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久しぶりに小説を買って読んだら

こんにちは、じゅんぷうです。
初めて買った小説は新井素子です。

最後に買って読んだ小説は何だっただろう。
『死にたいけどトッポッキは食べたい』
『保健室のアン・ウニョン先生』
このへんの韓国文学な気がするけど
はっきり思い出せないぐらい、
小説を読んでない。

ああ、去年『Q.E.D.』のリピートはしたけど
長野旅行の予習的なものだったし
『沈まぬ太陽』は日航機事故の
史料的な意味合いだったからなあ。

純文学よりもノンフィクションに惹かれがち。
そんなわたしではありますが、何となく、
喫茶店で読むのって小説じゃないですか?
喫茶店で小説読みたい。
喫茶店で読む小説を買おう。
なんだかよくわからないけど
〈喫茶店用〉小説を買うことにしたんです。
kindleではなく紙で。

シリアスなものや
殺人や怪奇や裏切りやバイオレンスじゃないほうがいい。
(この前『土葬の村』読んでたっけ💦)
喫茶店に関係のあるようなお話がいい。
近所の書店で
何となく「珈琲」とか「喫茶」とか
それらしいワードの入った
タイトルが集められた文庫コーナーから
選んだのがこちら。

~ざっくりあらすじ~

病院長夫人の茜50歳。ある日、夫から突然離婚を言い渡される。法律事務所勤務の娘、七の助言で不利にならず離婚成立。ショックは引きずるも、得意の手作りパウンドケーキを地元商店街の喫茶店ルナールに商品として卸すことに。人生へのリベンジをかけて、母娘ふたりでケーキ販売の道を歩き出す。

有楽町の「ジュン喫茶室」にて

びっくりするような展開や描写はないものの
リズム感があってさくさく読めました。
まず茜50歳での離婚、起業という点が
自分的にはもっともつかまれるポイント。
離婚、起業、詐欺、販路拡大…と
困難を乗り越えながら
着々と母娘はステップアップ。

母娘の周囲にはいい人しかいない。
いや、残らない。
離婚を機に環境も仕事も人間関係も
新たに築き上げていく茜の穏やかな強さに
じんわりきました。
単にほのぼのハッピーではなく
そう、ほろ苦い。
そんな茜のケーキが食べたい。

月曜夜の『推しといつまでも』という番組、
Hey!Say!JUMP有岡くんがレギュラーなので
有岡くん推しの娘と一緒に見ていますが
前回放送は特別企画で俳優の平泉成さんと
有岡くんの推し活特集だったんです。

平泉さんは35年も惚れ込んでいる
カリスマパティシエ横溝さんに
感謝の思いを伝えていました。
平泉家の節目節目に寄り添ってきたケーキ。
家族の写真にはいつもこのお店のケーキ。

きっと、茜のケーキも七はもちろん、
誰かにとってそんな存在なんだろうな。

ちなみにサウナーとしても有名な有岡くんは
若いイケメン熱波師に告白したんだけど
これがまた最高でした。これは神回だった。
でもほぼ毎回、登場する素人さんが推す姿に
MCの麒麟川島さんもさっしーも有岡くんも
涙ぐむほど、じつはめっちゃいい番組で
じゅんぷうの目にも涙。
これこそが尊いということだなあと思えるし、
『バナナケーキの幸福』の読後感にも
似たものを感じました。
わたしは「アカナナ洋菓子店」命名のシーンが
いちばん感極まりました。

小説もいいものですね。
新しいことに挑戦する
勇気をもらえる作品でした。
次は喫茶店で何を読もうかなあ。

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