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「訊く・聞く・聴く」の違いを改めて理解。?理解したつもり。傾聴?職場で使うなら。産業カウンセラー養成講座 からの学び 13


「考えるな。感じろ。」映画『燃えよドラゴン』の中のブルース・リー先生の有名なセリフです。

産業カウンセラー養成講座で2人の先生が毎回リードして頂けるのですが、その中のお一人の先生がこの言葉を教えてくれました。教え方が上手い先生でした。

傾聴の中で特に重視されるのが3つです。
・自己一致
・無条件の肯定的配慮
・共感的理解


○カウンセラーの基本的態度と心構え
1つ目は自己一致です。働く場面と合わせて考察していきましょう。


自己一致はクライエント側ではなく、カウンセラーの方が自己一致しているということが大切です。ありのままの自分(カウンセラー側)でいられるということです。


自分の意識を否定せず、歪曲せず、自分自身の体験をありのままに受けとめられる状態ということです。


そもそも何が一致しているか?

ここでは何と何が一致しているかを深く考えない方が良いです。。出ました。
「考えるな。感じるな」例のアレです。笑

genuineness(純粋さ)とか transparence(透明)結局クライエントに対して正直であって、そして純粋であれば良いということが ロジャース先生の論文でも言われています。

一方で注意しないといけないのが、こうしてクライエントに対して純粋であるがゆえにクライエントの感情にまきこまれてしまう時があります。

そうならないように自分で気付くことが大事であり、冷静であることが必要だとも言っています。この

「クライエントに対して純粋であるがゆえにクライエントの感情にまきこまれてしまう」

これは職場で例えると
上司 : 「今月はどうだ?契約できそうか?」
部下 : 「いや〜今月もダメだと思います〜 コロナですから〜」
上司: 「そうかそうか(自己一致) 今月もダメか〜確か先月もダメだったなぁ〜
コロナだからなぁ 売れないよなぁ今は(純粋さ)」
(おいおい、おいおい)
純粋であるがゆえに部下(クライエント」に巻き込まれてしまう瞬間です。これでは営業部長は立ちいかなくなります。

一旦はありのままに自己一致させて、部下の気持ちを受け取ったとしてもここから営業現場では次の展開をさせないといけないのです。

上司 : 「今月はどうだい?契約できそうかな?」
部下 : 「いや〜今月もダメだと思います〜 コロナですから〜」
上司: 「コロナだから今月もダメだ。って思うんだね。そう思った気持ちをもう少し聴かせてもらってもいい? 」
沈黙。。。。。。。

ここで部下(クライエント)に内省を促すという事がカウンセリングの世界では求められます。いかがでしょうか?月末まで、納期がある営業の世界。

職場でここまで余裕を持って上司と部下が傾聴出来ている現場はどれだけあるでしょうか。
2人の先生の1人に私は聞きました。

「これ職場で出来ますか?」と先生は言いました「職場では無理です。でもこの要素を知っているだけで随分とコミュニケーションは変わりますよ」と

いつも誠実に正直に話して頂けるこの先生お2人との出会いも養成講座を受けて良かったと思える場面でした。今も定期的に食事をさせて頂いています。

次回へつづく

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