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多種多様な業種・業界で考える対立から合意を導く力とは〜広島初「子どもたちに民主主義を教えよう対立から合意を導く力を育む」のABD読書会開催@叡啓大学〜

こんにちは、余島です。

今回は、昨年から関わってくれていた叡啓大学の1期生で、弊社インターンの成毛うるかさんとともに、新しい企画を立ち上げ、進めることになったので、その紹介と想いについて紹介させていただきます。

まずは、学生や社会人の方を受け入れるようになったところから少し事例を紹介させていただき、その後、イベントについてお話しようと思います。

すでに残席残りわずかとなっておりますので、ご参加される方はお早めにお申し込みください。

本の著者である一徳さんからもコメント、いただけました!

一徳さん、コメントいただきありがとうございます!

一徳さんとは、月に2回程度、オンラインではありますが、哲学や本質、世の中の現象の本質を観て取る、そんな会に参加させていただいています。そこで知った哲学観取という手法や現象学と出会い、インプットしたり、アウトプットさせていただいたり、フィードバックいただいたりしています。
個人的には、苫野さんと広島で哲学観取という手法を使って、広島にとっての良い教育とは何か?なぜやるのか?や、「平和」の本質とは何か?をテーマにした哲学観取をやってみる。といったこともチャレンジしてみたいと思っています。

このイベントを機に、一徳さんが広島に来るまでには、複数回開催し、熱量上げておきます!




学生や社会人を受け入れるようになった1年間

弊社では、「インターンをしたい」という学生さんや「プロジェクトに関わらせてほしい」という社会人の方を積極的に受け入れるようにしています。

学生さんや社会人の方々も、学びたい、チャレンジしたい、とアツい想いを持たれている方がほとんどです。

弊社が受けた案件やプロジェクトの打ち合わせ、授業・研修、企画会議、実際の仕事現場について、先方クライアントさんの許可をいただいた案件に対してのみにはなりますが、関わり方は様々です。

例えば、

  1. 見学(打ち合わせや実際の現場に参加し、参観していただく)

  2. 体験(議事録の取り方や先方とのコミュニケーションのやり方を体感・実践する)

  3. 実践(実際にプロジェクトにプレイヤーとして参加したり、企画を考える)

などがあります。

いろんな案件があるので、なるべく、その人の興味関心や仕事のレベル感、解決したいその人や組織の課題、プライベートの課題を聞かせてもらったりして、「こちらから提供する機会がフィットする」ことを心がけています。

今は、大企業の方や、自治体の職員の方、学校の先生、大学生、NPOの方、地域おこし協力隊の方々、海外の方など、多種多様な方々が集まってくださっています。

こうした異業種・異職種の方々とプロジェクトを行うことが自分にとっては、結構自然なことで、だからこそ、新しいことにチャレンジしやすいのではないか?と考えています。

私が働いてきた教育魅力化プロジェクトや株式会社VAETASで味わったスタートアップ企業での働く環境もその環境に近いなと思っていて、自分もそういう働く環境を作れる組織を作っていきたいと企んでいるところです。

こうした人との出会いや企業や自治体さんとのコラボに恵まれた1年でもありました。

うるかさんとの出会い

前置きが長くなりましたが、うるかさんとの出会いも昨年度の9月ごろで、1年が経ちました。

先程、紹介したうるかさんとの出会いは、うるかさんが参加されていた株式会社VARIETASという東京スタートアップベンチャーのJISSEN-chiというサービスを福山中学校で実践してみるJISSEN-chiゼミを企画させていただいたときに、VARIETASのメンバーとして参加してくださったのがきっかけでした。

その時の実践レポートは広島県教育委員会の方がまとめてくださいました。

初めて会った時から「教育行政や学校教育を新しくするコーディネーター」や「学校教員向けの研修のお仕事」に興味を持ってくださり、「私も実践させてほしいです!」とお声がけいただき、弊社インターンとして、プロジェクトがあるたびに、関わってくださいました。

「もっと経験を積みたい」と許可をいただいた
クライアントさんとの打ち合わせにもごご同行していただきました。

私自身、今の公教育支援事業や、新しい教育の形を作る仕事を探して迷った大学生時代があります。そして、うるかさんと同じように、私も「教育よくしたいんです」と当時、単身で隠岐の皆様に迎え入れてくださった過去があります。そのときにいただいた御恩を今度は次の世代に送ることができるよう、このような受け入れはどんどん進めていきたいと考えています。

うるかさんが望んでいる仕事を進めていく、または作っていくことについては、ぜひ今の仕事に関わりながら、参考にしていただき、チャレンジしていただければ嬉しいです。

このイベントを始めることになった背景

先日もクライアントとの打ち合わせに同行していただきました。その帰り道に「ちょっと相談があります」ということで広島駅でコーヒーを飲みながら、話を聞かせてもらいました。

「私も、もっと成長したい。そう思って、インプットしているけれど、蓄積できていない気がしていて。もっと勉強するために、たくさんの方々と勉強会を開催したいと考えています。余島さんにも参加していただきたいのですが、その相談をさせていただけませんか?」

