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ビジネスマンは「ドラゴン桜」を読め!!資料作成編

皆さん、「ドラゴン桜」はご存知ですか?
三田紀房さんの人気漫画です。
倒産寸前の高校「龍山高校」に弁護士桜木がやってきて、再建計画は東大合格を掲げて、3年生の生徒と一緒に東大受験に取り組む物語。
受験合格のサクラサクをイメージして、学校(山高校)にを植えることからドラゴン桜となります。
大ヒット漫画となり、ドラマ化、続編の「ドラゴン桜2」も連載され、現在ドラマ化されています。
受験のテクニックや勉強法を教えるだけでなく、僕が過去に人事で指導していた人材教育にも似た教育内容や思想的な部分もあり、社会人にも読んでもらいたい漫画だと思った一冊です。

今回は、その中でビジネスで必要とされる「資料作成」のポイントと漫画の部分を重ねてご紹介して、弊社の社内勉強としたいと思います。

弊社は、従業員持ち回りで、勉強発表会を行っております。
今回は、勉強会ブログとなります。

はじめに

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まず最初に心理テストです。

「目の前に川があります。

 川幅は約20メートル
 流れは遅く深さは最大で腰のやや下ぐらいまでだが
 上流にも下流にも橋は見当たらない

 向こう岸にどうしても渡りたい」

さぁあなたは、どのように渡る案を提案しますか?


大体の人は「濡れるのは嫌だけど靴を脱いで川の中を歩いて渡る」と答えるそうです。
なぜなら「濡れずに川を渡るにはどうしたら良いのか?」そうした情報を探すのが面倒臭いと感じるからです。

ですが、東大生の大半は「自分だったら濡れずに楽に渡れる方法を探す」と答えるそうです。
橋がなくても渡り船があるかもしれない、周囲に住む人に尋ねたら何か良い方法があるかも知れないと考えると・・・

頭の良い人は、濡れるリスクを冒して川に入って自力で渡ることの方が面倒臭いと感じている。なぜなら「頭とは、自分の力を極力使わずに楽をさせるために働かせるもの」と考えているからだそうです。

ふ~ん。頭の良い人はねぇ~

で終わってしまうのは、もったいない!!

これは、目的を達成するための手段を考える思考方法ととても似ています。

  例えば

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  東京から大阪まで行く、新幹線を利用して行く計画。
  新幹線が止まったら?
  駅で動くのを待ち続けます?目的地まで歩いていきます?
  面倒臭いから考えないとこの状態です。
  新幹線がダメなら、バスや飛行機やレンタカー等
  目的地に到着するために様々な方法が考えられます。

つまり、これは頭の良い人の考え方だけでなく、ビジネスにおいて「目的達成」は重要なことですので、このような考え方に変えていかないといけないということです。

共通のポイントは「面倒臭い」

思考方法のポイントをお話したところで資料作成に当てはめてみます。

「ドラゴン桜」では、ある教師が指導方針を作るのに指導法などをいろいろ調べたりするのが面倒臭いし、それよりも自分の経験をもとにして考えた方が良く、そして効率的だと考えます。

頭の良い人は、「自分で考えるのが面倒臭い」と考えます。
「人がすでに考えていて効果のあるものを探し、それを利用した方が楽で効率的」と考えます。

先ほどの話からすると、「頭の良い人」の部分は、「ビジネスマンとしては」と言い換えることができます。

つまり、何か物事を始める時は、まず「調べることから始める」のが、遠回りのように見えて近道となります。

周りにいませんか?
何か物事を始める時に、自分の頭だけで考えることから始めようとする人が!!
大抵そんな人は、全然先に進まず時間だけ無駄に喰って、いつまでも完成しない、見当違いのことをしていることは多々あります。

漫画の中で厳しい言葉があります。
「自分で考えているのは何も考えていないと同じ」

なので、今回の資料作成のポイントは「もとからある優れたものを利用する」となります。

東大生が、この思考方法なら、東大生は「仕事ができる人間」であると思いますね・・・

逆に、学歴関係なく、この思考方法で仕事をすれば、「仕事ができる人間」になれます!!

