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【知らなきゃヤバイ】6Dの未来<前編>

皆さんこんにちは!じゅんです!
今日も僕の記事にアクセスしていただきありがとうございます!

前回からプロセスエコノミーという書籍をもとにお話をしてきました。
今回もそのプロセスエコノミーから得られた学びをシェアしたいのですが、6Dと聞いて何を思い浮かべますか?
おそらく多くの人が、3Dの延長線上、つまり3次元ならぬ6次元だと思われたのではないでしょうか?

ですが、実はこの6DはDimension(次元)ではないのです。
では一体6Dとはなんなのか、そして6Dによってどんな未来がもたらされるのか、少しボリューム多い記事になりますが、一緒に見ていきましょう!

前提として・・・

まず前提として理解しておいて頂きたいことが、近い将来に僕たちはアウトプットではなくプロセスにお金を払うようになるだろうということです。つまり、出来合いの商品ではなく、その過程やストーリーにお金を払うということです。
それこそがまさにプロセスエコノミーであり、世の中はそういう方向に動いていくでしょう。その詳しい内容は前回の記事前々回の記事で述べております。

そして、そのアウトプットではなくプロセスにお金を投じることにはまた別の理由があるのです。それは、あらゆるアウトプットが無料になるということです。

そしてその現象において6Dが大きな役割を果たすということなのです。
ではいよいよその6Dとはなんなのか、一緒に見ていきましょう。

6Dとは

6Dに関する記述の部分を本書から引用します。

AI(人工知能)の進化によって、AIが人間の知能を凌駕するシンギュラリティ(技術的特異点)が到来する。その激動の時代を見極める「イノベーターの虎の穴」で、「あらゆるものは6Dになる」と語られているのです。

少し難しいですね・・・。
簡単に言えば、テクノロジーの発展によってあらゆるものが6Dになるということが述べられているわけです。

ではその6Dを1つずつ分解するとこのようになります。

1 Digitized(デジタル化)
2 Deceptive(潜在的)
3 Disruptive(破壊的)
4 Demonetized(非収益化)
5 Dematerialized(非物質化)
6 Democratized(民主化)

これら6つの英単語の頭文字をとって6Dと呼んでいるわけです。
あらゆるものがこの1〜6の順番で進んでいき、アウトプットを手に入れることが無料になるor安くなるというのです。

では、ここからそれぞれのDについて深掘りしていきましょう。

Digitized(デジタル化)

まずはアナログだったものがデジタル化されます。
本が電子書籍に、現金決済がキャッシュレス決済に、レンタルDVDがNetflixやprime videoにというように・・・。

ただ、この流れは決して一気に進むわけではありません。
実際にキャッシュレス決済が最初に大きく手こずったことがあります。Paypayも今でこそある程度広く普及していますが、以前は「現金でいいだろ」という風潮が多かったように思います。

Deceptive(潜在的)

そのようにデジタル化に対しては批判的、懐疑的な視線を向けられながらも、陰で着々とテクノロジーは進歩していくのです。これがDeceptive、潜在的のフェーズです。
スマホも10数年前は「ボタンがないなんて使えない」と揶揄されましたが、その批判の裏で確実に進化してきました。

Disruptive(破壊的)

そうして着実に裏で進歩してきたテクノロジーはのちに取り返しがつかないほどの大変革を世の中にもたらします。先ほどのスマホも、批判されながらも進化し続けてきたことで今や持っていない人の方が少ない状態になっています。

カメラ業界も同様です。
スマホのカメラは飾りだと言われてきたものの、今ではスマホで撮影したものも、必要十分に高いクオリティを発揮しています。

これがDisruptive、破壊的のフェーズです。
イノベーションのジレンマという本でも語られているような、大きなゲームチェンジが起きるフェーズです。

Demonetized(非収益化)

ここまでの1〜3のフェーズが今の僕たちにとって非常にイメージしやすいものでしょう。ですが、ここからさらにもっと面白い変化が世の中にもたらされます。

その4つ目のDがDemonetized、非収益化です。
ここまでくるとあらゆるもののコストが下がってくるのです。

一つの例として太陽光発電が挙げられます。
これまで発電といえば火力発電が主流だったものの、サスティナブルの観点から下火になりつつあります。そしてバイオマス発電のような持続可能なエネルギー産生が注目を浴びているのです。
そこで太陽光発電が今ではハイコストに対してローアウトプットだとみなされています。
しかし、テクノロジーの進歩でより効率的にエネルギーを生み出すことができれば太陽光だけで、風力だけで、水力だけで、地熱だけで十分なエネルギーを産生できるようになるというのです。

となるとどうなるか?

