【小山田圭吾】心が向こう側に行く人、行かない人。
小山田圭吾のいじめ、
いや、虐待の内容を知る限り、
メンタルが向こう側に
いってしまっていたような。
正常ではありませんよね。
いじめは、小学&中学で、
大勢の人が通過する問題ですね。
私自身は最初、小学生で
クラスの番長からいじめられ、
クラスいちの優等生女子が
間に入ってくれて、
番長と仲直りし、助かりました。
でも、その後がいけませんでした。
その番長の子分になったんです。汗。
あまりにダサく情けない、汗。
それで、今度はいじめる側に。
いじめられる人の気持ちを
よく知ってたのに関わらず。
サイテーでした。
でも、小山田がしたような
ヒドイ次元にまでは行かなかった。
それはなぜでしょう?
それは私の精神のどこかに
それなりに余裕があったり、
回りの注視や関心があったから、かしら。
普通は小山田レベルまで行く前に、
回りの友人や大人の誰かが
何か言ったり、
これはまずいと自分で思ったり
しますよね?
小山田の音楽は
インテリっぽい印象。
ヘッドバンギングするタイプの
音楽ではありません。
まあ、頭が良さそうな人
なんですよね、小山田自身も。
頭は良かったんでしょう。
悪い意味で。
こざかしかったんでしょう。
相手の少年をどうしたら
思いのままにできるか、
悪知恵は湧いたんでしょう。
でも、それだけで、
相手に大便を食べさせたり、
自慰行為をさせたりはできない。
小山田自身、
ちょっと病んでいたとしか思えない。
でも、健康か病んでるかの
デリケートなグレーゾーンでしょうか。
小山田をかばうつもりは
毛頭ありません。
だいいち、しっかり細部まで
覚えていて、
サブカル雑誌や音楽雑誌で
自慢気にインタビューで、
答えているくらいです。
そんな小山田の証言を聞いて、
これは頭がいい、
家柄も文句ない小山田が
こんな「ワルガキ」だった逸話を
スクープできたぞ、と興奮気味に
雑誌に載せたあたりも
なんとなく編集部の空気も
想像がついてしまう。
ヒドイ話です。
一番謝られねばならない被害者も
こんなに世間がヒートアップすると、
今さら公に出にくいでしょう。
それにしても、
思春期は本当に怖い。危ない。
人間の土台がふわふわ揺れている時期。
善悪の価値観を自分の心と体に
しっかり刻みつける時期です。
河合隼雄先生も
『いじめと不登校』という本で
思春期と悪の関係性について
こんこんと書いています。
悪は誰の中にも涌きあがる。
それをどう大事件にしないで
自分や友人や家族の力を借りて
コントロールできるのか?
なだめられるか?
精神がいっけん正常でも
誰だって「向こう側」に、
いってしまう可能性はある。
こざかしかった小山田は
大人や周囲の視線から
避げるやり口はわかっても、
自分が人間の心を失い、
相手の心も壊してることに
頭は回らなかったのでしょう。
小山田バッシングを
見ながら、聞きながら、
自分も、もうちょっとで
ヤバかったなあ、
危なかったなあと
一人ひそかに胸を
撫で下ろしている人も
おられるのではないでしょうか。
私もそんな一人です。
胸をひそかに撫でている人は
きっと私だけではないでしょう。
誰もが思春期に、
「向こう側」へ行ってしまう
可能性は持っています。
ただ、ほとんどの人は、
何かに支えられ、
「向こう側」には行きません。
行かないで済むように生きてます。
こちら側と向こう側。
差は見極められないほど近い。
でも、ほとんどはこちら側で
留まるように生きています。
心の危なさ、デリケートさを
久々に突きつけられました。
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