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0℃で実験、魔法瓶ブランケットの保温性

このシュールな写真は、魔法瓶ブランケット企画時に環境試験室で寝た時の写真です。

魔法瓶ブランケットって何?という方はこちらのnoteを参照ください。
魔法瓶ブランケットは、5層構造でできた”熱をつくって熱をためる”ブランケットです。

魔法瓶ブランケット、氷点下でも保温するかちゃんと自分の体で確かめたい

体当たり実験に向けて、保温性能を確かめるべく2つの第三者機関で下調べ実験を行いました。

(保温性弱いのに氷点下で寝たら危険......安心して寝るための下調べ。大事)

下調べ実験1 【保温性試験@ボーケン品質評価機構

肌着だけよりも保温率が55%UP。
amazonでポチった”裏ボア表ナイロンキルティングの他社ブランケット” (ぱっと見、魔法瓶ブランケットによく似ている)との比較でも10%保温率が高いという結果。

まずまず安心。

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【実験内容】
36℃に温めた保温性試験機の放熱部に試料(ブランケット、肌着)を設置。熱源温度が35℃に下がるまでにどれだけの時間を要するか測定。
・試料は3種類「1、肌着のみ」「2、他社ブランケットon肌着」「3、魔法瓶ブランケットon肌着」


下調べ実験2 【保温性試験@日本繊維製品技術センター

-15℃の中で3時間、55℃のお湯を入れたペットボトルを放置。
魔法瓶ブランケットで包んだペットボトルの水温は40℃に。裸のペットボトルの水温は0℃まで下がりました。

魔法瓶ブランケットで包むVS包まない。その温度差は40℃も。
この実験で、-15℃の中でもしっかり保温できることがわかりました。

よかったよかった。(ホッ)

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1、水温55℃のお湯入りペットボトルを魔法瓶ブランケットで包んだもの。
2、同温のお湯入りペットボトルを裸の状態で。
この2つを-15℃の試験庫内(恒温槽)に3時間放置。そのペットボトル内部の水温を測定し保温力を計測。


体当たり実験、0℃にするか-10℃にするか、それが問題だ。

2つの下調べ実験をうけて、保温性能がかなり高いブランケットに仕上がったことを確認。

満を持して、いざ体当たり実験。楽しみ!

結果、ギリギリでびびってしまったので、0℃で寝ることにしました。


でも......暖かい季節に 0℃で寝るにはどうしたらいいのか?

もう暖かい季節だったので、0℃の環境をセッティングするにはどうしたらいいか、色々ググってみました。

わかったことは、寝袋をつくる多くのメーカーが自社の人工気象室等で実験していて、その結果をもとに限界使用温度・快適使用温度を設定しているということ。

同じような施設があれば、寝袋と同様の実験ができそう。
さらにググって探したところ、愛知県内でみつかりました!(地元にあってよかった)

それが、

あいち県産業技術センター 

産業技術センター内にある、環境試験室です。

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見た目は巨大な冷蔵庫。
本来は、機械が過酷な環境下でも正常に動くかどうかを確認するための試験室で、温度-40℃~+120℃、湿度20~98%で設定が可能ということ。
(ちなみに、人が入っての実験は過去に1回あるそう.....)

というわけで、この環境試験室で0℃の環境をつくり、いざ実験。

ドーン。はい、シュール。

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私と企画、2名で0℃の体当たり実験スタート。

試験条件
・試験室内温度:0℃ 
・服装:ロンT、フリース上下(足下は靴下とスニーカー)
・ブランケット:Lサイズ1枚
・その他:床にサーマレスト使用。

上記条件で3時間睡眠。
30分ごとに私が起きて、隣に寝る企画のブランケット内の温度と湿度を確認(あと体調も)

ところで、上の写真で緑のブランケットの上に本が置いてあるの気付きましたか?あれは私のです。0℃を完全になめていました。30分で起きなきゃいけなかったので、寝転がって本でも読もうと思っていたのです。試験室開けた瞬間「無理」ってわかりました。手も顔も寒さで痛かった。

0℃寝てみた。 最初の1時間目

頭から足先まですっぽりブランケットに入って、30分後にアラームをセットして実験スタート。

靴を脱ぎ履きするのが面倒だったので靴のままでしたが、30分たった頃には寒さで足先が痛くなっていました。

隣に寝る企画にも聞いてみたところ、同じく足先が痛いと。
ただ、足以外は外気に触れなければ寒さを感じず大丈夫な状況でした。

寝返りをうつとブランケットのボタンでとめている部分に隙間ができて、外気が入りこんでしまうので、とめている部分を体の下に持ってきて外気を可能な限りシャットアウト。

ブランケット内の温度は18℃、湿度は40%

これで、次の1時間までいけそう。第一関門クリア。

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0℃寝てみた。 2時間目

1時間目に悩まされていた足先の冷え、「靴を履いたままより靴下でブランケットに接した方があったかいです!」という企画の気付きをうけて、私も靴を脱いでみた結果、足先の冷えが少し改善。
(でも、もともと末端冷え性なので、やっぱり冷える......)

この足先問題の解決案により、魔法瓶ブランケットの特徴である ”ブランケットに触れると発熱して暖かくなる"ことが身を持って体感できました。

そして、2時間目の結果がこちら、
ブランケット内の温度は20℃、湿度は30%

なんだか、温度上がってる? 
ひとまず、2時間目も大きな問題なくクリア!

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0℃寝てみた。 最後の3時間目

いよいよ最後の1時間。
なんと爆睡してて、アラームに驚いて飛び起きた。

最終測定。ブランケット内の温度は15℃、湿度は32%

あれ、2時間目より温度が下がってる。どうしてかな?と思って企画に尋ねたところ、2時間目はブランケット内で寝返りをうったりと体を動かすことが多かったとのこと。

このことで、”体から発せられる熱量が増えると、ブランケット内部の温度もあがる” ことがあらためて確認できました。

3時間の実験終了。無事完走!!
決して長い時間ではないものの、自分の体で試せたこと、そしてブランケットの性能にも満足。

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こちらが、体当たり実験のブランケット内の温度・湿度をグラフにしたもの。結構安定してました。(動きが多かった2時間目以外)

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結論

0度でもちゃんと寝れました!
ただ、足先についてはやはり冷えが気になるので、0℃で寝る場合は、ダウンのテントシューズ等、足先対策アイテムとの併用を強くオススメします。

ですが、それ以外の部分は外気に触れなければ寒さ気にならず、なんなら爆睡できました。

ブランケットLサイズ2枚使いが最強。
外気に触れる問題は完全に解消されるので、上下2枚使いほんとおすすめです。

シンプルに嬉しかったです。魔法瓶ブランケットが、お客様に自信を持ってオススメできる性能に仕上がったこと。それを身を持って証明できたこと。


2021年3月末まで! 2021年秋分先行予約受付中。割引特典あり。


【後日談】
ちなみに、その後行ったキャンプ場での撮影、気温5℃で雨の中テントで寝た時は、足先の冷えは感じませんでした。
結構な雨具合でした。(撮影の時の写真載せ時ます)

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