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人的資本経営におけるキャリアを蓄積する方法

キャリアを蓄積する方法には、「体験」と「経験」があります。
「体験」は、自分で実際に経験することです。「体験」するから、自分の中にキャリアとして蓄積できるものです。
それに対して「経験」は、実際に見たり、聞いたりすることで、できるようになることです。ですので、「経験」は、自分が「体験」したことはないけれどもできるようになるということです。
例えば、私たちの会社では、週1回の定例会議をやっています。
私たちの仕事は、オフィスにいる際は、デスク上のパソコンに向いて、企画書や実施計画・報告書作成、データ分析などをやっているので、何の仕事をどのように進めているか分かりにくいという特徴があります。
そこで、週1回、各自がやっている仕事がどのような仕事で、どのように進んで、今後、何をどのように進めていくのかということを共有しています。
参加している社員は、共有したことを「知っている」「理解している」「できる」というレベルで受け取られています。
上述した「聴力を鍛える」のところで述べた「きく力」には、3の深さがあって、「聞く」「訊く」「聴く」ということを述べました。
私たちの会社の社員も、「きく力」は、この3段階に分かれていて、事実の認識をしている社員、仕事の内容を理解している社員、そして、きいたことができる社員、といった具合です。
三段階目の「聴く」レベルの社員がやっていることは、社内会議で、私が共有したことに対して、いくつも質問をしてきます。例えば、「その仕事ってどういう風に決まったんですか?」とか、「相談を受けた際、どういう風に提案したんですか?」「これから、この点なについては、どんな風に進めるんですか?」などです。こういった質問をすると、私がやっている仕事が理解できます。
そして、さらに「最初の実施計画資料をください」とか、「この時に、どんな資料を使ってどういう風に進めたか教えてください」など、より詳細内容についてきいてきます。それを全部、教えると、その社員は、今までやったことはありませんが、私がやっている仕事ができるようになることがあります。
これが、「経験を体験にする=他の人のキャリアを自分のものにする」というものです。
人間は、みんな1日24時間しかありません。ですので、体験だけをキャリアにしていたのでは、1日24時間以上のキャリアを蓄積することはできませんが、経験をキャリアにできれば、想像以上のキャリアを蓄積していくことができるのです。
私も、この方法で今までキャリアを蓄積してきました。
上記に私のキャリアをご紹介します。実は、これは私たちの会社の会社案内の見開き中面一面の業務内容の紹介ページです。この内容は、すべて、私は自信を持ってできます。すべて実践対応する中から蓄積してきたキャリアです。
私が会社を変わってもこの内容は、誰にも負けない最も効果的な仕事ができるという自信のあるものです。

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