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母は手負いの虎だった

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残酷で過酷ながらも、人生から目をそらさず、命懸けで自分と向き合う幼い姉弟。そこで体験した「気づき」と「魂の覚醒」 リーディングカウンセラー丸岡淳子のノンフィクションストーリーです。
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#生きる

母は手負いの虎だった5 「現代人は選択肢があるから迷うのか?選べるということ」

母は手負いの虎だった5 「現代人は選択肢があるから迷うのか?選べるということ」

「選択肢」について話したいと思います。

わたしが小学校1年生の頃だったか。

夜、寝ている時に「いたっ!」と感じて起きたら。

泥酔した母が泣きながら。

私の手首に、ぐにゃぐにゃと包丁を切りつけていましてね。

私が目を覚ますと、今後は自分の胸をめがけて包丁をゆるっと突き立てました。

ぐでんぐでんなので手に力が入っておらず、いずれも軽傷。

わたしは自分の手首を見て

「自転車でひどく転んだ

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母は手負いの虎だった4 「群集心理の出どころを知る・薄ら笑いの野次馬」

母は手負いの虎だった4 「群集心理の出どころを知る・薄ら笑いの野次馬」

ディープに綴るサバイバルサンプル。手負いの虎シリーズ4話目です。

【閲覧注意】今回の内容はユーモア適応外の事件が含まれます。

母は毎日泥酔しておりました。
足元はよろよろですし。
呂律は回らないし。
支離滅裂なことを叫んでは気絶したり。

わたしも弟も

「うちだけ戦場」

みたいな、生死に直面する毎日に疲れ果てていて。

10代にして、精神は。

死ねない人生を3ターンくらい生きた感じがして

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