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好きな女性作家の比較と分析

今週は、
先日あげたリストの中から、
現代小説を書く際の目標となる作家探しのファーストステップとして、以下の女性作家から読み直しています。

江國香織、川上弘美、小川洋子、吉本ばなな。

これに、山田詠美も加わるかな、と。

これはエンタメ系ではなく、純文学系の文章を想定してます。

私の場合、気が付けば、
現代小説だと、純文学寄りの小説になり、
書く際に女性視点が多いので、
女性作家のほうがより見本になりやすいかなと。

女性作家でも、男性視点の小説もあるけれども、
やはり平均して女性視点が多いし、
女性ならではの感性や世界観が特徴になっている場合も多い。

上記の四方は、今でも私の本棚に並んでいる作家さんたちなので、多分、私は好きなんだな、と。

好きだけど、
それぞれの個性は違うと思ってはいても、
ぶっちゃけ、なんとく似てるゾーンみたいな印象もある。

ふわっとしてて、優しくて、不思議な話。
女性的である。
「女性的」といっても、
山田詠美や津島祐子、角田光代など、もっと力強い女性作家もあるけど、
この四方は、
私の印象では、少女漫画的というか、
女性の生活雑誌やファッション雑誌みたいな雰囲気といえばいいのだろうか。
あと不思議な話、ファンタジー要素もあるのも共通点。
漠然と似た属性、似たゾーンとして私の中ではカテゴライズされていて、
かつ、私はそれが好き。

でも、それぞれに、微妙に違うんだよね、と。

ただ、それぞれが、
どんな個性・特徴の違いまでは、説明できないなあと思った。

今回あらためて読み直すことで、
個性・特徴の違いを考えながら、読んでいます。

代表作から、ではなく、
本棚に積読されているものからスタート。

江國香織『流しの下の骨』。

久しぶりの江國香織だけど、
やっぱり定番のこのズレた少女漫画感覚が癖になるなあと思いつつ、
まだ読み途中です。
固有名詞が出てくるのも特徴かもしれない。
商品名やブランド、ちょっと変わった料理の名前とか。
以前はそれを言い当てられなかったけど、
雑誌っぽいんだよね。
おしゃれセンスというか。
ディテールがすごく丁寧で、
そのディテールが好きな人がファンなんじゃないかな。

川上弘美は、『真鶴』『神様』を取り寄せたので、
『真鶴』から読み始めた。

川上弘美も久しぶりだったけど、
冒頭から、「おお、そうそう、こんな感じだった」と、新鮮に感じられた。
久しぶりだっただけに、客観的に感じられるのもある。

四人の中で、
川上弘美が一番不思議で、
それも、その不思議は不気味&怪しい系だったと。
のっぺらぼう的な怖さ、不気味さ、
つるりと滑って捉えられないような、蛇的な曖昧さ、あやふやさが、
独特で。

内田百閒なんだよね。属性でいえば。

大学生の時に『センセイの鞄』で好きになり、
数年前に『ニシノユキヒコの恋と冒険』で久しぶりに好きだなあと思った。

でも、この二作品は、川上弘美のなかでもまだ人間味ある方かもしれない。

Wikipediaでも「内田百閒の影響」って書いてあって、やっぱりそうかあと。

女性版内田百閒、か。

『真鶴』も面白いから、読み進めるつもりで。

この次は、小川洋子かなあと。

で、最後には、吉本ばななで。

ばななさんは、もう継続的にずっと好きで読んでるから、あらかた特徴は掴めていると思ってるけど、あらためて、小説作りの参考にする意識で読むとよいかなと。

あと、山田詠美にも、高校時代から多大な影響をうけているから、
山田詠美を読み直す必要性あるなあ。

とりあえずこの方たちをあげているけど、
読み直してみて、
もし小説作りの目標として、自分には難しかったり、フィットしない場合、もっと別の作家を探すとよいかもしれない。

特に、エンタメ小説はあまり読めてないから、
そちらの女性作家も読んでみる必要ありかもです。






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