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折々のことばたち Snow Crystal

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記事一覧

「夜が明ける」から

「夜が明ける」から

こんにちは(*'ω'*)

小学生のとき、私たちきょうだいに母がよくフレンチトーストを作ってくれました。材料は、食パンの端っこの全面ミミのやつ。お金がなかったらしいのですが、私は気づいてなかったです。2学期の途中で転校したのも金銭的理由だったみたいだけど、「中途半端な時期だなぁ」と思ったきり。

佐賀のがばいばあちゃん(島田洋七著)は貧しい暮らしながら、川の上流から流れてくる野菜や生活に使えるもの

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あの頃の日本…まっとうな苦悩を抱える外交官

あの頃の日本…まっとうな苦悩を抱える外交官

こんにちは(*'▽')

ことしの大河ドラマは「鎌倉殿の13人」ですね。三谷幸喜さんの脚本、主人公の北条義時は小栗旬さん。歴史に詳しくないのですけど、義時というのは悪辣、怜悧なイメージの強い人のよう。でも若かりし義時は、源頼朝や姉・北条政子ら、キャラの強い親族に翻弄されるばかりの人物ではないか!?という視点で、そののちいろいろを経て現在の人物評になっていく過程が描かれていくのでしょうね。そのプロセ

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MOW…震災のとき、牛は…

MOW…震災のとき、牛は…

こんにちは(*'ω'*)

寅年になりましたが、ウシの話です。
普段から、食肉、牛乳、乳製品などいただき、お世話になっております!

 ここは大熊は大熊でも原発には縁遠い山の中で、厳しい環境で生きざるを得なかった土地、例えば山仕事の人たちが冬籠もりしたりするような地域なんです。
 引っ越してくる前まではここの近くに牧場をつくっていたんですけど、そこにもちゃんとした馬のための祠があって、馬頭観音が祀

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女の子が生きていくとき

こんにちは(*'▽')

是枝監督の映画『海街diary』を観ました。鎌倉が舞台で、三人姉妹(綾瀬はるかちゃん、長澤まさみさん、夏帆さん)に母親の違う妹(広瀬すずさん)が加わって、同じ屋根の下でそれぞれの思い出を語ったり影響しあって四人姉妹になっていきます。
作中、いろいろな女性が登場しますが、それぞれの性格や生い立ち・生き方に理由(背景)や意味があるのかなぁと想像する余白もあります。
物語の序盤

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新年スタートにあたって

新年スタートにあたって

あけましておめでとうございます(*'ω'*)

ここ最近は、新年の抱負なるものを抱いた記憶がないわたしですが、2022年はちょっとチャレンジもする年にしたいなぁと思い、吉本ばななさんの文章にふれてみます。
中高生向けなのかもしれませんが、「気持ちがぶれてしまったときや自分でも自分が信じられないほどに落ち込んでしまったとき、この本を手にとりしばらく読み返せばいつのまにか自分の内面が調律できる、もとの

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誠を極める、とは?

誠を極める、とは?

こんにちは(*'▽')

街行く人のようすが変わっています。年の瀬&お正月が近いかんじ。
先日の世界ふしぎ発見!で、湘南乃風の SHOCK EYE さんが自身のライフワークである神社巡りを紹介されてました。頻繁に参拝していると、願い事ばかりしている自分に嫌気がさして、いつからか感謝するように変わり、そうすると日々の事柄の見え方も変わってくるそうです。神様には荒魂(あらみたま?)という厳しい面もある

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善く生きて死ぬ、とは

善く生きて死ぬ、とは

こんにちは(*'▽')

こんど参加する読書カフェ(哲学カフェ)の課題本は、池田晶子さんと陸田真志さんの往復書簡をまとめたものです。ただ生きるだけじゃなく、善く生きる。わたしはかっこよく生きたいのですが。最近かっこいい生き方だと思ったのは、スーパーボランティアと呼ばれている尾畠春夫さんかなぁ…!

 私の罪は、そのような法律、つまり他人が「ここからは死刑、ここからは死ななくてよし」と決めた法律なん

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蜘蛛の糸、藁(わら)、投げられた浮き輪…なんでもいいから掴んでね

蜘蛛の糸、藁(わら)、投げられた浮き輪…なんでもいいから掴んでね

こんにちは(*'ω'*)

「躁鬱大学」を創設した(そういうタイトルの本が今年出版されています)坂口恭平さんは、わたしの先輩なのかもしれません。堂々と「こういう人間が存在するんです」とおっしゃってもらうと、とても気が楽になります。ご自身の電話番号を公開して「いのっちの電話」も受けつけてる様子。ちょっと覗いてみましょう…!

「はい、もしもし」
「坂口さんですか?」
「はい。坂口恭平ですよ」
「散歩

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喪中はがきの季節に

喪中はがきの季節に

こんにちは( ˘ω˘ )

毎年この時期は、喪中はがきを受けとります。もしくは差し出します。身近な人の死や自分の死は、最大の危機・喪失ですが、日々の暮らしの中でも「ちいさな死」はそこかしこにあるような気がします。親愛を示したつもりが悪く受けとられてしまった、善かれと思ってしたことが裏目に出てよくない結果を招いた、ああすればよかったという後悔、、、そういったものや自分の非を認めて受容してこそ、よく生

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「W. Eugene Smith: A Life in Photography」より

「W. Eugene Smith: A Life in Photography」より

こんにちは(*'ω'*)

カメラ、というよりは写真が好きです。植田正治さんや土門拳さんの白黒写真も好きですし、ベルンハルト・M・シュミッドさんの追う世界中の道や街の風景も好きです。2002年くらいに書店の空きギャラリーで森住卓さんのイラクで撮ってきた写真を展示する催し準備に関わったときは、文化祭のような?高揚感もありました。写真のもつ、伝える力を感じていたんだろうなぁ。

――そういえば、実のと

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