスイカやアイスでクールダウン。あ〜夏ってワクワクがいっぱい。

それでも昨年あたりから、夏を楽しめない暑さを感じています。自分の子供たちにもやっぱり夏はワクワクがいっぱいであって欲しい。こどもたちとの夏の思い出をたくさん撮影しておきたいと思いました。

オールドレンズならではの玉ボケが夏の爽やかな感じにあってる

私の父は、家族での旅行やいろんな場面で家族の写真を撮ってくれました。だからお父さんの写真は少ない。でも、私も写真を撮るようになって、今なら父の気持ちが少しわかる気がしています。今しかないこの時間が自分の手からこぼれ落ちないように、子供たちをファインダー越しに見つめている、そんな感覚。

父の愛用のカメラはPENTAXでした。父が使っていたレンズ、その時代のレンズで私は、父が私を見つめてくれていた眼差しを追体験したい、親として過ごす夏休みを追体験したいと思い、今回のテーマを決めました。

使用レンズ
Pentax M42 Super Takumar 55mmF1.8

風呂上がりな雰囲気が出ている。至福のアイス。


今回は被写体も我が子であり、とてもパーソナルな写真展ですが、みなさんにも子供の頃の夏の思い出が、子供だった自分と父、母を思い出すような写真展になっていれば良いなと思います。


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池田美緒 作品展 02
子ども写真家
This Summer

2024.8.26 [Mon]- 10.6 [Sun]
※木曜定休 
10:00 - 18:00
最終日は16:00まで

@湘南天狼院
〒251-0035 神奈川県藤沢市片瀬海岸2−18−17ENOTOKI 2F

写真を撮っていく中で、自分の心のワクワクは「子ども」なんだと感じました。そして浮かんだ言葉が「子ども写真家」という言葉でした。作家に「絵本作家」があるように、私は「子ども写真家」であることを宣言します。

今回の副題は「This Summer」。いまだに夏はワクワクします。子どもの頃父が撮ってくれた夏休みの写真。私も父と同じPENTAX のオールドレンズで父の眼差しを追体験しました。2024の夏の写真たちです。

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