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【思考】自分で考えるとは何か?悩んだら橋本治を読もう

人生論の結論はどうでもいい。
書こうと思えば私にだって
書けるでしょうから。

どのようなプロセスから
そういう道をたどったか?
思考の進行過程を見せてくれる
作家やクリエイターが好き。

このnoteを読んでいても、
また、本を読んでいても、
「ああ、こんな本を、
記事を待ってました」と
唸らされますね。

結論だけを、ボーンと
大書されても、たいていは
ありがちな言葉だ。
活字中毒者には、
今更「人生の主人公は自分自身だ」
なんて書かれても、
それよりは、その筆者が
なぜ、またどのようなプロセスで
そこへ至るかが遥かに
関心があるし、実際面白い。

ところが、
この、思考の進行過程を
読者にさらすのは、どうも
才能が必要なのか?
あまり関心がないのか?
なかなか書かれない。

私が時々、覗きにいくnoterさんで
その思考過程をさらして人気の
人がいます。
もともと膨大な思い込みがあり、
こじらせている先入観を
毎回、一つずつ自力で
溶きほぐしていきます。
その、溶きほぐすプロセスを
全部、記事として見せてくれる。 
これは才能です。

思い込みは、
たくさんあればある方がいい。
それを自力で溶きほぐすのは、
更に良い。

プロの作家で、
こうしたプロセスを
読者にさらしてくれたのは、
橋本治です。

本当は、こうした
最終結論に至る道のりを
見せることこそが、
読む者におおいに参考になり
学びになるんですが、
ビジネス書や自己啓発本は
たいてい、キレイな結論を
次々と与えようとする。
それは、次々と新しいラベルを
もらうだけでしかない。

思考とはどういうものか?
それを、作者自身と一緒に
同じ車に乗り込みながら、
右往左往しながら
最終結論にたどり着く。
その思考の全てを実体験できること。
その生々しさ。

考えるとは何か?
なんてお題目は、 
橋本治の文庫を一冊でも読めば、
きっと理解できるでしょう。

それにしても、
なぜ橋本治は、ああまでして
思考の進行過程を
さらしてくれたのでしょうか?

それこそが大事だと思っていたに
ちがいありません。

都合のいい結論を
いきなりくれる本に
興味がなくなってしまったのは、
橋本治さんがあまりに
ビビッドな信条を持ってたから。

橋本治は、常に海鮮サラダなみに
鮮度の高い読書体験を
味あわせてくれました。
 
橋本治で、何から読めばいいか 
というくだりを書こうかと
今、思いましたが、いや、 
それは止めておきます。
生々しく思考をさらしたり、
それを読みたいと思う方は、
よろしければ、
アマゾンや楽天ブックスなどで
橋本治で検索してみてください。

それで、どの辺りが読みたいか、
なんとなく自分の心臓が
感じたあたりを、ためしに
読んでみることをオススメします。

そうした生々しい感覚こそが、 
大事になると私は思うからです。

結論よりは過程を。
くたびれた過程よりは
生々しいビビッドな過程を。

ちょっと大げさですが、
それこそが、自らで知性を 
掘り下げることではないか?
と思っています。
ああ、恥ずかしいですね、
こうした発言は、、、(汗)。

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