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【お酒】断酒して7年、人生は変わりました

お酒を断って、
もう7年くらいになります。

7年前に、うつ病発症から
仕事を1年半、休職したのが
きっかけでした。

うつ病発症は3回目でした。
一度めは過労が原因の適応障害。
二度めも、過労による適応障害。
でも、3回目は、人間関係が
グサグサにこじれたことから
発症しました。
休職で休みながら、
頭の中は怒りや悔しさで
脳みそがずっと沸騰してました。

さて、お酒の話でしたね。
うつになっても、
一度めや二度めは、
まあ多少は飲んでいました。
いや、けっこう?かなり?
ワインやビールを飲んでいました。
漫画家さんやデザイナーさんと
打合せしたら、その後は
ご飯に行き、
ビールやワインを7〜8杯は
飲んでましたね。

一応、お酒は
抗うつ薬や睡眠導入剤と
時間的に被らないようにしながら
気をつけて飲んでました。

とはいえ、
時間が被らないように気をつけた
なんて、そんなことは当たり前です(汗)。
被って同時に飲んだら、
倒れますからね。

でも、本当にうつ病から
治りたかったら、
もはやお酒は何であれ、
飲まないことがベスト!!
でも断酒は難しいから、
「うつ病治療中は
グラス一杯までね」などと
主治医から言われていました。
本気で治りたいなら、
やはり断酒が理想でしょう。

一度めの時も
二度めの時も、
私はまあ、まだ甘く考えてました。
休職中も、復帰後も、
お酒は適量は飲んでました。

でも、3回目のうつで
脳みそが沸騰した時は、 
このままでは死ぬか、気が狂うか
どっちかだと感じました。
それゆえ、断酒をしたんです。

最初の数年は、断酒も
あまり苦ではありません。
余裕でした。

それに、お酒って、
伝統とか文化という「理屈」で、
人生に欠かせない大事なものだと
思われていますが、
果たしてそうでしょうか?
ビール大国のCMには、
電通や博報堂の存在が
見え隠れします。
こんなに、日本ほど、
アルコールにゆるい国もありません。
ドラッグには厳しいくせに、
お酒には寛容すぎる社会です。
だからアルコール依存症も多くなる。

とはいえ、今どきの若い世代では
アルコール離れが進んでいるそうです。

味自体もどうでしょうか?
ウンチク家がアレコレ語っているから
立派な貴重な存在だと、
仕込まれているだけで、
あくまで後付けですね。
文化だ伝統だと、
高い下駄を履かせてるだけで、
要は、苦甘い発酵アルコールです。

ただ、ここ数ヶ月、
ドラマでビールを飲む場面を見ても、
電車でビールの広告を見ても、
焼肉屋さんや定食屋さんに行っても、
どうして、こんなに
ビールだらけなんだろう?
と苛立ちを覚える心理も
芽生えてきました。

それから、読書で、
村上春樹のウイスキー紀行や
開高健の洋酒エッセイを読むにつけ、
誘惑に囁かれるようになりました。
ヤバイな、ヤバイな。
それで、今はお酒に関する本は
読まないようにしています。

でも、今日は強い味方を
本屋さんで見つけました。
町田康という、
飯より酒が好きだった小説家が、
最近シラフで生きることにしたという
断酒エッセイ集を見つけました。
『しらふで生きる 大酒飲みの決断』
幻冬舎文庫。

お酒はなぜできたのか?
なぜ人はお酒を飲むのか?
それはそもそも
人生は寂しく退屈なもので、
そのことから逃れるために
お酒を作り、飲み、酔うことを
人生の幸福である、という風に
思うことにしたのだろう、
そんな話を、30年以上毎日お酒を
飲んできた作家は言うのです。

お酒で得るものと、
お酒をやめて得られるもの、
どっちが多いでしょうか?

まず、断酒で減るのは、
酒を軸にした飲み会です。
私自身、断酒して以来、
交わりが無くなった友人知人が
何人もいます。
コロナ禍の影響もあるかもしれない。

でも、その代わり、
お酒は飲まない知人と、
ひたすら食べ歩く機会が出来ました。

また、一緒にいて、
私以外は酒を飲むけれど、
みんな一杯くらいしか飲まない
グループとは、
気持ちよく美味いご飯を楽しんでます。

問題は、お酒に凝る人とは
やはり価値が交わらないので、
自然に合わなくなっていきました。

しかし、それも、
私が今度こそ、うつ病を
根治してやるんだという願いを
最優先にしている以上、
お酒が絆になっていた友人知人とは
縁遠くなっていくのは、
仕方ないのでしょう。
本当は辛いのですが。

断酒の誓いは、
まだまだこれからも続きます。
ノンアルコールは?など
どんなに甘い誘惑があっても、
負けません。
ノンアルコールだって、 
微量のアルコールは含まれてますから。

アルコールを微量でも
体内に接種したら、
長年、毎日、うつを倒すため
飲んできた薬だって、
ダメージを受けてしまいます。

抗うつ剤を、
血中濃度100%でキープしている
今のコンディションですが、
アルコールを飲むことにより、
数%でも、薬の効き目が
相殺されてしまいます。
血中濃度が100%から下がります。
薬の意味がなくなるんですよ。
断酒の最大の目標は、
薬の効き目を相殺したくないからです。

どうせ、うつ病は一生もので、
根治なんかできないよ、
と言う人もいるかもしれません。

でも、断酒は未来のため!
うつの根治は、私の希望!
そう簡単に酒を飲む訳には
いかないのです。

今は、禁煙禁酒の毎日。
ご飯が美味しい毎日です。
それに、なにより、
毎日noteも書けますしね。

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