パレスチナでもアニメ!
【パレスチナ事業30周年・コラム第7弾】
こんにちは、JVCエルサレム事務所の大澤です。エルサレムは、暖かくなったり寒くなったりアップダウンしながらも、アーモンドやレモンの花が咲き、だんだんと日も長くなって春の陽気がただよってきています。
先日、事務所の大家さんの親戚の子どもが遊びに来ていた時に、JVCの現地スタッフのアヤットがその子を髪型を見て、「イコゥサンみたいでかわいい」と笑っていたのを聞いて、「イコゥサンってなに?」と聞くと「イコゥサンよ、イコゥサン!イコゥサン知らないの?日本のアニメだよ!」と言われ、検索してもらったら”一休さん”でした(笑)
今の20代(もしかして30代も…?)の多くの方々は知らないかもしれませんね。お寺で修行する小僧が、とんち勝負や様々な問題のために、頓智(知恵)を使って解決するというものです。
パレスチナの40代くらいまでの人たちは、子どもの頃から日本のアニメをよく見ていて、日本ではもう再放送もしていないような昔のアニメから最新のものまで、広く見られています。
吹き替えになっているだけでなく、主題歌やキャラクター名、そしてストーリーラインなど、アラブナイズされているものもあり、なかなか面白いので、少し例をご紹介します。
キャラクター名はそのまま、主題歌も以下の一休さんのように日本のメロディーにアラビア語の歌詞が付いているものもあれば
名前も主題歌も全く別のものになっているものもたくさんあります。
例えばドラえもんのアラビア語版の名前は「アブクール」で、主題歌も全く別のものになっています。ちなみに、「アブクール」とは、アラビア語で”賢い人”や”天才”を意味するそうです。調べてみたところ、他のキャラクターの名前は日本語名のままでした。
さらに、名探偵コナンのように、主題歌も全キャラクターの名前が違うものもあります。
ちなみに、登場人物それぞれの名前は、
江戸川コナン:アマル・サード・アディン
毛利蘭:サマール・コクシュ
毛利小五郎:マルワン・ファラハート
気になった方はぜひ色々チェックしてみてください!
下の記事はJVCの機関紙「Trial&Error」に2020年に掲載されたもので、これを執筆した私(大澤)は現在はエルサレムに駐在していますが、未だにアラビア語の歌は歌えないまま、、、アニメの主題歌(もちろんアラビア語の方)を一緒に聞いて盛り上がることもあるので、1曲でも一緒に歌えるようにすることを2023年の目標にしたいと思います。
JVCのパレスチナ事業では、現地に暮らす人びとの意思を応援する形での支援を行なっています。また、パレスチナの問題を日本社会にも伝えることで、一人ひとりが取り組むための橋渡し役を担うことも試みています。 サポートしていただいた分は全額、JVCのパレスチナ事業に寄付いたします。