《World Fitness》グループフィットネスの「インクルーシブ・アンバサダー」になろう（2）
※インクルーシブ・アンバサダー（inclusive ambassador）
物事の全体を包み込むような、親善大使のような役割を果たせる人
◆ベストプラクティスの共有
１ どこかの時点で、クラス中のすべての人と個人的なつながりを持ちましょう。１人でも抜けていたら、自分の仕事をしたことにはなりません。
a.笑顔―たくさん！ それが重要です。
b.名前を覚える―このことに苦労している人もいますが重要なことです！ クラスで特定の人の名前を呼びすぎないように気をつけましょう。
c.ノートや携帯電話に、毎回の授業で新しく覚えた名前を書き留める―1回の授業で最低2つは覚えるようにしましょう。
d.自分とは違う人たちとのつながりを学ぶ―誰もが「注目の的」になりたかったり、自分の名前を呼ばれたかったりするわけではありません。最高のコネクターとは、参加者がそれぞれどのようにつながる必要があるのかを学んでいる人です。うなずく、微笑む、ウィンクする、親指を立てるなど、たった一声かけるだけで、相手が参加していると感じられることもあるのです。
e.たとえ誰かがクラスに遅れてきたとしても、その人を歓迎し、来てくれて嬉しいと伝える―多くのインストラクターは、クラスが始まってから入ってきた人を無視しがちです。会員は常に時間を守るのが理想的ですが、時には生活に不都合をきたすことがあります。あなたは、彼らがどんな１日を過ごしたか、時間を守るためにどれほど努力したかを知らないのです。
f.メンバーのパーソナルファクトを覚えておく―例えば、彼らが走ったレース、子どもの学校行事、あるいは彼らが行ったばかりの旅行などです。こうすることで、人々はあなたが個人的に自分のことを気にかけていると感じることができます。ノートに書き留め、次に会ったときに尋ねるのを忘れないようにしましょう。
2. 自分のクラスが「高度すぎる」と思われるのは絶対に避けましょう
a.「このクラスは上級者向けです」「このルーチンは何週間も練習しているので、苦労するかもしれません」と言って、クラスに来る人を困らせてはいけません。実際、それは失礼にあたります。個人的にそのことを伝えるには、もっと良い方法があるはずです。
b. 必要に応じて休憩を取るようメンバーに周知し、奨励しましょう。
c. 新しいクラスや形式に慣れるには、通常3～4回のクラスが必要であることを伝えましょう。
d.「ナンシーの方を向いて」、「スーの横を見て」などのキューイングは、参加者に仲間はずれにされた、私はグループの一員でないと感じさせることがあるので、注意しましょう。
e. 終了後、彼らがいかに素晴らしいことをしたか必ず伝え、また誘いましょう。
f. 技術的な点についての「次回のヒント」や、必ずまた来てもらえるように持ち帰ることができるものを渡しましょう。
3. 友好的なメンバー、つまり新しい "バディ "を紹介しましょう
a.一部の会員は、インストラクターを助けるのが大好きです。彼らは特別だと感じ、あなたは必要な助けを得ることで、他の会員にも気を配ることができます。
b.クラスの最初か最後に、参加者に知らない人を１人見つけて自己紹介するように頼みます。新しい人同士が出会うのは素晴らしいことですが、それ以上に重要なのは、常連の人たちが自分の "仲間 "以外の人たちと出会うきっかけになることです。
c.クラスのメンバーに、まだ知らない他のクラスメンバーの楽しいことを教えてもらいましょう。クラスの終わりにクイズがあることを伝えるのもいいですね。
d.近くにいる人を褒めてもらいましょう。
4. 部屋のいろいろな場所を教える―前に立つだけでなく、動き回りましょう
a.教えるときに部屋の中を動き回り、いろいろな人に注意を向けることは、みんなとつながるための素晴らしい方法です。
b.理由があって後方にいる人がいることを認識し、彼らのスペースを侵害したり、彼らを注目の的にしたりしないように注意しましょう。
5. “男性は""女性は"などの言葉を使わないようにする。もし、すべてを網羅したいのなら、"チーム "や "友達 "などの言葉を使いましょう
a.私たち、一緒に、といった言葉も、包括的な環境を作り出します。
b.エリート主義的なコーチングや、優越感を示すような言葉を使わないように注意しましょう。
