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経済とマインドの関係性

今回は少し踏み込んで、日本の経済についてお話ししていこうと思います。

あくまでも個人的見解も含まれますので、数ある意見の一つとして参考程度にご覧いただけると幸いです。


日本の現状

日本は高齢化の進展を背景に、総死亡者数は2010年から2019年まで10年連続で増加していました。

しかし、新型コロナウイルス感染症が流行した2020年は、多くの国で超過死亡が発生する中、日本の総死亡者数は前年より9373人減って11年ぶりの減少となりました。

ところが悲しいことに、自殺者が11年ぶりに増加したという事実もあります。
これはコロナ禍において、失業者が一気に増加したことが原因であると言われています。
実際に、失業者が増えれば自殺者も増えるというデータも出ています。

つまり、ざっくりとした言い方ではありますが、
病気で亡くなる人は減り、経済で亡くなる人が増えた。
ということです。
(もちろん経済的な部分だけではなく、人間関係など様々な原因もありますが、ここでは経済面の観点から記述させていただきます)

そしてこのままいってしまえば、経済的絶望によって自殺する人は今後も増え続けてしまうでしょう。

総死亡者数が減少したこと自体は喜ばしいことですが、そのために犠牲にしていることは少なくありません。

日本はコロナ禍において一定の経済活動の制限を行ってきましたが、その結果、2020年の実質GDP成長率はマイナス4.8%となり、感染者数や死亡者数が日本に比べて圧倒的に多いアメリカのマイナス3.5%を下回りました。


経済の低迷

日本経済はバブル崩壊以降、30年に渡ってほとんど成長できない状況が続いています。
その最大の理由は、経済の屋台骨だった製造業がグローバル化とIT化の波に乗り遅れ、国際競争力を失ったことにあります。
つまり、「変化への対応力の低さ」が原因で、
先進国で『唯一成長できない国』になってしまっているということです。

成熟した先進国は国内消費(内需)で成長を継続できるケースが多く、実際アメリカやイギリスは、製造業の衰退後も内需を原動力に高成長を続けています。
日本も十分な内需が存在しているはずですが、どういうわけか日本の国内消費は低迷が続いており、これが低成長の元凶となっています。

一部からは消費増税が原因であるとの指摘も出ていますが、税は経済学的に見て成長を根本的に阻害する要因ではないと言われており、しかも欧州各国が15〜20%という高い消費税率であるにも関わらず、順調に成長している現実を考えると、この理屈は必ずしも当てはまるとは言えません。


経済学と脳科学

日本だけが消費を拡大できない理由の一つとして、近年、経済学と脳科学の発展によってヒントになりそうな研究結果が得られています。
それは、日本は諸外国と比較して

「意地悪」な人が多く、他人の足を引っ張る傾向が強い

というものです。

大阪大学の研究グループによると、
「新型コロナウイルスに感染するのは自業自得だ」と考える日本人の比率は11.5%と、中国の4.8%やアメリカの1%などと比べて突出して
「意地悪で責任を他人になすりつける傾向」
が証明されました。

日本では何か新しい技術やビジネスが誕生するたびに声高な批判が寄せられ、スムーズに事業を展開できないことが多く見受けられます。
その間に他国が一気にノウハウを蓄積し、結局は他国にお金を払ってその技術やサービスを利用する結果となります。

また、他の先進国では成功者は尊敬されますが、日本は成功者は妬まれるという傾向が強い国でもあります。

成功した話をすると炎上する・・・
失敗すると「ほら見たことか」と吊し上げられる・・・

寄付について考えると分かりやすいですが、寄付活動をしている人に対して「偽善者だ」「イメージアップ戦略だ」などの声が上がるのは、先進国では日本だけではないでしょうか?

このようなことから日本は、
「分け与えた人が損をする文化があるから、分け与えないという文化になっている」
ということです。

なので成功者は自分自身の経験を積極的には他人に語らず、成功のロールモデルも共有しにくくなり、それによって消費活動が活発化しないというわけです。

つまり、、、

経済がうまくいくかいかないかは、マインドで大きく差がつく!

ということです。


今の日本に必要なもの

日本全体の意識として

うまくいっている人が積極的にシェアして、
それを受け取る人も非難しないで素直に受け取って、
共に成長する。

ということができると、日本経済は活性化すると言えるでしょう。
そして、このことは多くの人が理解はしていることではないでしょうか。

少なくともこれを読んでいただいているあなたは前向きな方だと思います。
しかしあなたの周りにも、否定や批判や妬みや誹謗中傷ばかりを言う人がいるかもしれません。
そういう人とはできるだけ距離を取りましょう。

人間は環境に影響を受けます。
ネガティブな環境ではなく、
学びや成長をし続ける人や、挑戦を応援してくれるような人たちの中に身を置くようにすることが大切です。

日本は世界から見てもネガティブ国家だと言われています。
それが国民性だと言われればそれまでかもしれませんが、

「成長したければ、どのコミュニティに所属しているかが重要だ」

という言葉にもあるように、
日本もネガティブ国家からポジティブ国家への転換が迫られているのではないでしょうか。

あなたはどのコミュニティに所属したいですか?


最後までご覧いただきありがとうございました!


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