【観光】観光経済とは?④

こんにちは。新小樽少年です。
昨日は久々に投稿できてよかったです。

最近は就活や英検の勉強でとても忙しく、noteの優先順位がおざなりになってしまい申し訳ありませんでした。毎日投稿は難しくなるかもしれませんが、引き続き応援よろしくお願いします。( `・∀・´)ノ

さて今回は「主催旅行業者」について取り上げます。主催旅行業者とは他の観光サプライヤーと業務を組むことで、観光商品をつくる人たちのことを言います。

そしてその商品をHISやJTBのような旅行小売店に売り込むわけですね。いわば旅行メーカーみたいなものです。日本の代表的な主催旅行業者はクラブツーリズムや読売旅行みたいな企業さんのことですね。

それゆえ主催旅行業者は観光経済において大きな役割を果たしていると言えます。

1.これまでの記事

前回は観光経済を担う「航空」に関しての記事を取り上げました。
「観光経済」に関する記事は連続性があるわけではないので、飛ばし読みでも理解しやすいものになっています!

マガジンには「観光経済」に関する記事をまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!

2.典型的な主催旅行業者の特徴

主催旅行業者の始まりは19世紀に遡ります。そして第2次世界大戦後に大きく発展を遂げました。では主催旅行業者の特徴とは何なのでしょうか。

・責任を伴う自立した企業として運営されていること
・主な業務であるパッケージツアーを運営していること
パンフレットに多くのパッケージツアーを載せていること
・商品予約が始まる前に宿泊業者や運送業者と契約を結んでいること

3.市場の寡占化

ドイツ市場では「国際観光連合」と呼ばれる旅行業者連合が市場を独占しつつあります。他のヨーロッパ諸国でも旅行業者の集中化が進んでいます。

近年、主催旅行業界では垂直的統合化、簡単に言えば、大きな会社が小さな会社を合併するような傾向が高くなっています。これは商品の多様化を進めるわけではなく、大きな目的としては航空会社やホテル会社などの他業種との関係性を強めるためだとされています。

4.統合のメリット

前説では市場の寡占化の背景には垂直的統合が関係していると述べました。

そしてそれは関係性を強めるためだと触れましたが、他にはどのようなメリットがあるのでしょうか

統合のメリット
・付加価値連鎖を高め、主催旅行業者の取り分が増える
・旅行シーズンにおける競争優位性を確保できる
・航空会社の収容率を高めることにもつながる
・マネジメントの必要性から品質の均一化が可能になる

補足説明ですが、品質の均一化や高品質のサービス提供は顧客の満足度やロイヤルティを高めることにもつながってきます。旅行者の意思決定メカニズムには過去の経験が大きく絡んでいます。

5.TUI株式会社の一例

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「TUI株式会社」はドイツ・ハノーファーを中心とする旅行代理店です。上は会社自体のHPですが、予約をする際には下のような予約サイトに移動します。

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TUI株式会社は多くの子会社を持ち、顧客3000万人以上、従業員7万人と大きな会社です。代理店の数は3500店、所有航空機数143、総ベッド数17万とかなり手広くやっています。

旅行代理店に関する需要は過去の記事を参考にしてください。

6.地域経済への影響

「TUI株式会社」のような主催旅行業者が地域への効果を反映していることは間違いありません。経営、組織、流通といった点から見ても、地域の観光発展へと結び付け、組織が観光の発着を結び付けています。

しかし日本の論文でこのようなものがあります。高橋(1998)の事例調査によれば、観光開発は支出に対して、歳入が見合わないという研究結果が出ています。

「歳入が見合わない」という点には時期的かつ経営的問題を含んでいる可能性がありそうです。では人口動態的にはどうでしょうか。

研究結果によれば、観光客が増えたことで、過疎地域の人口が増えたという直接的なエビデンスは見られませんでした。人口増加につなげる手段としての「観光」は考えにくそうです。

7.まとめ

統合や観光が親しみやすい娯楽になったことで、主催旅行業者の競争を加速させることは間違いありません。

しかし統合することによって、フレキシブルに対応することが困難になり、稼働率を上げることが難しくなってきます。これには子会社の独自裁量を認めることで対応を図っています。

新小樽少年

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