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誰かを思うとき

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わたしが誰かを思う時、考えていること。 ラブレターのようなもの。
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#雑記

キュートガールが戦友になるまで。これからの未来に向けて

キュートガールが戦友になるまで。これからの未来に向けて

彼女と出会ったときのファーストインプレッションは、毛先パープルやん!かわよ〜!!!

だった。

仕事場で早々見ることのない個性的なスタイル。しびれた。
転職初日の朝会でのことである。

仮にここではパープルの髪色なので彼女のことを紫ちゃんと呼ぶことにする。

彼女とは10歳年が離れていて、転職した当初はそんな紫ちゃんのことを遠目から見ていた。
同じチームではありつつも、関わっていたプロジェクトが

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ずっと恋をしている

ずっと恋をしている

恋をしていた。
そしてずっと恋をしている。

芽吹くことがなくても、それはわたしの中で褪せることなく根付いている。
土の中で根を伸ばし、水分を取り込み、枯れることなくそこにある。

もう15年以上前にわたしのもとにやってきて根を張ったそれについて、うまく形容することは難しい。

近づきすぎれば棘はお互いを傷つけ
距離を置けば過去の美しい情景として切なく輝く。
そんなようなもの。
人生でたった一つ、

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やさしい時間

やさしい時間

12年も前のこと。

夜行バスでたどり着いた大阪。
実家にはもどらずその足で彼女のうちへ。
布団乾燥機でほかほかになった布団にもぐりこみ、団地の小さな部屋の片隅でわたしはうとうとしていた。

彼女はわたしの傍らで辰年の年賀状を描いている。龍とおぼしき、細長く蛇行したなにかを器用にスタンプで象っていく。
青みがかったグリーンのインクがいまでも鮮明に思い出せる。

作業の音を聞きながら、カーテン越しに

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異国で出会った彼女

異国で出会った彼女

ここしばらく、私は異国に滞在し
そこでスキルの習得に励んでいる。

得られるものは多く、技術レベルの高い人たちの中で学ぶことは楽しかった。
同時に、自分の中の大切な価値観との乖離も感じていた。

そんなとき、彼女と出会った。

彼女はその世界に片足突っ込んだばかりのわたしには、とても遠い存在に見えた。
けれど少しずつ会話を重ねるごとに、彼女の魂の美しさにわたしは惹かれるようになった。
こうやって好

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あいするの定義

あいするの定義

わたしはあなたをあいしてる。

なんだかロマンチックな響きである。
私を知っている人からは、キャラじゃない。
と思われるかもしれない。

でも、この言葉をつかうとき、
わたしはこれ以外にしっくりくる表現を持ち合わせていない。

36年の人生の中で、どうやら一般的ではないらしい。
と理解したことのなかに、他者に対する親しみや情愛へのありかたがある。

大切な人はすべて同列、とでもいうのだろうか。

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