2021年の映画ベスト10に入らなかった良作10選!
先日、2021年の映画ベスト10を外国映画と日本映画とそれぞれ発表したのですが、惜しくも10本に入らなかったけど良作なのでまとめてここで今回紹介できればと思います。
▼外国映画ベスト10
▼日本映画ベスト10
ということで今回は惜しくも次点となった良作10本を紹介していきます!
外国映画の次点5作品
まずは外国映画の方から5作品挙げたいと思います。
次点といいつここでも5本に絞るのが難しい、、、笑
これを入れるとあれが入らないなどここにきてまた迷うという。。
でも5本決めたいと思います。
『アナザーラウンド』(9/3公開)
こちらは"北欧の至宝"ことマッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画です。
学校の先生たちが、「お酒をちょっと飲むと仕事の効率が上がる」っていうとある学説を実践してみようと試みるストーリーです。
冴えなかった教師だったんですがみるみる人気者になり、だけど。。
という展開。
先生たちが同僚同士で仲良くてそのわちゃわちゃやってる関係性とかも良かったです。
そんな中で本当に大切なものを見つめ直していく良作です。
こちらはnoteも以前に書いてます。
『コレクティブ 国家の嘘』(10/2公開)
こちらは本当にすごいドキュメンタリーでした。
ライブハウスで火事が起こりそこで死傷者が出る大惨事になるのですが、問題はここからで、そこで助かった人たちが病院で次々と亡くなってしまいます。
そこでずさんな医療体制が発覚してきます。
これを問題と捉えたメディアのジャーナリストが病院やその裏にいる国家の腐敗を暴いていこうとするんです。
すごいのが問題を正そうと新しく大臣になった行政側にもカメラが入っていたこと。これで両面から捉えることになりより物事の真相に迫っていきます。
これはルーマニアのドキュメンタリーなんですが、それにしてもこのすごい腐敗っぷりを映画にして全世界に知らされてしまって大変です。
なので、これはなかなか見れないめっちゃ面白い内容の良作です。
『夏時間』(2/27公開)
こちらもいい作品でした。
親の都合で祖父の家で過ごすことになった姉弟のひと夏の話です。
優しい自然光の淡い映像で思春期の女子の揺れ動く心情を映し出していくんですが、これが素晴らしい!
弟くんがいいアクセントになっていてすごく良かったです。
同じような作品では、『はちどり』もすごくいい作品です。
両方とも韓国のヒューマンドラマです。
『DUNE / デューン砂の惑星』(10/15公開)
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の最新作でSF大作です。
これは思ってたよりもすごく良かったです。
IMAXで観るべき作品で、コロナ禍でハリウッド大作が続々と延期を繰り返す中でしっかり公開してくれた作品です。
原作ではもっと複雑なんですが、主人公のティモシー・シャラメの目線に絞ってとてもすっきとして分かりやすくまとまっています。
ティモシーもすごく美しいですし、映像自体が本当にキレイです。
SF映画って設定がいろいろあったりしますのでそれをまとめたnoteも書いてます。
『KCIA 南山の部長たち』(1/22公開)
こちらもすごかった。
KCIAというのは、韓国版のCIA(中央情報局)です。つまりスパイ組織です。
そして大統領がその直属の組織であるKCIAのトップに暗殺されるという、とんでもない歴史的事件を題材にした骨太な作品です。
トップの部長をイ・ビョンホンが抑えた演技で熱演してました。
というかこれが事実だったいうんだからすごい。
それにそういう事件を実名でやっちゃうから韓国映画界も勢いがあってすごいです。
日本映画の次点5作品
続きましては、日本映画を5本挙げていきたいと思います。
こちらも難しい。。
やっぱりいい作品多かったなーと思います。
『14歳の栞』(3/5公開)
とある実在の中学校の2年6組を追ったドキュメンタリーです。
これすごいのがクラスの目立った誰かに注目するんじゃなくて、一人ひとり全員を平等に映していくんです。
そこから見えてくるのはものすごく等身大の中学2年生の現在。
それがあまりにも自然でリアルなんで、かつての自分と重ね合わさって、こじらせてた過去とか全部思い出してきて泣けちゃうんです。
平凡なクラスのようでいて一人ひとりを見ていくとみんなちゃんと個性があってそれなりにこじらせてていいんです。
この作品、みんな実名で本当の中学生なので彼らの将来も考えてソフト化とかされないそうです。
動画配信にも出ないと思うので、上映館がある場合は見逃さずチェックすることをおすすめします。
『ヤクザと家族 The Family』(1/29公開)
今や若手監督のヒットメーカーとしてトップクラスの藤井道人監督作品。
綾野剛を主演に迎えたヤクザ映画です。
身寄りのいない孤独な不良少年が、舘ひろし扮するヤクザの組長に拾われて親子の契りを交わし初めて家族を感じ出すという話です。
藤井監督の映像はスタイリッシュでカッコよく、そしてストーリーテリングもよくできていてエンタメとして面白いです。
そして暴対法で苦しむヤクザ家業など社会派なところもあります。
この作品は動画配信等でもいろいろやってます。
『フィッシュマンズ』(7/9公開)
昨年は本当に音楽ドキュメンタリーの良作が連発してたんですが、こちらも良かったです。
連日満席でなかなかチケットが取れなかったほど。
90年代にデビューして、同期のウルフルズやスピッツの活躍を横目に実力はありながらなかなかヒットに恵まれなかったフィッシュマンズ、そこから相次ぐメンバーの脱退、さらにはボーカルで中心であった佐藤伸治の突然の死まで。30周年を記念して、そんな激動のバンドの紆余曲折の軌跡を追ったドキュメンタリーです。
フィッシュマンズを聴いてこなかった人でも全然楽しめる作品です。
『映画大好きポンポさん』(6/4公開)
こちらは映画業界を描いたアニメーションです。
映画監督を夢見るジーンは、敏腕映画プロデューサーのポンポさんの元で仕事をするうちに映画づくりの楽しさを知っていく内容。
やっぱり映画ファンとしてはこういう映画づくりで大変さの中で楽しさを知って成長していくような作品は惹かれちゃいますね。
それにこれ結構専門的な内容をやってたりしてすごく勉強になります。
ポンポさんは女の子なんですが英才教育をされてきてるのですごく敏腕です。
上映時間も映画の内容に合わせて90分となってます。
『浜の朝日の嘘つきどもと』(9/10)
こちらも映画愛に溢れた良作。
高畑充希が潰れそうな映画館を再生させようと勝手に押しかけてくる主人公を演じたタナダユキ監督の最新作。
映画館の館長を噺家の柳家喬太郎がやっていてしゃべりの雰囲気とか良かったです。それにオアシズの大久保佳代子が落ちぶれ生徒に理解のある先生役でこれがハマっててすごく良かったです。
個人経営の地方の映画館の大変さ、存続はしていてほしいけど実際厳しいみたいな現実もありつつ夢も抱きつつ、映画館のあり方を考えさせられた作品でした。
最後に
今回は、2021年のベスト10にもれたけど良作だった作品を取り上げてみました。
今回挙げた作品もレンタルや配信が始まってきていますので機会があればぜひチェックしてみてください。
映画選びの参考になれば嬉しいです。
1月に入って話題作も続々と公開されてきていますので、また新作も取り上げてみたいと思います。
また感染状況が盛り上がってきてはいますが、十分ケアして映画ライフを楽しんでいければと思います。
最後までありがとうございます。
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