見出し画像

【ロシア作家?】ゴーゴリは、ウクライナ語では、ホーホリとなる?

ロシア文学を代表する作家に
ゴーゴリがいます。
この人、調べたら、
ウクライナ出身でした。

ウクライナ語では
「ホーホリ」と言うらしい。
トルストイやドストエフスキーより
少し先に登場した作家でした。

ゴーゴリの作品は
日本でも色々と出されてます。
『鼻』『外套』『狂人日記』など。
どれも、ユニークというか、
そのシュールさは唯一無二です。
鼻が、鼻だけが街を徘徊する話は
どう解釈したら(笑)?
もはや笑うしかないのですが、
ラストは哀しみが待ってたりして?

日本の戦後派作家、後藤明生は
ゴーゴリ?ホーホリ?を愛し過ぎて、
ゴーゴリ?ホーホリ?的な作風を
身につけていたほどです。

さて、現在では、
岩波文庫、
光文社古典文庫が
ゴーゴリ?作品を
「ゴーゴリ」名義で出しています。
出版社は、新聞やテレビほど、
素早く動かないですからね。
また、単行本なら、
平凡社や潮出版や未知谷という
会社から翻訳が出ています。

もちろん、今は「ゴーゴリ」名義で。
そのあたりは今後どうなるんでしょう。

それから、
ゴーゴリ?ホーホリ?を巡っては、
昔からロシアとウクライナは
因縁があったようです。

ロシアだって、ゴーゴリは
ロシアの文豪だといいたい。
2008年、生誕200年を祝う時には
モスクワに「ゴーゴリ博物館」が
建てられました。

ところが、ウクライナは
ウクライナで黙ってはいません。
ホーホリはウクライナの
文豪だと主張して譲らず、
ロシアと議論が起きました。

時のウクライナ大統領は、
「ホーホリはロシア語で書く前に
ウクライナ語で思考してたに違いない」
と、ロシア勢を牽制しました。

また、ロシア語で書かれている
ゴーゴリの全作品を
ウクライナ語に翻訳しようとする動きも
あったそうです。

ゴーゴリ(ホーホリ)自身は
子ども時代はウクライナにいて、
作家になってからは、
ロシアに住んでいましたが、
当時もウクライナ文化や食生活を
懐かしんでいたたそうですが、
晩年には、
スラブ民族はロシアを中心に
一致団結しなければならないという、
ロシア中心の考えになってたんだとか。

ロシアとウクライナの関係は、
19世紀からすでに複雑で面倒で
対立的な要素が昔からあったんですね。

日本で関西と関東がたとえば、
分断されて、
江戸生まれながら
中年以降は関西に移り住んだ
谷崎潤一郎などは、
どちらが誇る文豪になるでしょう?
きっと議論になるでしょうね?

村上春樹は、兵庫が生んだ作家!
とはいえ、大学以降は関東だ…!
さあ、どっちになるんだろう?

話がそれました。
ゴーゴリの表記問題は、
これから盛んになるんでしょうか?








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?