見出し画像

教育論の本を書くなかで知った効果的な英語学習法#1 【変えよう! 日本の学校 - 出版のいきさつ】

こんにちは! 北海道北斗市でブルーベリー・カシス栽培農園を営んでいます、道産子カナダ人農家のJustinです。ノートにアクセスしてくださりありがとうございます。

今回は農業と関係ありませんが、(翻訳の仕事をしていた頃)教育論に関する本を執筆した際に得た知見から、僕が考える最も効果的な英語学習法について書いてみたいと思います。

↑地元の進学校で英語教師として働いていた父と共著した「変えよう! に日本の学校 ーカナダ人英語教師が提唱するエンパワーメント教育」。日本の英語教育ひいては教育界全体の問題点をあぶり出し、具体的な改善策を提示。ブラジルの偉大な教育学者パウロ・フレイレが提唱した「エンパワーメント教育論」の観点から日本の旧態依然とした教育システムをズバッとぶった切る、ある意味過激な(?)内容になっています。

「変えよう!日本の学校」を書くことになったいきさつ


早速本題ですが、

日本人は中・高の6年間を通して英語の授業を受け続けているのに、なんでこんなに英語ができないの?

教材や英会話学校を色々試してみたけど、どうしても3日坊主で終わってしまう

こんな感じで、日本人の英語力の低さに対して疑問を抱いていたり、英語の勉強がなかなか続かなくて困っていたりする方ってたくさんいらっしゃるんじゃないかと思います。

かくいう僕はといえば、外国人なので英語がペラペラだと思われがちなんですが、一応国籍がカナダなだけで中身は北海道生まれ北海道育ちの生粋の道産子。(当然母国語は日本語です)

しかも高校卒業後カナダに留学するまでは満足に英語で自己紹介することもままならず、中・高の頃の英語の成績は5段階中1か2しかもらったことがない、筋金入りの劣等生でした。

(あの頃、数々の同級生から悪意なく放たれる「お前外国人なのに何で全然英語できないの?」というピュアな質問がマジで辛かった・・・)

(あとちなみにですが、そんな僕が翻訳の仕事をするようになったいきさつについては、今ここで書くと記事が無駄に長くなってしまいそうなので次回のnoteで書きます)

↑余談ですが、海外アーティストの楽曲の歌詞を対訳していた頃の体験談をまとめた記事も過去に書いていますので、よろしければご覧ください。

「変えよう!日本の学校」を企画し出版してくださったのは、ひょんなきっかけで仲良くなった札幌の出版社の社長であるYさん。(文芸翻訳家として長年第一線で活躍しながら、プロの翻訳家を養成する学校も経営されている凄い人です)

今から5年前の冬のある日、彼から突然電話がかかって来て「教育に関する本を出したいんだけど、君、やってみない?」と切り出されたのがことの始まり。

「どんな本ですか?」と聞くと、「今度そっちに行く用事があるから、その時に直接会って話しましょう」と言われ、早速数日後会うことに。



「僕は日本の学校と教育システムの在り方に深刻な危機感を覚えていて、特に英語教育は根本からやり方を変えなきゃいけないと思っている。そこで、どういう部分が駄目なのか一からちゃんと検証し直して、解決策を提示する本を出したい。

その上で、説得力を出すために元進学校の英語教師である君のお父さんの経験をお借りして、共著という形で本を執筆してくれないか?」

と、こんな内容の話だったわけで、それを聞いた直後は正直「俺には荷が重すぎるな〜」と躊躇したんですが、日本の学校教育に対して強烈な違和感を抱き続けながら10代を過ごしたことと、かねてから教育論に興味があったことも手伝って、「え〜い、ままよ!」と崖から飛び降りるような気持ちで依頼を受けることにしたんです。

海外の言語学者たちから学んだ最強の英語習得法

本を執筆するに当たって最初に着手したのが、海外で「非効率的」と指摘されて久しい日本の英語教育の具体的な問題点をあぶり出すことでした。

手始めに日本人の著書が書いた英語教育に関する本を数冊読んでみたのですがどうもしっくり来ず、やはり多面的な視点から見てみないとダメだなと思い、海外の言語学者の第二言語習得(主に英語)に関する論文や著書を色々読んでみたところ、だいだいどの学者さんも共通して主張しているポイントがいくつかあることを発見。

それらのなかから主だったものを自分の中で咀嚼して、以下の3つの理論に落とし込んでみました。


「を → で」に変えよう!理論


(英語「を」学ぶんじゃなくて、英語「で」興味のある分野について学ぶのが(どんな分野でもok)一見遠回りに見えて実はなんだかんだ一番手っ取り早い)

言語習得の天才「赤ちゃん」のマネをしよう!理論 


(赤ちゃんと小さな子供は必ず「聴く」→「話す」→「読む」→「書く」の順番で言葉を覚える。大人になってからも、新しい言語を習得しようと思ったらこれと全く同じ順番で勉強を進めていくのが明らかに一番効率的)

国語力(日本語)大なり、英語力小なり理論


(どんな人でも、外国語である英語が母国語である日本語のレベルを超えることは100%ありえない。だから日本語のレベルをある程度上げておかないことには、いくら英語だけ勉強しても徒労に終わってしまう)

続きはこちら↓

この記事が参加している募集

推薦図書

英語がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?