【人生】私は人生の善き脇役だろうか?by 遠藤周作

自分の人生の主人公は自分だ。
そんなこと、分かりきってる…。
ほとんどの人はそう考えてる。
奴隷制度、身分制度がある時代は
こういうデモクラティックな
考えは、一般的ではなかった。
人間の精神分野は
本当に進化しましたね。
アドラー心理学の功績も
実に大きいでしょう。

でも、この考えで、人間は
視野が狭くなったのも、事実。
自分のことばかりになった。
自己啓発の短所はそこから来てる。

昭和の作家・遠藤周作は、
いつも、ひねった見方を
お裾分けしてくれる貴重な作家。
遠藤周作は、ある日、
はたと気づいてしまう。
奥さんの人生にとって、私は脇役だ?
あまりの発見の深さに戸惑い、
遠藤周作は、すぐさま、
台所の奥さんに
「俺はキミの人生の善き脇役かな?」
と問いかけてしまう。
奥さんからは、そうよ、と
何よ今さら…みたいな答えが 
返ってきた。

私たちはみな、大切な
家族や友人の人生の脇役
なんですよね? 
善い脇役を演じてるかしら?
きちんとうまくやれてるかしら?
 
大切な人の目には
自分はどんな風に映っているのか? 
面倒くさい脇役?
おおざっぱな脇役?
自己主張が強い脇役?
責任感がない脇役? 
それらは色々あっていいかも?
大事なのは、 
その人にとって好ましいか?
幸福の妨げになっていないか?

さあ、私は今日も、
大切な人たちにとり、
善き脇役をやれるだろうか? 

遠藤周作の発見は
じわじわ効いてくるから、
たまりません。   
これはたしか、河出文庫の
遠藤周作の人生論エッセイ集に
書いてあった気がします。

この発想さえあれば、
自己啓発も深さを
獲得できるようになりますね。

大切な人の人生が美しいものに
なるよう生きていたら、
自分の人生もまた輝いてくるかな。

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