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ほぼ無職だが無産の生活からは抜け出してる。20代後半にして音楽活動を始める。

そんな実感をしております。

ここ数日寝静まった身体と活動的な身体を交互に変換し、程よい精神状態でもって生活できている。

会社員時代。毎月の給料日から迸る脳内ドーパミン。その一瞬なる快楽のために人間生活を営む。お金のために食い繋ぐ。会社の人間関係はうまくいかない。会社ではいじめられる。でもお金のために食い繋ぐ。ストレスよりも金。なんとか耐える。耐えた先のお酒、気持ちよかったな。

そんな蓄積されたストレスと酒からアル中に躁鬱、統合失調症と次々に精神疾患を発症。地獄の血の池まっさかさま。地獄の血の池で半年間過ごす。友達、恋人を失う。会社を辞める。

療養期間中。ふらっとおとづれたライブハウス。そこで出会った赤の他人のバンドマンと話す。そのまま意気投合しその人のライブを見にいくようになり、気づけばバンドのメンバーに誘われ、バンドマンになってしまう。

慌てて埃被ったエレキギターを引っ張り出す。練習練習、一心不乱に錆びた弦をかき鳴らす。少年時代の純粋な楽しさを思い出す。

あ、僕決めた、しばらく本気でバンドやってみよっかなって。

20代後半、決断としては愚かで遅すぎて、なんの将来性もないかもしれない。でも純粋な意思に立ち返ったら、僕が楽しく生きていくにはこれしかないって思った次第。

職を離れ、社会とある程度の距離を置き、改めて、本当の意味で一呼吸おける環境になった今。何かを見つけようと無目的な場所をふらふらと歩き回ったことは決し無駄ではなかった。

未来のためにできることなんて何一つ思い浮かばないけど、いったことない場所に行って、そこで起こることを見て聞いて感じて、これからどうやって生きていこうかなーってぽけーとしてりゃ、そのうち当時の無産な行動が未来に繋がっていることはあると思う。

お金や地位はこれっぽっちもないけれど、それらを犠牲にしてでも獲得できるであろう生きがいみたいなものが掴めたら、それだけで僕は生きていることの全てを肯定できる。今までの停滞期を経て、これからを前向きに一心不乱に生きていけることできると考えれば、そんな停滞期の自分にこの上ない感謝を申し上げたいのです。

ありがとう!!!


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