資料の作り方

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資料には、提案書、企画書、報告書と様々な種類がありますが、もうすでにお気づきな方はおられると思いますが、調べて効果のあるフォーマットや先輩の資料を利用するのがベストです。
1から作ろうなんか思わないことです。

それを踏まえて「ドラゴン桜」からお話するポイントは2つ

「数字」「対話」です。

「数字」

漫画では、桜木の進学校改革の数値管理と、教育とはと語る既存の教師との対立もよく出てきます。

客観的に判断するには「数字」が最も公平な判断ができ、わかりやすいということです。

僕は子会社の事業代表者なので、出資者となる親会社の社長へ報告資料を作成したりしますが、必要なのは「数字」
今期の売上は?来期の売上は?計画の予測値は?活動データは?・・・

途中の頑張りなどを「頑張りました」と説明しても意味はありません。

「結果」が全てを物語っているからです。

お客様に提出する提案書や、上司に提出する報告書なども「数字」で伝えることが重要となります。

判断基準の「ものさし」を数字で表すようにするからです。

漫画でも出てくる「ものさし」は、学力の数字(偏差値や点数)となりますが、情報の共有を行っても、判断基準が一つで同じであれば、評価をしやすいので、判断しやすくなります。
抽象的な内容であれば、「判断ができない」となります。

ビジネスでの判断基準となる「ものさし」は、売上、コスト、利益で表されますので、書類には、判断基準となる「ものさし」は何かが必要となります。

つまり、「ものさし」を共通の判断基準とし、具体的に判断できる材料が「数字」です。

「対話」

東大受験を行う「ドラゴン桜」ですが、試験に対する考え方が、仕事をする上でのコミュニケーション能力と同じ考え方で伝えられています。

試験は対話

試験問題を作る人は、どういった意図でこの問題を作ったのかを読み解くことが重要になります。
また、自分の解答が、問題作成者にどう伝わるのかを考えます。

これは正に、資料作成する根本的な考え方と同じです。

自分勝手に言いたいことだけで資料を作るのではなく、相手の立場や気持ちになって報告資料を作る。

試験は対話ならぬ報告資料は対話です。

そして、ミスをしない。

人間は、時にミスをしてしまいます。

受験では、ミスをすると1点を失い合格を逃すことになります。
なので「1作業2チェック」のセルフコントロールを学んでおります。
これはビジネスマンでも同じ、誤字脱字なんかのチェックに繋がる考え方です。

相手に失礼のないように。ですね。

面白いテクニック

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資料作成に有効なテクニックが、「ドラゴン桜」の受験テクニックでありましたので、ご紹介しておきます。

その方法は「東京ドーム発想法」

数学のスパルタ講師が、受験生に教えた解答テクニックです。

 「例えば
  大きな土地の大きさを誰かに伝える時
  面積とか周囲の長さとかを言ってもピンとこない。
  そこで、具体的なイメージが有効になる

  大きな土地であれば、東京ドーム何個分とういく形で説明する方が
  ただ面積を言われるより、ずっと大きさが想像しやすくなる」

ドーム

テレビや新聞でも使われているテクニックです。

漫画では、数学の解答にも応用可能としておりますが、報告資料にも応用可能です。

如何に、相手に伝わるように作成するかがポイントとなるので、このテクニックは是非、活用していただければと思います。

作成者本人も具体的なイメージができるので、報告資料がまとまっていきます。
抽象的なところから資料作成しだすと、足掛かりがないから迷走してしまいます。

まずは、この発想法で具体的な報告の方向性を固めてから、作成に取り掛かることをお薦めします。

漫画では、ニュートンのリンゴのエピソードについても触れておりますが、有名なこのエピソードは、「現実にあった話ではない」ことに衝撃を受けてください(笑)

まとめ

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漫画「ドラゴン桜」が、ビジネスマンにも有効な情報がてんこ盛りなことをお伝えさせていただきました。
今回は、資料作成編としましたが、他にも新規事業立案や人材教育等々、切口を変えてお話しできることはたくさんありますので、機会がありましたらご紹介させていただきます。

資料作成編としましては、「数字」「対話」が重要なこと。
また、思考方法も「急がば回れ」のように「調べることから始める」になるようにしましょう。

そして、東京ドーム発想法を使い、上司やお客様や出資者を唸らせる資料作成に挑んでください(笑)

今回は、社内勉強ブログとなります。
本業は、中小企業の新規事業開発支援やDX支援を行っております。
お悩みがありましたらご相談ください。

最後に

後藤又兵衛

「ドラゴン桜」を読むと、僕も東大に入れそう!!と思ってしまうから驚きです(笑)
そんなに東大受験は甘くありません(笑)
あくまでも漫画なので・・・しかし、響く言葉や内容はありますので、読んで損はしない漫画です。

三田紀房さんて何者?って感じで、彼の漫画に影響される後藤です(笑)

「インベスターZ」を読んで、資産運用の参考にしたり、「エンゼルバンク」を読んで、ビジネスのヒントにしたりと(笑)

自称:後藤又兵衛の末裔の後藤純です。
普段は、歴史、温泉、紅茶、読書なんかのブログを書いておりますが、今回はビジネス系となりますので、会社の宣伝させていただきました。
勝手気ままにブログを書いてる後藤純ですが、他のブログもよろしくお願いいたします(笑)

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