【文学】作家による、作家のための、文学講義、第2弾
今日は一週間ぶりに会社にいきました。
謎の夏風邪が思いの外、
長引いてしまいました。
すぐにでも、都心の本屋に
行きたくて、行きたくて。
新宿の紀伊国屋書店に行って
買いたい本があったのです。
それは
あのスキャンダラスな小説
『ロリータ』で有名な
20世紀作家ナボコフの
『ナボコフの文学講義』
河出文庫、上下巻。
8月10日に
このnoteで、私は
英国の文豪サマセット・モームの
『世界の十大小説』を
記事にしました。
でも、イギリスのモームは
保守的な作家で、
彼の文学案内もやはり
伝統的なセレクトでした。
だから、挑戦的な作家ナボコフの
文学案内をここで紹介し、
文学好きな人には、
両方を合わせて読んで欲しいと
思っていました。
どちらかひとつでは偏ってしまう。
逆にいうと、
モームとナボコフの文学案内を
両方読めば、その好対照さゆえ、
完璧に小説を理解できるよう、
また、愛せるようになると思ってました。
小説家志望の方には、
モーム『世界の十大小説』と
ナボコフ『ナボコフの文学講義』を
あわせて読んで欲しいですね。
そう思いながら、
夏風邪にやられ、起き上がれず、
歯ぎしりを噛んでました。
ならば、いっそ、Amazonで買おうか
と魔がさした時もありましたが、
リアル書店ラバーとしては
Amazonは極力、利用したくない。
今回も、最寄り駅に前はあった
中規模な書店が今年、閉店したから、
困ったのでした。
東京とはいえ、ナボコフを買うには
都心にいかねばならない、
この現状は哀しいですね。
今日、書店で
『ナボコフの文学講義』を見つけ、
棚から取り出した時は、感動のあまり
手が震えてしまいました。
アル中毒ならぬ本中毒かしら(笑)。
さて。
8月10日にこのnoteで書いた
モームの文学案内では、
19世紀文学がメインでした。
トルストイやドストエフスキー、
スタンダールなどなど。
『ナボコフの文学講義』では
どんなセレクトでしょうか?
ジェイン・オースティン
『マンスフィールド荘園』
ディケンズ『荒涼館』
フローベール『ボヴァリー夫人』
スティーヴンソン『ジキルとハイド』
プルースト『スワンの家のほうへ』
カフカ『変身』
ジェームズ・ジョイス『ユリシーズ』
ナボコフのセレクトには
トルストイもドストエフスキーも
スタンダールも入っていません。
その替わりに、
ジョイスやプルースト、
カフカなど、20世紀文学が
メインにセレクトされている。
ディケンズは、二人とも
セレクトしていますが、
モームは有名な代表作
『デイビッド・コパーフィールド』を、
ナボコフは渋い『荒涼館』を
選んでいます。
セレクトの傾向は明らかに好対照。
やはり、ナボコフは、
挑戦的、実験的な作品を
高く評価しているんだなあ。
モームの文学案内だけ読んでも、
ナボコフの文学講義だけ読んでも、
偏りが出てしまう。
だから両方を読むのが大事になると…。
伝統的な文学案内と
挑戦的な文学講義を両方読めば、
小説家志望の人には
もう完璧でしょう。
こんな20世紀の巨人作家の
文学講義を聴いて、ものに出来たら
もう最高の文学理解になりますね。
モームの『世界の十大小説』は
8月10日のnoteで紹介しています。
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