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スタンフォード教育大学院・国際教育政策分析修士'19卒/公共政策プログラム修…

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スタンフォード教育大学院・国際教育政策分析修士'19卒/公共政策プログラム修士'20卒。大学での学びや、純ジャパが留学する価値、希望、困難を投稿します。

最近の記事

なぜ「教育論議」はすれ違うのか(2/2)

前回の続きです。前回は、「教育論議」にまつわるすれ違いとして すれ違い①:着目するライフステージの違い すれ違い②:「誰のための教育か」のすれ違い すれ違い③:「個人のため」か「社会全体のため」か について書きました。これらと似たような話も混ざりますが、あと5つ挙げてみたいと思います。 すれ違い④:「認知スキルか非認知スキルか」を分けることによるすれ違い 教育を通じて子どもに身に付けてほしいこと、自分が身に付けられたことはたくさんあると思いますが、それらは「英語」「三

    • なぜ「教育論議」はすれ違うのか(1/2)

      気付けば卒業・帰国から2年。日本では引き続き教育に関する仕事をしており、職場の人やカウンターパートはもとより、学生時代の同級生や、まったく異なるバックグラウンドの人と教育について話す機会が増えています。「アメリカで教育の勉強をしてきました」というだけで、なんとなく、話をしてみよう/聞いてみようと思ってもらえるのはありがたいことです。 他方で、様々な立場の方と話をさせていただく中で、改めて自分の中で浮かんできた疑問があります。それは、 なぜ「教育論議」はすれ違うのか とい

      • 次期総理の言葉からスタンフォードの授業を思いだした話

        緊急事態宣言もついに解け、皆さん休日を楽しんでいる頃でしょうか。私は2回目のワクチンがまだなので、家でおとなしくしています。笑 さて、緊急事態宣言の解除ほどすぐに日常の暮らしが変わるわけではありませんが、次期総理の選出(正確にはあさってですが)も、もう一つ、全国に関わるニュースだと思います。 留学の話をこれまで書いてきて、なんで急に、スタンフォードと縁が遠そうな政治の話をし出したのかというと、総裁選後の記者会見での 経済には成長と分配、これが共に求められます。 という

        • スタンフォードならではだと思うこと②:教授、メッチャ賢い

          気付けば半年、何も書かないままでした。。。その間にもたくさんの方に新しくフォローいただいて、ありがとうございます!まだまだコロナが心配な世の中ですが、自分の留学体験についてお話しした人が海外の教育大学院に合格したり、Twitterではスタンフォードの学部に合格した日本人高校生をみかけたりと、明るいニュースもあって嬉しいです。 さて、これまでの自分の記事を見返していて気づいたのですが、 「スタンフォードならではだと思うこと」 について、今まで、一回しか書いていませんでした

        なぜ「教育論議」はすれ違うのか(2/2)

        • なぜ「教育論議」はすれ違うのか(1/2)

        • 次期総理の言葉からスタンフォードの授業を思いだした話

        • スタンフォードならではだと思うこと②:教授、メッチャ賢い

          海外の教育大学院に行くには?④…出願書類全体で「自分」を表現する

          前回の記事で、 将来 -( 思い × 経験 × スキル )= 学びたいこと という等式を埋めて、「いま時点での自分なりのロードマップを最大限まとめたもの」がStatement of Purposeだ、ということを書きました。そしてそれは、前々回で書いたとおり、「大学側が求めているものにフィットしていること」が重要です。 では、「具体的にはどんな構成で書けばいいの?」という話なのですが、これには答えはありません。なぜなら、Statement of Purposeは、受験勉

          海外の教育大学院に行くには?④…出願書類全体で「自分」を表現する

          海外の教育大学院に行くには?③…将来 -( 思い × 経験 × スキル )= 学びたいこと

          日本は急に寒くなってきて、西海岸が若干恋しいです。(1月2月はスタンフォードも割と寒いですし、毎日のように雨でしたけど。) さて、Statement of Purposeの書き方の続きですが、前回 ①「大学が求めているもの」に即して書く。 について書いたので、今日は ②思い×スキル×経験で、現在の自分のパッションと優秀さを伝える。 ③大学生活中はもちろん、その後何をしたいか考えて書く。 について書いていきたいと思います。 ④質問文で聞かれていることに答える。 ⑤アメリ

          海外の教育大学院に行くには?③…将来 -( 思い × 経験 × スキル )= 学びたいこと

          海外の教育大学院に行くには?②…大学院に「行きたい」だけでなく、「大学が求めているもの」を考える

          前回予告したとおり、海外の教育大学院の行き方・選び方などについて、自分自身の経験を中心にしながら書いていきたいと思います。 できる限り汎用性のあることを書きたいと思っていますが、前回もお伝えしたとおり、より専門的な視点から、より多くの人に当てはまるアドバイスを得たい方は、プロの留学コンサルに相談してください! 海外留学に限ったことではないですが、成果を出す近道は  ①求められているものと  ②水準を知って  ③自分がそれに近づくよう動く というステップだと思います。敵を知

          海外の教育大学院に行くには?②…大学院に「行きたい」だけでなく、「大学が求めているもの」を考える

          海外の教育大学院に行くには?①

          こんにちは。「ノーベル経済学賞 × 教育」のシリーズの続きを書こう書こうと思っていたら、2本目の修士論文の本格化、オンライン授業への切り替え、早期帰国の準備…とバタバタしているうちに、卒業して日本での仕事が再開してしまいました。。。笑 授業がオンラインになってからは、キャンパスの中心部にある噴水も水が止まってしまい、寂しい雰囲気でした…授業はオンラインでも問題なくできたので、それはとてもありがたいことだったのですが。 今年に入ってからは「科学技術政策」「政治学」など、ちょ

          海外の教育大学院に行くには?①

          アメフト観戦でダイバーシティについて考えたこと

          いつも長い記事ばかり(すみません)ですが、今日は、写真を中心にして、文字を少なめに。 大学スポーツの花形アメフトは、スタンフォードでも大人気。特に、ライバル校であるU.C. Berkeleyとの試合は「BIG GAME」と呼ばれ、とても盛り上がります。今年は11月末にありました。 試合のしばらく前から、図書館には "BEAT CAL" 「CAL(バークレーのスポーツチームの通称)を倒せ!」 の横断幕が。 スタジアムの収容人数は5万人。 スタンフォード(S)がタッチダ

          アメフト観戦でダイバーシティについて考えたこと

          ノーベル経済学賞 × 教育② : なぜ「RCT」を用いるのか?

