冬の函館五稜郭でゴールデンカムイの世界とライトアップを満喫する
年末の北海道旅行の目的の一つは、ゴールデンカムイの聖地巡りでした。
よって函館を訪れた際は、ぜひ行ってみたいところがありました。
箱館戦争の舞台で、新撰組副長・土方歳三が命を落とした五稜郭です。
五稜郭は、ゴールデンカムイ作中の最終決戦の場でもあります。
今回は本作クライマックスの舞台である、五稜郭を訪れた話をします。
なお、五稜郭決戦のシーンは、2024年1月現在まだアニメ化されていません。
そのため、ネタバレにならないよう、なるべくストーリーの本筋に触れるのは避けながら話したいと思います。
五稜郭へのアクセス
五稜郭へは函館駅から、路面電車湯の川行、または#47、#67のバスに乗車し「五稜郭公園前」で下車します。
ちなみにJRにも五稜郭駅がありますが、JR駅から五稜郭公園まではだいぶ距離があります。
料金は路面電車が片道230円、バスが280円です。
五稜郭公園前から五稜郭公園まで徒歩15分くらいですが、五稜郭への道順を示した標識が出ているので、それに沿って進むとやがて五稜郭タワーが見えてきます。
五稜郭タワーの背後にあるのが、五芒星の城塞跡・五稜郭公園です。
五稜郭公園
連日函館に降り続いた雪のせいで、五稜郭公園は一面の銀世界でした。
五稜郭タワー側から入ってくると、目の前にあるのは半月堡です。
堡塁の周りにはお堀が張り巡らされていますが、半月堡には「一の橋」がかかっています。
半月堡から五芒星の堡塁にかかるのは「二の橋」で、2つの橋を渡り五稜郭内部に入ることができます。
入り口から見ただけでは、杉元が言った通りデカすぎて本当に星型になっているのか想像がつきません(笑)
公園の中を進むと、五芒星の真ん中辺りに箱館奉行所が建っています。
箱館奉行所は、有料で中を見学することも可能です。
土蔵と休憩所の奉行所コーヒー
箱館奉行所の向かいにある建物が、土蔵(兵糧庫)です。
戦いの際は、戦略的に重要な施設となったことでしょう。
その土蔵の建物の一部が、現在は休憩所になっていました。
ちょうど暖を取りたくなった私は、休憩所に入ってみます。
休憩所の名は「お休処いたくら柳野」
トイレもここで借りることができます。
目玉商品は、当時の珈琲豆を再現した「箱館奉行所コーヒー」
凍える屋外を歩いてきたので、薫り高いコーヒーのなんと温まること。
最中も道産小豆を使用しているのか、あんこのきめ細かい食感がおいしかったです。
雪の五稜郭で決戦シーンを辿る
五稜郭はどうして星の形をしているのか……
答えは「戦うため」だ(by土方歳三)
五稜郭の様相をより明確に把握し、ゴールデンカムイの決戦シーンをよりリアルに体現するため稜堡に上ってみました。
この位置から眺めると、ようやく城塞が星型をしているということが実感できます。
作中ではソフィアの手下たちが、稜堡で敵の侵入を阻止するため奮闘していました。
稜堡から位置を確認したあと、一の橋・二の橋の反対側にある、「裏門橋」の方へ来てみます。
アシリパが脱出の際通ったのが、この裏門橋でしょうか。
アシリパの危機に颯爽と現れて救った谷垣源次郎がカッコよかったです(笑)
作中の決戦シーンとの決定的違いは、五稜郭が雪に埋もれていたということです。
これだけ雪が積もっていては、あの「馬の井戸」がどこにあるのかもわかりませんでした(笑)
五稜郭タワーとライトアップされた五芒星
日没を待って、五稜郭タワーの展望台へ上ってみました。
展望台からは、五稜郭の五芒星を俯瞰することができます。
なぜ日没まで待ったかというと、冬期は五稜郭公園が幻想的にライトアップされるからです。
「五稜星の夢」です。
ライトアップは、2/29まで行われています。
展望台のチケットは大人一人1,000円。
チケットを提示すると、展望台行きのエレベーターに乗ることができます。
最上階の展望台でエレベーターを降りると、窓の下には巨大な光の星が見下ろせました。
鶴見中尉が白兵戦を開戦すべく侵入したのが、今光輝いているあの橋ですね。
そこで迎え撃つ杉元・土方勢……
永倉新八が泳いで渡ったお堀は……
門倉・キラウシがマンスールを連れて別任務に向かったのは……
ソフィアが命を落とした近くの石垣は……
上空から五稜郭を俯瞰すると、ゴールデンカムイの決戦シーンも、より明確に思い浮かべることができました。
展望台からは360度景色が見渡せます。
ここはぜひ、あらゆる角度から景色を鑑賞したいところです。
また、展望台の中では、土方歳三や新選組に関する展示も見られます。
展望台は最上階ですが、帰りのエレベーターは1つ下の階から乗ることになります。
下の階にも展示や売店があって、遊んでいけるようになっています。
展望台を下りてタワーの外へ出ると、ライトアップを近くで見るべく、もう一度公園の方へ行ってみました。
冬の夜の五稜郭は、かつて戦う場だったとは思えないほどロマンチックに光り輝いていました。
……今回の五稜郭訪問は、昼の金カム聖地巡りと夜のライトアップとで、二重に楽しむことができました。
五稜郭は四季折々の表情を持ち、どの季節に訪れても旅人を楽しませてくれることでしょう。
特に春には、満開の桜が咲き乱れるはずです。
冬のライトアップも美しいですが、もしゴールデンカムイメインで訪れるなら、できれば雪のない季節をおすすめします。
あの「馬の井戸」が雪で見つからなかったのだけは、今も心残りです(笑)
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