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「ユーモアのあるアイデアで人を動かすきっかけをつくりたい」プランナー 井上 - ジュニの中の人インタビュー#9

こんにちは!株式会社ジュニの広報のせきたです。「ジュニの中の人インタビュー」では、ジュニのメンバーを掘り下げる記事を不定期に発信しています。さて、第9回目は、前回デザイナーの関根さんからの指名を受けた、プランナー/ディレクターの井上(いのうえ)さんです。

いつも面白いアイデアを発信し、周囲を明るくする井上さん。新卒で入社して今年の4月で入社1年になりました。何もわからないところから、複数案件のフロントに立ち進行を任されるまでに成長。代表の岡村さんからは「発想がよく、トライ精神があって諦めず、周囲を巻き込もうと努力している」という頑張り屋です!

私自身は井上さんと時折社内外のイベントで運営側として一緒になるのですが、アイデアと着眼点の面白さに脱帽することもしばしばです。今回のインタビューで、井上さんのユニークなアイデアを大事にする思い、行動力はどこからくるのか、話を聞きました。

企画やアイデアも「デザイン」。ジュニのプランナーを志望するまで。

ー 井上さんは芸術系の大学のデザイン学科を卒業後ジュニに入社しましたが、なぜデザイナー職ではなくプランナー職を志望したんでしょうか?

大きな意味でプランナーの手掛ける企画やアイデアも「デザイン」だと思っています。

もともとはデザイナーになりたいと思っていたんです。
子どもの頃から、自分で工作したり、絵を描いたりしたものを友達や弟に見せて、驚いたり、喜んでもらうことが好きだったんです。中学生になると「デザイン」の見方が変わるきっかけがありました。私は三重県出身なんですが、三重をデザインの力でPRする、デザイナーの会があって、そこに私もデザインで三重をPRしたいと思って飛び込んだんです。その会には、グラフィックデザイナーやWebデザイナー、プロダクトデザイナーなど色んなデザイナーの方がいました。そのプロのデザイナーさんたちの話を聞くうちに「完成された最終的な見え方だけでなく、それに至るまでの考えもデザインなんだ。」とデザインに対する見方が広がったんです。

その後大学は愛知県の芸大へ進学しました。デザイン学科だったんですが、最終的な完成形だけを評価するのではなく、アイデア・企画から実際に作品に落とし込むまでを課題とするカリキュラムで、企画もデザインの内という方針でした。

大学で強く影響を受けた恩師がいて、その教授は親子参加イベントなど地域の人を巻き込んだワークショップを企画・実施していました。関わっていくうちに「企画や考えの中にデザインの本質がある」という思いで、地域デザインをしていることがわかってきたんです。その恩師の考えに共感して、考えや企画もデザインなんだと面白そうな企画を思いついてはイベント化して大学内外で実際に色々と実行に移していきました。でもやっぱり、人を動かす事はものすごい大変なんですよね。

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ーどんな大変さだったんでしょうか?

「いも部」という企画でお話しすると、大学の敷地に山があるのですが、山を何も活用していないことに着目して、学祭でサツマイモを売る事を目標にした企画を実施したんです。友人と一緒に二人で始めたんですが、部活の参加人数も12人に増えて、最終的には学祭でサツマイモを売る事もできました!でも実際に畑で芋を育てることは重労働です。最初は面白そう!と参加してくれても、だんだん足が遠のきます。そこに「大変でもがんばろう!」という根性論では人は動いてくれません。「参加すると楽しい!」「いも部ってかわいい!」そんなポジティブな気持ちになるように、デザインの力で心を動かすための様々なアプローチをして、実際に人がどうしたら動いてくれるのかをトライアンドエラーで経験しました。

就職活動の時期になり、どんな会社で仕事をしたいか意識した際、出てきた答えは『アウトプットの形に捉われず、アイデアを実現できる会社であること』でした。これまでしてきた様に企画やアイデアを、アウトプットの形に捉われずにつくっていきたいと思ったんです。最初はアイデアを実現するのはデザイナー職ではと考えたんですが、より企画やアイデアに寄った仕事はプランナーだと知り、そちらの方向で探す中で出会ったのがジュニでした。面接の中で、代表の岡村さんに私のアイデアをお話しすると「全部できます」と言ってもらえたのがジュニを志望した決め手でした。

新卒入社から1年。複数案件を任されるプランナーに成長。

ージュニは、企画から制作まで、Webサイトをはじめプロダクトやイベントなど案件に合わせたアウトプットができるのでピッタリだったんですね!この1年でプランナーとしての成長がだいぶあったと思いますが、入社直後と今ではどんな変化があったのか教えてください。

