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【ヒットの法則】常連店がある日突然、行列店に。一体何が?

最近、困ってることがある(笑)。

小さくて古い町中華で
いきつけだったお店が、
今、行列が絶えない店になったんです。

仮に一瞬、タイミングよく
入れたとしても、
すぐに行列が出来るから、
ノンビリ食べていられないし、
食後にゆっくりもできません。

お店の方々は、
嬉しい悲鳴をあげてるでしょう。
よろこぶべき話なのに、
私はウツワが小さいなあ。

去年も、テレビやネットに出て、
話題になり、それなりに混んでいた。

でも、店の佇まいの古さや
トイレが和式なことなど
女性客は増えなかったし、
常連さんにはやはり
仕事帰りにノンビリできる
いいお店だったんですよ。
 
ところが、
今年の春頃から
もう常に行列が絶えない
お店になったんです。
15分20分待つのは当たり前に。

10年近く常連の一人として
ラーメン、炒飯、餃子を
こよなく食べてきた人間としては、
逆に、なぜ今まで、お客さんが
あまり来なかったのか?が
不思議に思うんです。

なぜなら、味は変わってない。
10年前から美味しかった。
店主さんは、ただ、
当たり前に定番の中華を
がんばって出してきた。

それが、
テレビやネットで、
名店として紹介されてから、
人は、ちょっとずつ、店に来た。
「バナナマンのせっかくグルメ」や
「玉袋筋太郎の町中華に行こう」にも
出ていたが、
まだ大行列店にはならなかった。
それが、今や、
行列のできる町中華になった。

飲食店は、ヒットするためには、
何が必要か?をとても
シンプルに教えてくれている。

まず美味いこと。
手を抜かないこと。
お水のサービスが頻繁なこと。
支払いはいつもテキパキで、
素早くしてくれること。

でも、世に存在する飲食店で
上記の条件を満たすお店は
いくらでもあるでしょう。
それだけでは足らないんですね。

やはり常連さんがたくさんいて、
みんな、誰かを誘っていくから
ファンが増えていくのが
地道なヒットの法則らしい。

その町中華のそばにも、
中華屋さんはたくさんある。
なのにクダンの店ばかりが
流行ることになっている。

この差は何によるんだろう?

今まで週3で通っていたお店が
流行りすぎて落ちつかないから、
まあ、ちょっと近所の他の中華に
寄ってみたりしました。

そうすると、
味がまず微妙だったり、
改善の余地がある場合が多い。
ここに、知り合いを誘って
食べに来ないかなあ。
知り合いが、私の舌やセンスを
疑うでしょうから。

それもあるけど、
お客さんがオーダーしようとして、
店員さんがもたもたしたり、
会計に時間がかかるお店も、
なんだか通えないかなあ。

それから、
いつ見てもお客がいないお店にも
やはり行きにくい。
どうも常連さんの多寡は
美味いかの大きなバロメーターになる。

私のいきつけだったお店に
話を戻しましょう。

やはり、
味が美味いこと。
それを自信をもち、 
味を混乱させないこと。

そうやっていくうちに、
ネットやテレビに何度も何度も
取り上げられながら、
調子に乗らないで
創業時の味を守りつつ、
でも、ときどきにあわせ、
メニューにない料理も
出していたりすること。

このお店のことから
学べることは沢山ありそうだ。

お客、消費者は、
意外に、コンサバで保守的であるから、
いくら1度くらい
ネットで紹介されようと、
古過ぎる佇まいの町中華には
警戒して、なかなかやって来ない。

それでも信じて、
定番の町中華を作り続け、
価格帯も高すぎないでやってきた。
そんな店主のご夫婦と、
店主の妹さんらしい女性の
懸命な姿を見られるのも、
今まで気がつかなかったけど、
やはり、美味しさに強く
つながっていたのですね。

人は美味しいものが食べたい。
また、店内の空気がいいことも大事だ。
それから、常連さんが
必ずいるお店であることも重要。

こんなに飲食店があるのに、
人気店と、そうでない店がある。
それを分かつ境い目を考えることは
決して無駄ではないし、
楽しいですね。
それらが自分の仕事にも通じる
何かを教えてくれるかもしれない。
いや、noteの執筆でも参考になるなら、
なおさらです。

いつも美味しい
ラーメン、炒飯、餃子をありがとう。
神保町の成光さま(笑)。

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