          こんにちは。スタンフォードでは、秋学期の授業が終わると同時に早めの雨季に突入し、微妙な天気が続いています(タイトル画像は先月のものです)。「常夏」のイメージのある西海岸ですが、ベイエリア(サンフランシスコ湾岸地域の総称で、スタンフォードも含まれます)は、冬は雨。。。 昨冬は1~3月の間ほぼ毎日雨でしたし、コートが要る日も多かったです。まあ、バケーションに来ているわけではないですし、春~秋はイメージどおりカラッとした晴れの日が続くので、全然いいのですが。笑 さて、前回予告し

          ノーベル経済学賞 × 教育② : なぜ「RCT」を用いるのか?

          ノーベル経済学賞 × 教育学:草の根の貧困対策

          いつもお読みいただいてありがとうございます!英語の勉強法などは、1つの記事にまとめるのが難しいと感じたので、Twitterを始めました。よければフォローお願いします。 公共政策プログラムの授業が始まって4週間が経ちました。去年の今ごろは、本当に心身ともつらかったのですが、今年は、授業の数は増えているにもかかわらず、ずいぶん楽に過ごせていて、小さな成長を感じています。 さて、先日、ノーベル経済学の発表があり、 マイケル・クリーマー(Michael Kremer)氏 アビジッ

          ノーベル経済学賞 × 教育学:草の根の貧困対策

          テクノロジー × 教育:スタンフォードで出会ったアメリカのEdtech8選(2/2)

          7月末に修士論文を出し終わった後は、9月中旬に公共政策プログラムの授業が始まるまで何もないので、アメリカをしばらく離れ、アジアで教育支援活動を行っているNPOでのインターンをしています。自分は個人的なツテでインターン先を見つけましたが、大学としても様々な形でインターンシップの機会を提供しており、例えばクラスメイトの一人は、Stanford Seedというプログラムを利用して、インドとUAEでインターンをしています。 Seedはビジネススクールが運営するプログラムなのですが、

          テクノロジー × 教育:スタンフォードで出会ったアメリカのEdtech8選(2/2)

          (今度こそ)卒業を迎えて思うこと:教育に「魔法の杖」はないし、要らない

          前回書いたとおり、国際教育政策分析コース(International Education Policy Analysis)では、スタンフォード大学全体の卒業式の後も、7月末まで修士論文を書き続けます。高校生から院生まで、学外の人向けのプログラムが多く開講されるので、キャンパスは夏も引き続きにぎやかですが、自分のコースでは、授業の負荷が一気に軽くなるので、とても心穏やかに過ごすことができました。笑 そして、1年間を通じて継続的に取り組んできた修士論文 ”Weighted Sc

          (今度こそ)卒業を迎えて思うこと:教育に「魔法の杖」はないし、要らない

          スタンフォード 2019年卒業式:Make a change with people, not to people.

          この間冬学期が終わったと思っていたら、あっという間に春学期が終わり、先週日曜日にCommencement(卒業式)を迎えてしまいました。国際教育政策分析コース(International Education Policy Analysis) では、7月末まで、クラスメイトとの意見交換なども交えながら修士論文の執筆が続きますが、大学全体・教育大学院全体の卒業式はこのタイミングで行われます。 前回の記事(EdTech8選)の後半もまだ書けていませんが、アメリカ生活の一つの区切り

          スタンフォード 2019年卒業式:Make a change with people, not to people.

          テクノロジー × 教育:スタンフォードで出会ったアメリカのEdtech8選(1/2)

          スタンフォードでは、長かった雨と曇りの毎日も終わり、また快晴の日々が徐々に戻ってきました。(これを書いている現在また雨ですが。。タイトル画像は「狐の嫁入り」だった日のスタンフォードです。地面が濡れていること、傘を差している人が写っていること、伝わりますでしょうか…?笑) さて、少し間が空いてしまって恐縮ですが、スタンフォードと言えばテクノロジー・イノベーション!というイメージの方も多いと思うので、今回は、秋・冬学期で知ったアメリカのEdTech(教育×テクノロジーの取組総称

          テクノロジー × 教育:スタンフォードで出会ったアメリカのEdtech8選(1/2)

          「中国の人的資本と経済成長」から「なんで学校は世界中で『学校』なのか」まで

          スタンフォードの特徴を前回1つ書いたので、次は「教育大学院の学びとは」を1つ。特に「教育×経済」と聞いて、ポジティブにせよネガティブにせよ、感じるところある方に読んでいただければ嬉しいです。 【目次(というほどの長さもないですが。)】 1.ざっくり言うと何を学ぶか? 2.人的資本論(Human Capital Theory)とは? 3.中国の教育政策 4.「国際比較教育学」の役割とトレンド の4つについてお届けします。 1.ざっくり言うと何を学ぶか?国際比較教育学の学びは

          「中国の人的資本と経済成長」から「なんで学校は世界中で『学校』なのか」まで