入社時は何もわからず、案件のごく一部を任されていましたが、今は複数案件をフロントに立って進行しています。

入社当初は、先輩の伊藤さんにメンターになっていただき、案件の全体像を説明してもらいつつ、その中の一部分を任されたり、打ち合わせに同席しながら先輩方のやり方を見て学び、議事録を書き、案件の流れを理解するということをしていました。時々、座学としてプランナー/ディレクターのノウハウを教わるのですが、経験不足で知識だけが入っても扱い方がわからず途方に暮れたりしていました(笑)

岡村さん、伊藤さんからアドバイスをいただきながら、企画書作成やアイデア出し、案件の進行管理の経験を積んで、1年経った今では、クライアントとの窓口としてフロントに立たせてもらっています。自分でプロジェクト全体を見渡して、次に何が来るのか、何が必要とされるのか先読みをしつつ、複数案件の進行ができるようになりました。

座学で学んだ知識は経験がついてきた今、活きつつあります。もちろんわからない事はまだ沢山あるので、その時々で先輩方にお聞きしています!

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△運用を任されている「転生したらスライムだった件 ポータルサイト」

ー岡村さんからも「一人で任せられる案件が増えてきた」とのことですが、様々な案件に関わる中でどんな気づきがありましたか?

1年の間に仕事を上手くできたり、ミスをしたりと経験する中で、色々と気づきがありました。例えば今、社内制作進行時は、できるだけデザイナーとエンジニアに気持ちよく制作してもらえるように心がけています。

最初は、もともとデザイナー志望でもあったので、ついデザインに関する資料を作り込みすぎてデザイナーが制作しにくいものにしてしまっていたのですが、今は、プランナー/ディレクターの立場として、デザイナーとエンジニアが制作に取り掛かる前に疑問は事前につぶし、作業依頼をする際は遅い時間にならないように気を配るようにしています。先輩の伊藤さんが「どう気持ちよく動いてもらうかが大事」と話していたのですが、その意味が最近わかってきました。私がいることで仕事がしやすいと思ってもらえるように頑張ります!

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ーいろんな気づきがあったんですね!では、初めてイチから任された案件の「永久Xバレット ティザーサイト」について教えてください。

この案件は入社4ヶ月目くらいで任されたのですが、岡村さん、伊藤さんに大変助けていただきました(笑)ティザーサイトなので、なるべく情報はミニマムで良いという依頼だったのですが、要素が少ないからこそ、サイトの作り込みができるのではないかと、案件に関わる資料を読み込んで、少ない情報でありつつもファンの方に興味をもってもらえる世界観を作り出せるか考えて、コンセプトをまとめたところ、その企画が通り、デザイナーの諸岡さん、エンジニアの中村さん右近さんに非常に良いサイトに仕上げていただきました!ティザーサイトなのでいずれ本公開時には消えてしまうかと思いますが、作者の方に喜んでいただき、初めて任された案件でもあるので思い入れがあります。

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△案件をメインで担当した「永久Xバレット ティザーサイト」

ー消えるのがもったいないですね。そんな、より良いものをつくるためチームで忙しい毎日だと思うのですが、最近どんな刺激を受けましたか?

最近、伊藤さんのコミュニケーション力に刺激を受けました。
私は伊藤さんがメイン担当の、とある大きなプロジェクトに関わっているのですが、社内外に関係者が多く、複数の会社が関わっています。その関係者が集まった打ち合わせの中で、様々な意見が交わされるなか、クライアントの要望も踏まえつつ、その場で参加者が納得のいく形で打ち合わせをまとめあげている伊藤さんのファシリテーション力を間近に見て驚きました。特に今、私自身がクライアントへの提案時のコミュニケーションや、企画書のテキストなど、伝える力をもっと身につけないとと、課題に感じていたので、経験を積まなきゃ!と触発されました。

井上さんのアイデアのつくりかた、将来のこと。

ー井上さんの独特な視点のアソビゴコロある企画やアイデアにいつも感心するんですが、そのアイデアはどう作っているんですか?

普段決まったアイデアの作り方というのは特に無いんですが、アイデアを考えるために頭のスイッチを入れる感じではなく、無意識にいつも何かテーマをもって考えていますね。散歩が好きなんですが、その時によくアイデアのヒントを探したり、考えたりしています。散歩中はスマホは見ないし、音楽も聞かないようにして、まっさらな状態で歩くようにしているんです。その方が目にした街の様子からイメージが膨らむんです。仕事のことだけでなく、プライベートな趣味に関する事など、いつも考えていますね。

ーアイデアを考えるうえで大事にしている事はなんでしょう?

