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3つのFについて(読書の感想)

こんにちは、K-baraです。

今日は本の紹介です。

コロナ禍が始まった頃から、たびたびニュースで登場していたオードリー・タン氏。

ちょっとどんな人物が気になっていたのでこちらを読みました。

IT界の天才とか、異色の経歴の持ち主でとかの断片的な情報しか知りませんでした。ただ、現実問題として台湾のコロナ対策が上手くいっていることもあり、賢い人物の話を聴くのも何かプラスになるかと思い本書を読んでみることにしました。

タン氏の話す内容の印象を一言で述べると。「極めて合理的」というものでした。

私が特に印象に残ったのは、台湾のコロナ対策は3つのFがキーワードだったという氏の話です。3つのFとは、FAST(高速)FAIR(公平)FUN(楽しく)の頭文字を指します。
台湾のコロナ対策の例を挙げると、
・高速→世界最速で武漢からのフライトの乗客に対して検疫を実施。
・公平→健康保険をかざすだけで、薬局でマスクを10枚もらえる仕組みを作る。
・楽しく→高齢者向けに、チャットボットを実装したスマホアプリで医療情報を提供。
といったものがあります。
公共政策と一個人を全く同一に考えることは難しいですが、この3つのFに基づいて行動することは、プラスに働くのではないかと感じます。
少し抽象的ですが、個人レベルに置き換えるとこんな感じでしょうか。
・高速→やると決めたらすぐに行動する。
・公平→自分”だけ”の利益ではなく、他者の利益を考える。
・楽しく→ユーモアやジョークを忘れない。成果が出たら、きちんと自分を褒める。

もちろん、これだけでは抽象的すぎるので、より実生活に落とし込み、実行項目を設定する必要があるのは言うまでもないですが、「3つのF」は行動のベースにはなるかなと思います。

3つのFだけでなく、これからの社会、特にコロナ後の世界を考える上でのヒントが盛りだくさんでした。例えば「意思決定のプロセスは徹底的に公開するべき」や「IT技術やAI技術は社会的弱者を助け、人間の能力を補うために活用する」等々。

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公共政策やIT技術の活用について興味のある方はぜひ。

ここまでお読みくださりありがとうございました。

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