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デキる人が持っている「一を聞いて十を知る力」の本質

皆さんこんにちは!じぇいです!
今日も僕の記事にアクセスしていただきありがとうございます!

齋藤孝さんの著書「大人のための読書の全技術」をベースにした記事を書いていきます。

・生産性を高めたい
・デキる人になりたい
・より知的な人になりたい

そんな方に向けて学びになるものがあれば幸いです!

では早速いきましょう!

一を聞いて十を知るとは?

そもそも「一を聞いて十を知る」とは「論語」に出てくる言葉です。

子貢と顔回という2人の人物がいて、

子貢が
「私はせいぜい一を聞いて二を理解する程度ですが、顔回は一を聞いて十を理解できる人です」
という言葉を残したのが由来だそうです。

簡単に言えば、顔回の理解力の高さを表しているということです。

注目すべきは、この顔回の「理解力=一を聞いて十を知る力」とは、いわゆる「理解する力」単体のことではないということです。

この「一を聞いて十を知る力」には4つの力が関わっています。

それが「想像力」→「理解力」→「予測力」→「提案力」です。

これらの力が全て連動して動くことで「一を聞いて十を知る力」が発揮されたと言えます。

具体的に述べられている部分を引用します。

そもそも、理解力を発揮するには、想像力(推測力)が求められます。あることを聞いたとき、想像力を働かせなければ本当に理解することはできないからです。
・・・<中略>・・・
もう少し説明すれば、想像力を働かせて相手の要望をきちんと理解し、予測力を発揮して先回りして段取りを終え、「それだったらこれもあります」とか、「これだったらこういうアプローチもありますよ」と提案することが大切だということです。

大まかな流れがわかったところで、それぞれの力について深掘りしていきましょう。

想像力

想像力はそのままで、相手が何を言いたいのか想像する力のことです。

僕たちはただ言葉を聞いただけで相手のことを本当に理解することはできません。

話の前提や、相手の感情、状況などさまざまな面に考えを巡らせて想像する必要があります。
ある意味、前提知識や予備知識、予習に近いものです。

簡単に言えば、話を聞いた時に「それってこういうことかな?」と考えながら話を聞く、ということです。

そうすると理解が進む実感を得られた人もいらっしゃるのではないでしょうか?

理解力

これについてはそこまで深掘りする必要がなさそうですね。
単純に理解する力のことで、相手が何を言っているかがわかる、ということです。

そこに想像力が合わさることで、より正確に、より確実に理解することができます。

予測力

1つ目の想像力とよく似ていますが、この予測力は相手の話をより理解するものではありません。

予測力は話を終えた後の行動・段取りを考える力のことです。

例えば、人間関係の悩みで相談を受けたとしましょう。

その話を想像力を働かせ、しっかりと理解することができました。
そこで終わらせてしまうと、ただ聞いただけになってしまいます。

そうではなく、この相談主の悩みの根本解決には何が有効か考える必要があるはずです。

そのことについて予測を立て、段取りすることがこの予測力です。

きちんと予測を立てていれば間違いなくこの後の提案力の部分に大きなプラスをもたらすでしょう。

提案力

最後の提案力は、読んで字の通り、提案する力のことです。

「これはどうですか?」
「あれはどうですか?」というモノですね。

でも、ここで言う提案力はただ単に提案をすればいいのではありません。

1つ前のステップの予測力で相手に利益の生まれることを考えます。
かつ相手と自分がWin-Winの関係になれる方法を考える必要もあるでしょう。
それが継続的に良い人間関係を作ることに他なりませんから。

では、予測を立て、Win-Winの関係を作れる提案をすることで完ぺきかというとまだ不十分です。

ここで本書から得られた新たな2つの学びもシェアします。

それがZOPA(ゾーパ)BATNA(バトナ)です。
この2つが僕たちの提案力を爆上げしてくれます。

では1つずつ見ていきましょう!

・ZOPA

ZOPAとはZone of Possible Agreementの頭文字を取ったもので直訳すると交渉可能な範囲ということです。

どういうことかというと、いろいろな条件を組み合わせて交渉の選択肢を広げておくということです。

もっと簡潔に言うと、

「これも利益になります。」
「あれも利益じゃないですか?」

と相手の利益に気づかせたり、Win-Winの関係になるようにお互いの利益をすり合わせたりするということです。

もしくは「こういうこともプラスできますよ?」というオプションも用意しておくこともZOPAの1つですね。

・BATNA

BATNAとはBest Alternative To a Negotiated Agreementのことで、交渉決裂時の最善の代替案のことです。

わかりやすく言えば、万が一の手段を用意しておくということですね。

ZOPAでさまざまな提案をしたものの、それに◯か×をつけるのは相手です。

そこで×になったときに、全てをゼロにするか、少しでもプラスにするか、どちらがいいのかは言うまでもありませんね?

少しでもプラスにするためのものがこのBATNAです。

BATNAがあることでゼロが少しのプラスになる以外にもメリットはあります。

それは、万が一の備えがあることで余裕を持って交渉を進められるということです。

朝寝坊をした時はかなり焦って通勤・通学をしますよね?
ヒヤッとする場面もあるはずです。

ですが、逆に少し早く起きた時はどうでしょう?
通勤・通学のみならず、家でゆっくりコーヒーを飲むなどのゆとりが生まれるはずです。

それと同じ状態で交渉に臨めるので、そもそも決裂する可能性が下がるとも考えられます。

ここで言う提案力はこれら2つのような手法だけでなく、さまざまな方法を駆使することで高い提案力を発揮することができます。

つまり、何かを提案するためには事前準備がとても大切だということですね。

4つの力の連動

想像力・理解力・予測力・提案力の4つについて深掘りしましたが、なんとなく感じはつかめましたか?

それぞれの力は連動していて、どれか1つでも欠けていれば、一を聞いて十を知る状態にはなれません。

特に話を聞いてすぐに何かを提案することはかなり難易度が高いような気もします。

ですので、少しずつ出来ることが増やせるよう1つずつ鍛えていくことが大切だと思います。

欲張らず、でも着実にスキルアップしていきましょう!

まとめ

さて、いかがだったでしょうか?

「一を聞いて十を知る」という言葉だけは耳にしたことはあってもあまり深く考えたことはなかった方も多いことと思います。

改めて考えてみて何か学びがあればスキやフォローも忘れずお願いいたします!

では、今回も振り返りをしていきましょう!


一を聞いて十を知るとは?

想像力→理解力→予測力→提案力の一連の力を発揮すること。

想像力

相手が何を言おうとしているのか想像することです。
話を聞きながら「それってこういうことかな?」と考えることとも言えますね!

理解力

単純に話を理解する力のことです。

予測力

話を理解した後に今後どのような展開が起こりうるか?どのような提案ができるか?それを予測する力のことです。

提案力

あれこれと提案する力のことで、相手にとっても(可能なら自分にとっても)利益のある提案ができるのが最良です。
具体的な方法としてZOPAとBATNAについても紹介しました。
ZOPAはいろいろな条件を組み合わせて、相手に幅広い視点から多くの利益があることに気づかせることです。
BATNAは交渉が決裂した際の保険を用意しておくことで、少しでもプラスになるようにすることです。BATNAによって余裕も生まれ、いい交渉ができるようになります。



今回の記事があなたの生活向上の一助となれば幸いです!

ではまた!

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