コンパクトデジタルカメラ

1年前のちょうど今頃にとある方に「カメラを始めたいから相談にのってほしい」と言われました。

ぼくも1年前の今頃はまだカメラ始めて1年経ってない感じだったので、うまく応対できるかなぁとか思いながら仕事の昼休みに3tダンプの車内で色々話を聞くことにしました。

彼はキヤノンのコンデジ(型番は忘れましたがたぶん高級コンデジ)を持ってきていました。ちょうどその頃自分自身がコンデジ欲しいなと思っていた時だったので、コンデジを触らせてもらいながらの会話になりました。

早速、彼に「どんな写真撮りたいの？」「風景？」「スナップ？」などありふれた質問をしてみました。

すると彼は

「現代と過去との融合が撮りたい」

とのことでした。

あまりにも予期せぬ言葉とそんなもんあるのかっていう変な気分になり、例えばどんな写真が現代と過去との融合なのかを聞いてみました。

公衆電話のBOXの中で女子高生がスマホを弄っている。

スカイツリーをメインに古い街並みが連なっている。

などぼくには理解し難い答えばかりだったので、頑張って撮ったらいいんじゃないとしか言えませんでした。

そしてテンションが上がったのかいきなり「ちょっと何か撮ってくる！」と言ってダンプから降りて何かを撮りに行ってしまいました。

数分後帰ってきたので、「何撮ってきたんや？」と尋ねてみると「こんな田舎じゃなんにも撮るものがないからなんにも撮らなかった」とのことでした。

そして休憩時間が終わる寸前に彼が言った言葉でぼくはこの人とカメラや写真の話はできないし、しない方が彼のためかなと思いました。

その彼が言った言葉が、

「やっぱコンデジでは良い写真撮れへんし、おれだってレンズをグリグリ触りたい」

でした。

コンデジをバカにしたことにも腹が立ち、コンデジを持ってきておきながらレンズグリグリ触りたいと言い、理解不能な写真を撮りたいと言ったりとコンデジが欲しいと思っていたぼくにはとても不愉快な時間を過ごしました。

そして彼は最後に

「男やったらレンズグリグリしたいし、もっと良いおもちゃ(カメラ)が欲しい」

とまで言い切る始末。

じゃあなんでおまえはコンデジ持ってきておれと話したんじゃ。

彼の事はどうでもいいのですが、コンデジを否定されたことは不愉快以外の言葉が見つかりませんでした。

その後ぼくはSONY DSC-RX100というコンデジを購入し現在に至ってます。
カメラバッグには必ずRX100を忍ばせて楽しいカメラライフを過ごしてます。

良いっすよコンデジ。