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国内独学での英語学習法 第2回:英語脳

要約:英語を英語で理解するとはどういうことか、そうなるためにはどうすればよいのかを「英語脳」という言葉を用いて説明しています。

こんにちは!ふーやです。

英語学習では「英語の意味を理解した後に、常に強く概念&イメージを強く頭の中で思い浮かべる」ことが大切です。"I have a pen."と聞いたら、「私はペンを持っています」で終わらず、本当に自分がペンを持っている光景を何度も思い浮かべて脳裏に焼き付けていくんです。これが大切である理由を「英語脳」という言葉を通してこの記事でお伝えします。

「英語を英語で理解する」つまり「英語脳」とは

英語脳がある状態とは、日本語を使わずに英語を理解し、話せる状態のことです。具体例を挙げます。

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"apple"って聞いたら、「リンゴ」と訳さなくても下のイメージが思い浮かびませんか?逆に下のイメージを見たときに、「リンゴ」と訳さずとも"apple"って言えると思います。

他の例も。"thank you"って聞いて、「ありがとう」って訳さずとも、なんとなく感謝されてると受け取りますよね。逆に「ありがとう」って日本語訳すら無しでいきなり"thank you"ってお礼を伝えることもできますよね。これがまさに、日本語無しで英語を理解している状態です。

このように、僕たちすでに英語脳を持っているんですね。ただ使える単語やフレーズの数が少ない。つまりこれらを増やしていけば、英語をすぐ理解して、スラスラ話せるようになっていくわけです。

英語脳の中身

ではどうやって英語脳を鍛えていくのかを理解するために、英語脳の仕組みを見ていきます。インプットとアウトプットは音声知覚、意味理解、概念化、文章化、発音の5段階に分けられます[1]。

インプット(リスニング&リーディング)

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音声知覚:音声を聞いて、それを英語の音として識別すること
意味理解:英語の文章を、文法や単語を用いて解読し、概念やイメージとして頭に浮かぶこと

↓具体例↓

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意味理解をしたら、"I have a pen."の光景をクリアにイメージするんです。

※リーティングの場合は、音声識別ではなく、文字識別です。音声ではなく見た文字を英語として識別し、意味理解をしていきます。

アウトプット(スピーキング&ライティング)

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文章化:頭の中にある表現したいことを、文法や単語を用いて文章にする
発音:発音のルールに従って作った文章を発声する

↓具体例↓

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※ライティングの場合は、発音ではなく書くことになります。

これが英語脳です。次に、現状把握のため、僕たちが英語を扱うときの頭の中身を見てみます。

僕たち日本人の脳

インプット(リスニング&リーディング)

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英語脳に比べて、英→日翻訳が追加され、日本語で意味理解を行います。これに時間がかかるのが原因で、英語のリスニングの速さに理解が追い付かないんです。

↓具体例↓

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アウトプット(スピーキング&ライティング)

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こちらは、英語脳の時と比べ、日本語での文章作成と日→英翻訳が追加されます。ここに時間がかかることが、スラスラと英語を話せない原因の1つです。

↓具体例↓

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英語脳の鍛え方

前提として、文法や単語の知識、音声識別というリスニング能力が必要です。これらについては後の投稿で述べます。

最も大事かつ多くの人が実践できていないのが、冒頭でもお伝えした「強く思い浮かべる」ということです。

英語脳に欠かせない意味理解とは、英語の文章と概念&イメージをつなぐ橋の役割を果たしています。英文を見てその概念&イメージを日本語無しで直接頭に浮かべる訓練を繰り返して下さい。すると英語の文章と概念&イメージが繋がるようになります。これこそが、英語を英語で理解している状態なんです。

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この訓練を繰り返していると、アウトプット(スピーキング&ライティング)の時も、概念&イメージから直接英文が作れるようになります。

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最後に

この投稿では、英語脳の仕組みとそれに近づくためのトレーニング方法について解説しました!文法、単語関係なく、とにかく常に強く概念&イメージを強く頭の中で思い浮かべることを意識して下さい。多くの人が実践できていない、本当に大事なパートです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!次回は「英語の構造」についてお話します。

<参考文献>
[1] 岡田祥吾(2019)『英語学習2.0』角川出版 p.55 

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