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【書く】ライターにお願いした唯一の事は、裏切ってくれること?

わたしが編集者だった頃、
ライターさんに記事をお願いする時、
いつも一つだけ、必ず
やって欲しいことがありました。

それは裏切ってくれること。

通常、依頼段階では、会って、
色々な資料も見せあいながら、
ああかな、こうかなと、
二人で、方向性、ベクトル、大枠を
しっかり決めていき、
はい、ではこんな感じで
行きましょう!って
詰めるのが定番でした。

それで、
〆切日に届いたメールを開くと
1〜3割、どこかで、
私の予想を裏切って
超えてきてくれると感動しました。
裏切りは感動でした。
編集者冥利というやつですね。

逆に、全て打ち合わせた通りの
記事が来ると、
なんだ!?プロじゃないやん!
て、悲しくなりました。

これは漫画みたいなエンタメ分野
だからかもしれませんが。

実用書の世界では
打ち合わせた通りに書くのが、
一般的かしら。

裏切って、打ち合わせの内容を
超えてきてくれると、
私はニコニコして、
良かったですよ〜と上機嫌に
電話をしてました。

ライターさんだけじゃありません。
漫画家、デザイナー、クイズ作家、
エッセイスト、みんな、
プロは、打ち合わせを超え、
私を良い意味で裏切ってくれました。

さあ、翻って、このnoteでも、
同じことが言えるかもしれない。

最初にアイデアが湧いてから
言葉を選びながら
考えも詰めたりしながら、
最初の自分の予想を裏切るよう
「飛躍」できたらいいんですよね?

ライターや漫画家さんには
さんざん、予想を
裏切ってくださいね、
と言って来ながら、
なあーんだ、自分の記事は
予定調和ばかりかよ?ってことに
なるのは、口先だけになる…。

でも、毎回、予定調和を裏切るのは
今おもえば、相当、難しいですね。
私は無理難題をお願い
していたのかも〜??汗。

それなら、読んでくれる人の
予想を裏切るように、超えるように、
良い意味で期待に応えたら
いいんでしょうか?

書くとは一見、孤独な作業ながら、
いやいや、常にオーディエンスを
意識してこそ、
一体感ができるんでしょうか??

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