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「芸能人を誹謗中傷したら訴えます!」って、煽ってんのあんたらタレントだろ?
「誹謗中傷はもう訴えまーす♪」とぬかす芸能人たちに対して「お前ら、今さらな〜に言ってんだ?」と思うのは私だけだろうか。どうも気持ちが悪い。安倍さんの検察法騒動なんかより全然気持ち悪い、というかすこし怖い感覚を芸能人たちに対して覚えたのでメモしておく。
前提として「ただの悪口を言う人が最も良くない」というのはもちろんだし、誹謗中傷する人を擁護する気なんてまったくないので。
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この騒動。もとは木村花さんが誹謗中傷を受けて亡くなってしまった。という悲しいニュースが発端だった。彼女はテラスハウスに出演していたそうだ。番組はドラマではなくあくまでドキュメンタリー的なコンセプトを持っており、少し気が強く揉め事もあった木村さんは、視聴者から冷たい言葉を浴びせられていた。とても悲しいことだ。
そこにいろんな芸能人が絡んできて「おい視聴者!これから誹謗中傷したら訴えるからな!」とえらく攻撃的な呟きをしているわけだ。もうこの時点で木村さんの名前が出てこなくなり「誹謗中傷」という言葉が一人歩きをしはじめた。この辺りから、誹謗中傷〜!訴えるぞ〜!がちょっと滑稽に見えてくる。
ではここでいろんな人の「誹謗中傷〜♪訴えるぞ〜♪」をまとめてみよう。
芸能人も人間だよ。
— 藤田 ニコル(にこるん) (@0220nicole) May 23, 2020
「誹謗中傷をする人へ」
— KeisukeHonda(本田圭佑) (@kskgroup2017) May 23, 2020
弱い人を狙うな。
誹謗中傷はやるなって言ってもなくならないし、なのでやってもいいからちゃんと強い人を狙うこと。
「結論」
俺んところに来い。そして末長く誹謗中傷のプラットフォームとして使用してください。
とりあえず、試しにYouTubeとかで、自分に対する誹謗中傷を検索して、
— メンタリストDaiGo (@Mentalist_DaiGo) May 24, 2020
訴訟してみるテスト開始。
待ってろよアンチ共。
軍資金は、十分にある。
誹謗中傷する人の多くは"嫌いなあの人"を叩きたい訳ではなく、"叩いても大丈夫そうな人"や"みんな叩いてる人"を見つけて攻撃してる。
— 椎木里佳 (@rikashiikiamf) May 23, 2020
なので今回、同い年である花さんの件を見て、行き過ぎたコメントに対しては法的手続きを取ることにしました。今後は、攻撃されたら普通に反撃します。
なんか検索するのがバカらしくなってきた……。というか恥ずかしくなってきた。とくにメンタリストの「待ってろよアンチ共。軍資金は充分にある」とか、なにこのクソださジャンプキャラ感。共感性羞恥がすごい。アスキーアート化待ったなしだわこれ。
まず「芸能人だって人だよ!」という当たり前のことを喚くツイートをよく見る。知ってるわ。というか、あらためて「芸能人も人間だよ」と書いてしまうのが「私は一般人とは違いまっせ」というダサい宣言に見えるのは私だけだろうか。リーチ・タンヤオ・自己承認欲求・ピンフ・優越感・イーペーコー・腐ったプライドの三倍満なのである。裏ドラまで乗ってるのである。ここまでくると滑稽で仕方ない。
まず「あのな」と。「一般人も誹謗中傷食らうぞ」と。そう問いただしたい。万引きした息子に説教する父親テンションで懇々と説きたい。
とはいえ、芸能人、というかメディアによく露出する人はそれだけ人の目にさらされるので、リアクションの母数が違う。これは分かる。良い部分も悪い部分も多くの人にバレる。で、ネガティブなイメージが強くなったら大量に誹謗中傷食らうから、それが嫌なんだもんね。それは分母が小さいだけで、一般人も同じだよ?って感じだ。この場合「芸能人に対する誹謗中傷をやめろ!」じゃない。「世の中の誹謗中傷をやめろ」が正解だ。