アソビゴコロとユーモアは似ていると思うんですが、私はユーモアを大事にしています。
ユーモアとは、ひねりが効いていたり、意外性があったり、真正面から見えない別の側面があったりするものだと思っています。ユーモアのある、モノやコトを見たり体験することで、人は感情が動くんじゃないでしょうか。私自身を突き動かすものもユーモアですし、これまでの経験からユーモアが人を動かし、逆に面白くなければ人は動かないと感じています。だから、アイデア出しや企画時にはユーモアのある案を心がけたり、ユーモアのヒントを探して散歩をしています。ユーモアのあるアイデアで人を動かすきっかけをつくれる人になりたいですね!

ー将来ジュニで実現したいことはなんですか?

デジタルとアナログの組み合わせで面白くなるようなもの、暮らしに馴染むようなものをつくりたいです!最近だとイノベーティブトイというおもちゃにデジタルの技術が組み合わさったものに興味をもったのですが、そんな、デジタルとアナログの相乗効果で、ちょっと便利になったり、楽しくなったりするものをつくりたいと思っています。

最近、社内に自由に発表するLT会で、学生時代の作品の鳩時計AR、新たに考えた散歩に関するアイデアを提案したところ、作ったらいいじゃん!と言ってもらったんです。自分のやりたいことを諦めず、挑戦できるので実現したいことはどんどん増えていきますね(笑)

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△散歩から発想したアイデアの企画書

ー実現したいことが増えている、そんなジュニで、仕事はたのしいですか?

はい、楽しいです。もちろん大変なことも沢山あるんですが、ただ与えられた素材を元にWebサイトをつくるといった案件は無く、ほとんどゼロイチのお仕事で、ジュニだからこそ依頼されているんだとわかる案件ばかりなんです。

だからこそ、仕事自体に責任を持って、どうすればこのコンテンツをもっと見てもらえるようになるのかと考えられるのが楽しいですね!

ー仕事もだいぶ充実していますが、プライベートは多趣味で、積極的な発信も行っているそうですね。

ずっと続けていることは作家活動です。絵やイラストなどの作品制作をしていて、今はなかなか難しいのですがその作品の展示もしていました。仕事の面で、クライアントに言葉で伝えにくい場合は、イラストで直感的に伝えることができるので仕事にも活かされていますよ。

他にもシンセサイザーを最近購入したので、作曲をしたり、3DCGにも興味があって、Brenderのモデリングの練習をしています。その作品たちの発表の場として、今はSNSで発信したり、サイト制作も最近はじめました。それに、ラジオ発信にも興味を持ち、友人と一緒に録音して、今編集しています!

そんな感じで、まだまだ興味は沢山あるんですが(笑)作家井上としてもアウトプットの形に囚われないマルチクリエイターになりたいんです。

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座右の銘「やりたいと思ったことはやってみる!」

プランナーとしても作家としてもアウトプットの形に捉われず、好奇心旺盛にアイデアを楽しみながらつくりだす井上さん。学生時代から考えを実行に移して人を動かし、一人ではできない、いろんな人が集まってできる可能性を知っているからこそ、今、チームで制作すること、クライアントとコミュニケーションをすること、様々な気づきを得て視界が開けてきたのだと思いました。将来の夢は「自分が考えたモノ・コトが世の中で広く見られたり使われたりすること」だそうです。仕事とプライベートどちらもリンクした夢ですね。アイデアと行動力できっと叶うと思います!

ありがとうございました!

他の社員からみた、井上さん。

エンジニア 諸橋さん

昨年の入社ながらもうジュニの中心で多くの案件に関わっている姿に日々の成長を感じます。隔週で行われるLT会での発表内容も非常に面白く、毎回楽しみです!そのうち彼女のアイディアを求めてたくさんのクライアントがやってくることでしょう。まだ直接関わる案件は少ないものの、細やかなフォローにはいつも助けられてます!ありがとう!これからも期待してます!

デザイナー 深澤さん

井上さんは入社してすぐ、大手クライアント案件を多数担当しているとても勢いのあるディレクターです。2年目とは思えない対応力です。
とくに社内LT会や案件の企画の際には面白く斬新なアイデアで驚かされることが多く、発想力がとても豊かな方だと感じてます。(うらやましいです!)そして絵も上手で、イラストの入りの企画書は味わいが感じられて可愛かったです。以前、同じ案件で困っていたら、一緒に解決策を考えてくれたり、親身に対応してくれてて頼りになるディレクターだと感じました。そんな井上さんは明るくてほんわかとした人柄で場を和ませてくれたり、ジュニになくてはならない存在です。
あと飼っているハムスターもすごくかわいいんです。


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