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限界にちかづいていた・・・

やはり、住む環境は大事だ。
体を休めることはもちろんだが、心を休ませてあげることはもっと大切だ。
ストレスも半端なく溜まっていた。

相変わらずな仕事の振られようで、限界に近づいていたのかもしれない。

職場でも、家でも同じメンバーと過ごす。
しかも、上司にあたる人たちと・・・

ダイニングの仕事は、
日本からヘルプで来たダイニングマネージャーがホールをみてくれた。
自分は、「もっとお客さん呼んできて!」と言われた。
集客のために、PR、マーケティングを主にやってくれということになった。

まずは、ホテルコンシェルジュをレストランに招待し、食事をしてもらい、
お客様を紹介してもらおう作戦。
良さそうなホテルをリストにして、ショップカードをもって訪問した。
飛び込みだ。やるしかなかった。
何件行ったか、どこに行ったか、細かく報告しないといけなかった。
冷たくあしらわれるところも多くあった。
正直、精神的には、しんどいけど、ニューヨークの街を歩きまわれ、
多くのホテルを見ることができたことは良い経験となった。

これに関しては、すぐに結果は出るはずもなく・・・
たまに予約が入ると、とてもうれしい気分になった。

次に、近所の人たちも、まだまだこのレストランの存在を
知らないだろうということで、近所にショップカードを配る。
また飛び込み・・・
こちらも冷たくあしらわれるところもあれば、
ありがとうと言ってくれるところも。
「近所だから、今度行くね!」お世辞だとしても嬉しかった。

これも細かく報告だ・・・件数だけは、クリアしなければと。

昼間は飛び込み、夜は、レストラン営業。

ケータリング、シェフ出張サービスもスタートさせる。
プラン、メニューをつくる。広告も出す。
ご来店されたお客様に案内もする。

事務作業にも追われる・・・

デリバリーも始めた。人がいなければ、デリバリーにもいく。

ある日、デリバリーオーダーが入り、
忙しくて、なかなか料理が出来上がらなかった。かなりお待たせしていた。
予定のお届け時間より、1時間以上遅れた。
さらに、デリバリーする人がいなかったので、私がいくことになった。
急いで届けた。

ドアをピンポンしたら、扉が開いて、
いきなり怒鳴られた。
遅すぎる!もういらない!帰れ!と・・・怖かった。
こんな怒鳴られるとは想定していなかった。
謝罪したものの、もういらない、帰れ!と。
ガシャンと扉を閉められた・・・

自分は一体何しているんだろう・・・
涙が溢れて、止まらなかった。

帰って、キッチンに行って、
受け取ってもらえなかった、すみませんと伝えたら、

「えーなんでだよー!!!忙しいのにつくったじゃないか!ふざけるな!」と、お店に帰っても、怒鳴られ・・・

忙しくて、イライラしているのはわかるが、
そんな言い方しいなくてもじゃないかと、悔しくて、涙がでてきた・・・

ストレスも随分溜まってきたのだろう。
限界が近づいていたのかもしれない。
だんだん、みんなのことが嫌いになってきた・・・

だけど、みんなとうまくやっていかないと、ますます厳しくなる。

自分の正直な気持ちはぐっと殺して、
みんなとうまく付き合っていかなければ、仲良くしていかなければ・・・

とりあえず、何かあってもすぐ謝ったり、
からかわれてもなんとか笑って誤魔化したり、
そして、言われたことをやる。

言われっぱなしで、言い返すことができない自分だった。

でも、これは間違いだったのだろう。









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