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【大河】日本初の長編作家・紫式部はなぜあんな壮大な小説を書けたのか?

今年の大河ドラマは
『源氏物語』を書いた
紫式部が主人公ですよね。
 
私は楽しみにしています。
でも、第1回目は、
視聴率は芳しくなかったようです。
長い目で見守ってあげたい。

私は『源氏物語』はよく知らないし、
マニアでもないのですが、
日本最初の長編小説『源氏物語』を
日本最初の長編作家は
なぜ、何を求めて、どう描いたのか?
という未だ謎めいた謎が
どうつまびらかに描かれていくのか?
それを知りたいからです。

だって、印税や原稿料もなく、 
粉骨砕身して書き続けるなんて
人間ワザとは思えません。

ライバルだった清少納言の
『枕草子』は、いわば短い雑感で、
そんなエッセイを形にしたくて、
文字にしたくなるのはわかるんです、
紫式部の長編小説とはちがって。

もちろん、これまで
『源氏物語』の研究者たちが、
つまびらかにしてきた仮説は
たくさんありますね。

時の権力者に
取りたててもらうために
話題になる作品を書いたのでは?
または、貴族社会の発達を背景に 
サロンを活写したくなったから?
または、貴族社会の女性たちから
人気を得たいために書いたのか?

こうした執筆のモチベーションが
色濃くミックスされている
のかもしれませんが、
果たして、現代の作家たちを例に
考えてみたら、
あんなに長い壮大な群像絵巻を
並の作家は、賢しらな動機だけで
書けたりはしないはず。

そんな賢しらな理屈を超えた何かが
きっと、日本初の長編作家、
紫式部の魂に宿っていたはずなんです。
私はそれを知りたい。
それだけが知りたい。

なのに、『源氏物語』の
研究書や解説書には案外、
紫式部を不完全な人間として
吟味する視点があまりないんです。
私のアンテナが浅いのかしら?
ご存知な方がいたら、
ご教示くださると幸いです。

物書きという業の深い人間の生き様を
女優・吉高由里子が
どう演じていくのか?
日本第1号の長編作家が
どんな風に生きたのかなあ?
今年の大河は楽しみです。

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