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スタンフォード教育大学院 × 純ジャパ 学びのNote

はじめまして&ご覧いただきありがとうございます!
2018年9月から、スタンフォード教育大学院 (Stanford Graduate School of Education) 国際教育政策分析コース修士課程 (International Education Policy Analysis) に留学しています。

このコースは、統計や経済、「国際比較教育学」なる学問の基礎を学びながら、1年で修論を書く…というなかなかハードなプログラムで、年内は落ち着く暇もなかったのですが、今年から、スタンフォード内外で学んだことをここに書き留めていこうと思います。

始めようと思った理由は3つ。

① 純ジャパアラサーでいきなり留学してもなんとかなる!!ということを伝えたいから

自分は現在31歳、学部卒で就職、職場は2つ目です。
・海外長期在住は今回が初めて。
・大学時代、海外には、ボストンとニューヨークに10日ほど行っただけ。
・就職後の仕事も完全にドメスティック。
・年末年始を実家で過ごさないのは今回が初めてで、これを書いている今もこたつでみかんが食べたくてたまらない。。

そんな人間が30を越えてからいきなり海外の大学院に行くとどうなるか?

…それはもう、めちゃめちゃ楽しいし、かつ、苦労の連続なわけです。
ベッタベタの異文化交流体験から始まって、授業によって自分のこれまでの考えが洗練されていく感覚、新しい視点を手に入れている実感。サンドバッグのようにボコボコに(?)されながら自分のやりたいことを探っていくプロセス。

こんなエキサイティングな体験をもっと多くの人にしてほしいし、同時に、
・日本で準備しておけばこっちで10倍楽しめたこと、半分にできた苦労
・こっちでの一工夫でもっと早く解決できた問題
・あんまり心配しなくてもよかったこと
もたくさんあったなあ、というように思います。

留学の楽しみ方は千差万別でしょうし、困難に立ち向かう経験が留学の価値の1つだろうとも感じていますが、「働き方改革」と同じような話で、わけもなくみんなが同じ苦労をすることが大事だとは思いません(どのみち苦労はゼロにはなりませんし)。

留学がもっと「ストレスなく取り組めること」の1つになって、今後留学する人が、より高度なことにチャレンジできればいいなあと思っているので、何かしら参考になることを書き残せればと。

また、TOEFLも最高106点は取れたので、日本人の中で最も高得点のグループではないですが、純ジャパなりの現実的な勉強法、反省、出願全体のこと等々、とにかくなんとかなる!ということも、併せてお伝えできればと思います。

② スタンフォードの魅力、教育学の面白さを日本に発信したいから

卒業後は日本に戻って、日本、特に地方に貢献する道を探り続けたいと思っています。教育という分野もそのつもりで選んでいます。
…いっぽう、もし10代、20代でここに来ていたら…あるいは日本の教育関係を仕事にしてなかったら…一生ここで働きたいと思ったかもなー!!と、存分にミーハー心(?)がくすぐられているのも事実です。笑
とにかく、スタンフォードはいい大学です。教育大学院もそうですし、他の院の人と話していてもそう思います。
ですが、思いの外日本人は少ないです。修士号を取りに来ている日本人は、MBAを入れても50人に満たないとか(修士以上の留学生は全部で3000人以上います)。

別に日本の大学がダメだというありがちな主張をする気はなくて、スタンフォードは
・130年を超える歴史、創設時からの莫大な資産
・シリコンバレーの経済システム全体の中での役割
・「アメリカ」という国の「西海岸」という地域にしか存在しえない魅力
などなどがぜーんぶ揃ってるから最高なんだと思うのですが、まあとにかく最高なものは最高なので、もっと沢山の人が目指せるよう、少しでも多くの情報があった方がいいよね、と思っています。
上述のとおり、31歳純ジャパでも合格できるし、なんとか生存していけるところですし。

また、「国際比較教育学」は日本では馴染みが薄い学問でしょうが、学部で教育学を専攻していなくても十分に学べる、比較的親しみやすいものです(自分は農学部でした)。さらに、スタンフォードはMBAと教育大学院の合同授業なども盛んで、これも日本では珍しいと思うので、これらの「スタンフォードならでは」感ある内容を発信したい!と思っています。

スタンフォード×教育学というブログ・Note自体珍しいと思うので、新しい観点で、良いところもそうでないところも、感じたことをそのままお伝えしていきたいです!

③ 学んだことを書き残さないと忘れる年齢だから…笑

本当に格好悪い話ですが、大量のリーディング、ライティング、修論のリサーチ、授業、イベント、卒業後の準備を並行して進めていくと、あまりに大変すぎて、正直、その時々で何を考えていたか、色々忘れていきます。(「海外の院は週に200ページのリーディング課題が出る!」と書いてあるブログがいくつかありますが、こっちでは、200どころじゃない週もありました。)

なのでもう、完全に自分のためですが、忘れないよう書き残しておかないと、来た意味が薄れるなと。

したがって、あまり読み手目線ではない、独白のようなものも多々出てくるかもしれませんが、留学の華やかな部分だけでなく、リアリティも伝えていく趣旨ということでどうかご容赦ください。笑

↑スタンフォードのアメフト。通常数十ドルするところ、学生は無料。


なお、予め申し上げておくと、このNoteは「スタンフォード式・○○法!」のような、一流の教授が長年の研究の積み重ねの上に書いている本とは違って、何か確かな「答え」を書くものにはならないと思います。

(英語の勉強法と移住事務手続きのことくらいは、多少なり正解が書けると思いますが。)

入学前の先輩からのメッセージ集に、

スタンフォードは答えをくれるところではない。かわりにたくさんの問いをくれる

と書いてありました。その時は、ははあ、そんなものかなあ、程度に思っていたのですが、こっちに来ると日々この言葉の意味を実感します。

・いずれ詳しく書きますが、国際比較教育学では、「なぜ現在の教育制度は今のような形になっているのか?」ということにさえ複数の学説があります。未来のことはなおさらですね。そんな中で「何が争点なのか」ということは書けますが、「こんな教室で、こんな授業をやるといいよ」という解答を出すのは、そもそも学問の役割を越えているとさえ思います。

・たかだか1年の修士課程では学びきれないほど、この学問は膨大な偉人の知恵の集積の上に成り立っており、、、自分の力ではなかなか答えに到達できそうもありません。

・そして何より、スタンフォードのDNAは「正解かどうか知らないが、私はこれをやる!」というところにあると感じていて、そんな感覚も結局、来てみないと分からないところはありますが、このNoteが雰囲気をお伝えする場になればいいなと思っています。

したがって、「だから、日本の教育どうするのが正解なの?」というタイプの方は、読まない方がいいかもしれません。笑

自分自身、なぜ留学したかと言えば、「日本の教育に活かせる科学的なエビデンスを得たい」というところが出発点にあるので、じゃあなんで答えをくれない大学で勉強続けてるねん…という話ですが、そのへんもいつかNoteの中で触れられたらいいかなと思っています。


いきなり長くなりましたが、月1程度を目標に、
留学生活・語学」「スタンフォード・西海岸」「教育
くらいのカテゴリで、緩やかに、読んだ方に何かメリットのあることをお届けし続けたいと思うので、少しでも興味のある方、温かく見守っていただけますと幸いです!

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※上述のとおり、自分の能力ではどうしても学期中は多忙になってしまうので、仮にコメントをいただいても、すべて返信はできないと思われます(必ず読みますが)。ご了承ください。