c.ボディランゲージをオープンにしておきましょう。
d.最初から歓迎されるような環境を作りましょう。スタジオに入るときに挨拶する、雰囲気を出すために音楽をかける、メンバーが機材をセットアップするのを手伝う、メンバー同士を紹介する、などの工夫をしてみてください。
6. 指導するときは、体を肯定する言葉を使い、運動を罰と言わないようにしましょう
a.「やせたくはないの？」といったフレーズや質問は、モチベーションを上げるのに最適な方法とは言えないかもしれません。逆効果になる可能性すらあります。
b.運動は罰であってはなりません。運動は常に楽しく、体に良いこととして提示されるべきです。
c.毎週、新しいことを取り上げるようにしましょう。ボディイメージ、セルフイメージ、エネルギー、優しさ、共感など、ポジティブなことを会員と共有するように努力しましょう。
7. 修正方法を指示しなければならないことで「劣っている」と感じさせないようにしましょう。選択肢について説明し、その人ができるようになったことは何でも祝福しましょう。
a.特定のエクササイズができないことを理由に、誰かを困らせたり、辱めたりすることは決してしてはいけません。
b.褒めて、褒めて、もっと褒める。どんな努力も大切です。励ましがすべてです。
c. メンバーの進歩に注目し、大きな成功も小さな成功も、祝福しましょう。
8. 新しいクラスの参加者を見つけるための創造的な方法を見つけましょう
"初めての方はいますか？" と聞く代わりに、"もし初めて参加された方がいましたら、本当にありがとうございます。今日のクラスは〇〇な感じです" と言ってみましょう。また、“質問があれば、授業の後でもお聞きします" と言ってみましょう。
9. フィードバックを求めましょう―たとえそれがポジティブなものでなくても
a.フィードバックは大変なことですが、会員が望んでいること、感じていることが、あなた（そしてジム）にとっては重要であることを知らせます。
b.会員から提案があった場合は、それを真剣に受け止めましょう。
10. メンバーと向き合いましょう
a.アイコンタクトはつながりを高めます。鏡で相手を見るのとはわけが違うのです。
b.複雑な振り付けを分かりやすくするために、「メンバーと一緒に」行う必要がある場合もあります。
11. 指導の際は適切な服装を
a.自分の見た目に誇りを持ちましょう。
b.謙虚であること。あなたは、自分が素晴らしく見えるからと言って、見せびらかしたり、他人を威圧したりするためにそこにいるのではありません。
12. 「人」であれ
a.あなたが「本物」であること、そして自分も時には苦労していることを伝えましょう。
b.メンバーと一緒にワークアウトの一部を行い、自分も頑張っていることをアピールしましょう。
c.チームワークを大切にしましょう。あなたが命令するのではありません。
13. 誰に対しても、家族や親しい友人と同じように教えるというアプローチを採用しましょう
a.自分の愛する人に接してほしいと思うように、メンバーに接するのです。私たちは、彼らの健康と幸福のためのケアを助けるという特権を与えられています。
b.ほとんどの人は信じられないほど傷つきやすいものです。世界で最も重要で大切にされている人のように感じてもらう必要があります。
c.人があなたにとって重要な存在であることを知る必要があります。
14. 自分の体について決して否定的なことを言わない
a.あなたはロールモデルです。もし、メンバーに「十分だ」と思ってもらいたいのなら、自分を身軽にして、自分で「十分だ」と自覚することです。
b.私たちが自分の体について話す方法は、メンバーに影響を与えます。私たちが同じようにできないとしたら、どうして会員が自分の体を受け入れ、愛してくれると期待できるでしょうか？
以上のいくつかを試してみてください。グループフィットネススタジオでは、あなたのような“インクルーシブ・アンバサダー”を必要としています。
誰かがあなたのクラスから不満や不快感を抱いて出て行くようなインストラクターには決してならないでください。今こそ、誰もが受け入れられたと感じられるようにするチャンスなのです。
AFAA Blogより
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