と、お話いただきました。

そのとき出てきた勉強会のアイデアがいくつかあったのですが、キーワードは下記の通りです。

・自分がインプットしたことをアウトプットする場
・内容は、教育の概念を学ぶ
・方法は、哲学観取を行う、読書会、勉強会
・理想の教育について話し合い、実践できる場にしたい
etc

どれも素晴らしい(新しい切り口のものや広島にはおそらくまだないもの、継続的にできそうなもの)ものでした。

また、彼女の所属する叡啓大学には、「教育」の専門ではないことからもそうした実践やインプットできる場を求めていたそうです。彼女は、「場」があるということにもこだわりを持っていました。

こうした企画に対して、フィードバックをいただきたいということだったので、私からは、簡単に3つフィードバックさせていただきました。

そのとき話したのは、
・「蓄積したい」というのは、情報なのか、知識なのか、経験なのか、それとも血肉にしたいということなのか?
・良い蓄積ってなんだろうね?どんなイメージ?例えば、「経験学習」という概念がある。インプットして学んだことをアウトプットするだけで終わるともったいない。そのアウトプットに対して、評価(assessmentともevaluationともいう)をもらい、フィードバックを受け取る。真摯に受け止められて「次はこうしてみよう」って試行できたら良い蓄積になるのではないかな。
・「物事を始めたい」ときには、旗振り役とフォロワーと支える参謀と、時代の波に乗れるとうまくいくかもしれないね。

という趣旨のことを話しました。

その後もじゃあもっとこうしてみると良いのではないか?とかうるかさんから、どんどんアイデアも出てきたりして、これまでご一緒したプロジェクトの事例も引き合いに出しながら、企画を練っていきました。

私もこのイベントの運営として名前を連ねていただきましたが、うるかさん自身がチャレンジして、企画して動いていくイベントです。羽ばたいて育とうとするのを邪魔しない。うるかさん自身の成長を、このイベント(やその運営に関するサポート)を通して、応援できたら嬉しいです。

社会にもっと異業種・異分野・異世代で対話する機会を増やしたい

1985年「失敗の本質」の著書寺本義也さんが「インタープレナー」という言葉は1995年に経営学者の寺本義也氏の論文において発表されていますが、役30年経った今、まさに必要なコンセプトではないかと感じています。

「自分の所属する組織外のネットワーク」や「学びの場」、「コミュニティ」が必要ではあるものの、なかなかその価値というのは見えづらいのではないか?だったら、見える化しよう。

そんなことを考えています。

今後、勉強会に参加してくださる方々にとって、社外や学校外にほしい学びの場として、定着していけると嬉しいですね。

そして、

社内のリソースだけでは解決できない課題がある。だから、外部の方と連携したり、チャレンジする選択を取ろうとする。では、異なる分野と連携していくときに起こる対立やコンフリクトをどう乗り越えていくのか。

組織の中で、リーダーがチャレンジできるようになるために、リーダーを先に育てるべきか、組織を変革することが先か、現場では答えが出ているのに、上司と意見が全く合わないという対立をどう乗り越えていくのか。

新しい新規事業の企画を上司に提案して合意を取ることができた。利益も出るし、社内のリソースでもやっていけそう。でも、なぜか役員から合意を取ることができない。そんな対立をどう乗り越えていくのか。

新しい教育にチャレンジしていきたい。でも、隣のクラスと足を揃えないといけないと言われてストップがかかってしまった。どうやってこの状況を打破しようか。

私は、勉強に集中できる教室にしたい。静かなところで勉強したい。でも、あなたは友達と教えあったりしながら、話したりしている。あなたもそれが勉強に集中する方法なのかもしれない。でも、教室は一個しかないし。ケンカしたいわけじゃないのに。どうしたらこの対立を乗り越えることができるのか。

あらゆるところで起きているこうした、自分とは違う誰かと過ごすこと、自分とは違う育った環境や文化の人と出会う日々、その過程で起こる対立やコンフリクトがある状況をどう乗り越えていくのか、楽しみながら、たまに実践しながら、学んでいけると良いかなと考えています。

今回のイベントで勉強会として取り扱う本のタイトルにも、こんな言葉があります。

「対立から合意を導く力を育む」

最後に

この本やこのイベントから、どんな学びがあるかは人それぞれかもしれないのですが、普段、何か始めたいけど、周りとどういう風に関わるといいんだろう?どうすれば、部下たちの対立や組織同士の対立を乗り越えることができるのだろうか?そのとき大切なことってなんだろう?

そんなことを、たくさんの方々と、お話したり、意見交換したり、一緒に何かに挑戦してみたり、そんなコラボや出会いが生まれる場を作っていけたらいいなと思っています。

すでに、デザイナー・エンジニア・ホテル経営者・エリアデザイナー・小学校の先生・大学生など、今回のイベントには、文字通り、教育の関係者だけではなく、様々な分野の方がご参加されることが決まっています。

多様なメンバーで勉強できる機会をともに作っていきたいとお考えの皆様、参加してみたいとお考えの皆様、ちらっと見学だけしてみたい、という方も、ぜひ、参加していただけたら嬉しいです。

余談ですが、、、
夜は、そのまま鍋会が待っております。こちらもぜひご参加ください!


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