マイナスイメージがつくと、職場で悪い噂をされたり、学校で煙たがられたりする。では、そんなときみんなどうしてるかって「自己防衛のためにコミュニティから逃げる」わけだよ。だからもうはっきり言うが、きついなら転職しろよと。芸能界辞めるのが一番早いだろって思う。「攻撃します」じゃないよ。影響力を武器にしてんじゃないよ、と。かわいそうなのは、木村花さんであって、あなた方ではないぞ。何をヒロイックになってんだ。
また「芸能人の職業的側面」に視点を置いて考えてみよう。仕事柄、誹謗中傷が来るのはもう仕方ないともいえる。これはたとえば「血が怖かったら手術医はできない」とか「猫アレルギーはトリマーになれない」とか、そんな問題と同じだ。「誹謗中傷が怖かったら芸能人は続かない」である。
昔、ベテラン配送員の知り合いが腰をさすりながら「おれ、30年荷物運んでんだよ。腰の痛みは勲章だ」と言っていた。このおじさんプロだなぁ。と思ったわけである。誹謗中傷の数は「人気の証」でしょう? またネガティブな意見こそ、成長の糧でしょう? それにいちいち傷つく人は「芸能人に向いてない」から。「自分、向いてないなぁ」と思ったときに、一般人は転職するんだよ。だからもういちいちきついんだったら辞めりゃいい。愚痴ってる暇があったらビズリーチ見とけ。
で、これが個人的に最も気持ち悪かったのだが、そもそも「木村花さんが叩かれてしまったのはテラスハウスが原因だった」ということである。つまりテレビの演出にも要因があるのだ。作中、彼女が他の出演者に対して厳しい言葉を浴びせる映像が流れていた。演出家としては「対立構造を描くことでおもしろくしよう」と考えがあっただろう。確実に視聴者をあおっているのだ。つまりある意味、初手はテレビ側にあるのだが、まぁ芸能人がそこに触れない。エンドユーザーには強い言葉を浴びせるのにかかわらず、収入源であるテレビ局には逆らわないのである。きったないよね。どこまでも自分はかわいいんだね。
テレビやラジオなど、超巨大な媒体で視聴者を煽ってんのは、あんたら芸能人だろうが。ほんで、その台本を書いたのはテレビ局だろうが。ここまで見事な責任転嫁はないよ。木村花さんを悪役にしたのは誰だ? 山里はじめ、テラスハウスのスタジオメンバーだろ。その背後にいるディレクターだろ? その悪役のイメージを植えつけといて、いざ亡くなってしまったら「ネット民が叩いたから」とかマジで草も生えん。
お前らテレビで悪口言ってる自分の面を見てみろ。若手芸人あたりをにやけながらいじってる顔見てみろ。めちゃくちゃ汚ねぇぞ。「誹謗中傷するな!」って言うのなら、まずは「人をいじる」とか「善悪の対立構造をつくる」「罰ゲームをする」って行為をやめろ。アホが。
と思っていたら指原莉乃さんがこんなことを呟いていた。
色んな方が誹謗中傷について話していますが(当然で、とても大事だと思う)1つの番組に限らず、私はテレビ番組の在り方も同時に考えていかなければなと思いました。出演者としての自分も、視聴者としての自分も一度見つめ直したいです
— 指原 莉乃 (@345__chan) May 24, 2020
猫ちゃんとずっとずっと遠い将来、また会えますように
素晴らしい。よく言った。リスクもあるのによく言ったよ。推せるわマジでこの人。推すわ。私は指原さんを推しますもう止めないで。
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このアイコン、ちょっと顔腹立つけど、推します。「9時からアン・ハサウェイとパーティだから」みたいな顔でちょっと腹立たしいけど推します。
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