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SF・ファンタジー

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人類滅亡のVR用に作ったマガジンですが、今まで執筆した『SF・ファンタジー小説』を不定期で公開することにします。シリアスからコメディまで様々です。コメディは、どれだけバカバカしい…
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記事一覧

氷の遺産(Ice Heritage) 4.人類の英知 

氷の遺産(Ice Heritage) 4.人類の英知 

目 次
1.ありえない遺跡
2.調査隊
3.野 望 (前の章)
4.人類の英知 (このページ)

4.人類の英知

 調査研究は、中国や民主主義でない国を排除して秘密裏に進められた。が、遅々として進まなかった。
 これまでに分かったことと言えば、南極の遺跡は、球体で上半分が装置を操作する場所で下半分が装置本体だという事だけだ。気候を世界規模で変えるためには南極一か所では不十分だという仮説から、南極

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氷の遺産(Ice Heritage) 3.野 望

氷の遺産(Ice Heritage) 3.野 望

目 次
1.ありえない遺跡
2.調査隊 (前の章)
3.野 望 (このページ)
4.人類の英知 (次の章)

3.野 望

 調査隊に命令したヘリコプターは、更に近づいてきて調査隊の十数メートルほど先に着陸した。調査隊には、これからの運命を暗示するかのようにヘリコプターのメイン・ローターの風が容赦なく吹き付けてきた。ヘリコプターのドアが開き、完全武装した五名の兵士が調査隊に銃を向けながらゆっくりと

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氷の遺産(Ice Heritage) 2.調査隊

氷の遺産(Ice Heritage) 2.調査隊

目 次
1.ありえない遺跡 (前の章)
2.調査隊 (このページ)
3.野 望 (次の章)
4.人類の英知

2.調査隊

 隅田とアンネは、分散してある装置を回収する調査隊の一員に選ばれた。まだ公式には発表されておらず、単なる考古学の調査隊としての旅立ちであった。
 二人は、一年間の解読により新しい楔形文字の権威となっていた。インゲが調査隊隊長となり、隅田とアンネそれに他の考古学者二名が隊員と

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氷の遺産(Ice Heritage) 1.ありえない遺跡

氷の遺産(Ice Heritage) 1.ありえない遺跡

あらすじ(ちょっとだけよ)

 氷河が後退したスカンジナビア半島で、1万年前の遺跡が発見された。遺跡を調査した調査隊は、朽ちかけた木箱の中から金属の正六面体に彫られた楔形文字を発見する。

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1.ありえない遺跡 (このページ)
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3.野 望
4.人類の英知

1.ありえない遺跡

 202x年八月。氷河が後退したスカンジナビア半島のノルウェーで、小さな遺跡が発見された。

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バーチャル戦記

バーチャル戦記

「毎日の退屈な生活を、送っているだけのそこのあなた。青年達よ。VR戦闘キャンプに参加しませんか。
 銃やマシンガンを撃って、敵を倒すのです。
 あ、体力に自信が無くても、戦車やミサイルもあります。戦闘機を操縦してドッグファイトだってお望みのことが出来ます」
 アナウンスと共に、バーチャルの戦闘シーンの映像が流されている大きなディスプレイの下では、VR戦闘キャンプの受け付けで賑わっていた。そこは、官

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異邦人 巨人兵降臨

異邦人 巨人兵降臨

解説 2015年に著した短編小説です。新人賞に応募しましたが、お約束となっていた第一次選考に落ちました。皆様に見ていただけるように、再度推敲しました。誤字が多い。句読点の使い方が、おかしかった。など、我ながら基本がなっていなかったことを猛省しています。
 今までのSFと少しかけ離れた内容ですので、ぜひご覧になっていただきご感想をいただければ幸いです。

十月初旬午後一時過ぎ 夏もすぎ秋晴れの清々し

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人類滅亡のVR(創元SF短編賞 応募作)

人類滅亡のVR(創元SF短編賞 応募作)

解説

 人類滅亡のVRは、創元SF短編賞(締切:2018年1月9日)に応募した作品です。自信があったのですが、一次選考にも生き残れませんでした。そこで私の作品がどこまで通用するのか? 挑戦しようと考えました。SF短編小説です。

人類滅亡のVR
 私は、朝目覚めると何時ものようにテレビのスイッチを入れた。ちょうどニュースのお天気コーナーで、今日は秋晴れの天気が一日中続くそうだ。
 私は、ベッドか

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