見出し画像

【学び】ヤンキーのパシリを20年続けた学者から学んだこと

今週のテレ朝の
『激レアさんを連れてきた』
ご覧になりました?

私は、良い意味で、
拍子ヌケさせられました。

今週の激レアさんは、
ヤンキーや暴走族を
沖縄や広島で研究し続けてきた
社会学の大学の先生で、
彼が書いた『ヤンキーと地元』は
今とても売れています。
Amazonランキングでは、今1位。

ヤンキーや暴走族を研究?といっても
やり方がいわゆる学者的ではなく、
「パシリ」として懐に入り込んで
研究していったんです。

暴走族のパシリ?
それをしかも20年以上も、、、、。
さらには、その成果として書いた本が
学者のあいだだけでなく、
本として、出版界でも売れている?

パシリでもそんな手があったか?

私も中学生の頃は、
不良グループの「パシリ」でした。
しかし「よし、彼らをリサーチして
フィールドワークとして
研究してみよう!」とは、
一度も思ったことがありませんでした。
だから、私は凡人なのです(笑)。

わたしはただ、もう
ボスたちが怖いだけ?
おびえていただけで、
校門を抜け出して、
ポテチを買ってきたりして、
ダサい、あほなだけのパシリでした。

当時(40年前)は田舎では
教師からは「金魚のフン」って
呼ばれていましたが。

それにしても、激レア学者にとっては
「研究」が最終ゴールだから
色んな無理難題も、
理不尽な要求も、
とにかく逆らわずにやるんです。

やりながらも、
なぜこんな世界観なのだろう?
なぜ後輩たちはこんなグループから
抜け出さないのだろう?と
一定の距離をとって観察してくわけです。

40年前の私は
そのような境地には、
悲しいかな、
まったくなれなかったけれど、
あの頃、そんな風に
不良グループを見ることが
出来ていたら、どんなに
辛さが半減したでしょう?

私がその不良グループに
末端のパシリとして居続けたのは、
単純に、中学の前の小学校時代に
彼らにいじめられた過去があり、
もはや、彼らの子分?パシリ?に
なるしか選択肢がなかったんです。

それでは、
不良グループはなぜ、
不良グループであり続けるしかないのか?

激レアな社会学の先生いわく、
家、家庭も崩壊していて、
だからといって
大学に行こうと勉強する訳でもなく
面倒見てくれる先輩のグループに
入っていくしかない、だからだそう。

不良が多い地区に育った者としては
その話はよくわかります。

ほとんどの不良は
まず、家庭がボロボロで、
とうてい居心地が良いわけではなく、
そこへ、
かっこいい?不良の先輩が
加工しまくりのバイクや自動車を
これ見よがしに自慢しに来たら、
あこがれてしまうという環境が
できあがっているんですよね。

そうして、このプロセスが
エンドレスにループしていく。

誰か本好きの先輩がいて、
その人がカッコ良く見える空気があれば
人は読書するようになる、
というのと似ているような、不純ですが。

話がまた逸れました。

私がこの学者に圧倒されたのは
どんな時も、一定の距離をとって
相手を観察することにしていけば、
嫁姑の問題でも
夫婦の問題でも
会社の人間関係も
全部、クールに見つめることが
できそうなんですよね。

たとえば、毎日意地悪く接してくる
姑がいても、
この人はなぜこうした風に生きて、
行動して、止めないのか?
フィールドワークのつもりで
いつか、本にしてやる、
まずはnoteに書いて、
たまったらKindleにして、
そこそこのお小遣いにはなるかも。
ウフフ、悪くないなあ、
なんて、まあこんな具合にできたら
しめたものですね(笑)。

今までの人生、
哀しかったことも、苦しかったことも
全部、全部、
フィールドワークだとなれば、
人生の後悔や苦悩も
何一つ無駄なことはなくなるかも?

社会学って、とても有益な
態度や身構え方を教えてくれますね。

俯瞰する力は、すぐには
身につかないかもですが、
そういえば、
理性さを感じる作家は、
みなどこかしら俯瞰する力が
飛び抜けていましたね。

自分の短期間の感情に
溺れたりしないことが
優れた作家には必要なようです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?