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家族の形

私の最近の悩みは、「夫婦共同財布にするか、別財布にするか」です。


新婚が直面する課題のひとつですよね。


夫からの勧めと、私も家計簿を付けてお金のINとOUTの把握をしたかったので、試しに、先月から共同財布にしてみました。


別財布にする場合ですが、元々、夫が家賃、光熱費を払ってくれています。家計簿をアプリで付け、普通に暮らして食費と生活費に10万程かかることを再確認しました。お財布を別にした場合、私が食費と生活費を受け持てば折半、平等になるのかな、という感じです。2人暮らしなので。ライフステージによって考えは変わるでしょう。


「夫婦はそれぞれが精神的にも経済的にも自立していて信頼し合える関係が理想」であったので、2人で生きていく分には別財布派です。


将来、子育てなり共通の目的があれば、共同財布の方が着実に貯金は溜まります。目的のない貯金は嫌なので、共同財布にするのは、子どもができるなどのきっかけがあってからでいいかもしれませんね。


それに、1番は「独身時代の貯金は自分のために自由に使いたい」という思いがあります。


何故そう思うかと言うと、元々堅実な両親がコツコツ貯金をしてくれていました。社会人となり自立するときに渡されましたが、三十路になるまで気付かないことも多々ありました。散々価値観が合わずに苦しんできた親子関係ですが、子どもの為の貯金は、価値観が合わずに近くにいると苦しかった不器用な両親なりの「愛情」だったんだと受け取りました。私が手にした大卒の肩書きも、決して自分の力で得られたものではなく、両親からの愛情を形に残した経歴だと認識しています。


ドライな考えとも言われそうですが、親からは、近くに縛られたり干渉されて面倒みるからねとか助け合いだとか仲良しとかって言われるより、お金を私の為に貯めるという行為をしていただけたり自由に生きていいよと言われる方が、深い愛情を感じます。同じ経験をするにしても、親の力を借りるより自分の力で成し遂げられたことの方が大きな自信に繋がるんですよね。


前者は押しつけがましいというか、優しいからこそ離れがたくて苦しめられるってイメージです。将来の夢の為に上京したいけど、親の面倒をみなければならないから地元に残って生涯をそこで過ごさなければならない感じ。ちょっと憎まれ口叩かれた方が、代り映えのない日常をふらっと抜け出すきっかけにもなる。


「人の為に貯金する」それってなかなかできることじゃないですよね。私も将来、子どものいる人生を歩む場合は、子どもの為に貯金を積み立てたいと思います。たとえ価値観が合わずにクソババアと言われようと、結果的には、愛情に気付けると思います。


子どもがいたら、自立してほしいスタンス。私も老後の資金を貯めて自分の身は自分で守れるからあなたも好きなことを後悔ないようにやりなさいね、息子なら、実家なんかちょくちょく帰らなくてもいいから彼女を大切にね、娘だったら、男性に左右されずに自分の夢を大切にね、共通には、つらいときはいつでも帰っておいでねと声を掛けたい。


(男性は彼女より仲間や仕事などの社会的体裁を大切にしがち、若い女性は恋愛に左右されやすいからもっと自分を大切にして欲しい、という個人的な意見です。)


子供の頃は必要な際にお金を渡され、お小遣い制度ではありませんでした。しかし、普段はせっせと節約して、お金は将来、結婚するときや、特別な時、一生に一度の大事な時にはバーンと使え、そんな両親の背中を見て、「お金は大切にとっとかなければならない」という価値観があり、親の意に反する行動はできなかったんですよね。子どもの頃からお金は持っていたけれど、自分の手元にはなく、貯金は自分の自由に使えませんでした。バイトもしたけど、使わずに社会人になって自立するときの資金にするためにとっていたので、それ以外には使いませんでした。


三十路になった今、ようやく自分の人生を歩めるんじゃないか、というそんな気持ちになった矢先、結婚しました。結婚したら、人のため?助け合い?いろんなことを言われます。自分のためにお金を使えなくなるの?それじゃ、何のための貯金だったの?


私には夢があります。


勉強したいときに学校に通うこと、いろいろな世界を見て経験の為にお金を使うこと、それが2つのテーマです。


過去を振り返ると、思い通りにならないとしつこく怒られるので、それで病んでしまったり、面前DVに囚われて病んだり、父親の許す範囲の行動しかできなかったんです。


若い頃にお金を持っていたら、自分の行きたい大学に進学したかった。大学に通いながら専門学校だって行けたかもしれない。


同じ大学にいたとしても、海外へ留学や海外ボランティア、東京で社会福祉の実習をしたり、思いつく限りの夢や理想を行動に移したかった。


あなたがいるから好きなことできなかったなんて押しつけがましいことを夫にも子どもにも言いたくないので、私の出産適齢期は40代かもしれません。現状は、夢をひとつずつ叶えたいです。結婚したら出産して仲良い家庭を築くのが幸せ、なんていうシンプルな思考に生まれたら楽だったかもしれないけど、母としての幸せより、自分の幸せが最優先なんです。自分が幸せなら、周りの人も幸せにしてあげられるから。それも、周りが幸せでいてくれたほうが自分も幸せになれる、っていう、自分の為です。


とはいえ、夫婦になったのだから、夫の夢の助けにもなりたいし、それぞれが負担なく生きられるやりかたを模索していきたいですね。


【追記】結婚生活は、その後夫婦共同財布でした。(2023.8.23 記)

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