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詩ったかぶり

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ポエムのぽの字も知らない。勉強不足。 ぽってかわいい。 ダジャレに聞こえないように落としどころを探って韻を踏みたいお年頃。赤面必死。
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#創作大賞2022

落ちたきらきら星

    僕は暗がりで目を覚ました
    大きな頭の巨人たちがいた
    大きな微笑みを被っていた
    大きな言葉で会話していた

    僕が声を上げて泣き出すと
    巨人は眩しそうにしながら
    静かにその拳を振り上げた

なんでこんなところに来てしまったんだろう

  小さなしずくがぽたぽた落ちていき
   夜空から小さな星が降ってきた
    そうか僕も落ちてきたんだ
   

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エヴァーランドモンスターズ

いつまでも誰にでもなれると思えば
 いつかは誰でもなくなっていく

   寂しい怪物たちの島で
    さまよう現実達が
     覚めない夢を

      見続ける

     さあおいでよ
    リトルウェンディ
   ピーターが待っている

 いつかの日を見て目を回すなら
いつまでも今のままで回っていよう

女神と二人の木こり

自分を知らない木こりがいた

彼の真実は嘘になった

人を知る木こりがいた

彼の嘘は童話になった

何も知らない魔女が降ってきた

童話は彼女に役を与えた

むかしむかしあるところ

10月の終わりの

嵐の夜に

言L葉ユーサネイジア

悪い言葉がなければと願った
世界は優しい言葉であふれた

争いやケンカはなくなって
間違いや失敗もなくなった
僕たちは道端で笑いあった

でも誰も気づかなかった

良いことまでもが見えなくなって
立ち止まって会話もしなくなって
みんなが笑顔で同じように鳴いた

僕はあの日の道端でひとり
みんなと同じ言葉を呟いた

みんな同じ世界で迷子になった