そう、収益を求めなくてもよくなるのです。
ランニングコストがほとんどかかることなくエネルギーを作れるのですから。

そしてこのフェーズでまさにプロセスエコノミーが台頭してきます。
というのもそういったアウトプットにお金を投じなくなるからです。
そうなれば持っているお金は共感できるストーリー、応援したくなるプロセスに対してお金を払うようになるというのです。

この辺りは実際にそんな未来が来なければイメージしづらいかもしれませんね。

Dematerialized(非物質化)

そんな非収益化を経ると、次には物質がなくなってきます。
これが5番目のDematerialized、非物質化のフェーズです。

先ほどのスマホの盛隆によってカメラが追いやられていることもその一つでしょう。また、ラジオ、CDプレイヤー、ウォークマンなど、さまざまなものが駆逐され、スマホ内のアプリとして変換されました。

まさに物理的な物質がなくなっている状況です。

Democratized(民主化)

そして最後にDemocratize、民主化のフェーズがやってきます。
これは、誰もが参加をする、使用するというステージのことを表します。

例えばオンラインサロンにおいて、インフルエンサーが「MVを作りたい」となった時、そのサロンメンバーが趣味、生きがいとして映像制作に取り組む。
ここでは利益やお金を求めないのが一つの特徴です。仕事としてではなく、本業の空き時間に趣味や遊びのように参加するのです。
とすれば人材コストも下がり、いわば4 Demonetized(非収益化)のフェーズを加速化させるような状況にもなります。

今や映像制作においてもその他の分野でも、ソフトウェア、ハードウェアの両面で誰もがなんでもできる環境にあります。スマホ一台で簡単な動画編集は当然のようにできます。それをSNS等に配信することだって可能です。

そのようにあらゆるテクノロジーやモノが多くの人の手にある状況を民主化というのです。

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?
今回はこれから起こるであろう6Dの未来について、それぞれのDについて中心に解説していきました。
では、振り返りをしていきましょう!


前提として・・・

これからはアウトプットではなくプロセスにお金を払うようになるということ。

6Dとは

テクノロジーの発展によってあらゆるものが6Dになり、アウトプットを手に入れるのが無料になる。その6Dとは以下の6つである。

Digitized(デジタル化)
電子書籍のようにデジタル化が発生するが、一気に普及する訳ではない。

Deceptive(潜在的)
しかしデジタル化も一気に普及せず批判をうける。
その裏では着実に実用化に向けて進化をしていく。

Disruptive(破壊的)
その進化が表出したときに一気にその他のアウトプットを蹴散らす破壊的なイノベーションとなる。

Demonetized(非収益化)
そしてアウトプットが自動化できたり、低コスト化された時に非収益化のフェーズへと移ることとなる。これがプロセスエコノミーの火付け役となる大切なステージだろう。

Dematerialized(非物質化)
そして非収益化が進めば物質も必然的に生み出すこともなく、顧客も求めなくなる。スマホ1台で完結できるなら、わざわざCDプレイヤーを求めないだろう。

Democratized(民主化)
そして最後にそういったテクノロジーがプロだけでなくあらゆる人の手に渡る。それを使って遊びとして、趣味として、お金を求めずプロジェクトに参加する。これが民主化のフェーズである。

今回の記事はちょっとヘビーな内容だったと思います。
ですので、2回に分けて後編では6Dによって実際に世の中がどうなっていくのか、その具体的な未来について言及していきたいと思います。

よければそちらもぜひご覧ください!

今回の記事があなたの生活向上の一助となれば幸いです!

ではまた!


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