【書く】文章を書く愉しみはどこにある?
文章を書く面白さとは何かしら?
丸谷才一という戦後作家は
『思考のレッスン』文春文庫で
こんな話を書いています。
作家である以上、
新しいことをいう責任がある。
誰もまだしていない発見を
語るのが、作家の責任だという。
新しいことを
正しく、
上手に、
面白く書く。
文筆家は、この4つが揃うよう
心がけて文章を書くようにと、
丸谷才一はなかなか
厳しいことを述べているんですが、
確かに、丸谷才一自身は、
生前、無数の随筆集や
仮説による文学エッセイを
書き残した、博学の才人でした。
人がまだ言わない話、
まだ言われていない話を書く。
これは、noteで、
よい記事を書く時にも
当てはまりそうですね。
私も、
まだ誰も言っていなくて、
正しい(かもしれない)話を、
面白く、
上手に伝えられたらなあ、
そんなことばかり考えながら
ネタを探しています。
でも、正直、最近は、
なかなか自分で、
「この発見は面白いなあ」と
思えるような話を
思う存分に書けているか、
ちょっと疑問な時もある。
誰だって、
新しい意見や閃きが湧いたら
楽しいじゃないですか?
それをまた人に
読んでもらおうとして
書いている時の楽しさったら
ないですよね。
書く愉しみって
そういうところにあるんですね。
丸谷才一は、
小説よりは
エッセイが面白い作家でした。
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