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【エッセイ】君のためにとっておいた涙は反吐と一緒にトイレに流れた、そんな金曜日
2021/1/23
昨日は僕はお休みだったので家で趣味を満喫しようと思っていた。
僕の趣味は小説を読むことと書くことなんです。これまでに書いた短編はnoteに載せていて、マガジンにもまとめてあるので、よかったら読んでみてください。
それで昨日は小説を書こうと思っていたんだけど、全然筆が進まない。お盆の時期の中央道の渋滞みたいにぴくりとも進まない。
これはダメだと思って小説を読むことにしたんです。ポール・オースターの『鍵のかかった部屋』。それがページを開いて読もうとしても、視線が文字の上を横滑りするような感じで全然頭に入ってこなかった。
まるで頭が働かなかった。まるでダメだった。エンストした車みたいに気持ちだけが空回りするだけだった。
そんな日ってあります。なにをやってもダメな日。
だから僕は小説を書くのも読むのも諦めてお酒を飲むことにしました。
そういう日は僕は自分自身を思いっきり甘やかすことにしてるんです。久しぶりに遊びにきた孫をかわいがるおばあちゃんみたいに。
それで朝からお酒を飲んで酔っ払いました。わりとべろんべろんに。
そしてそんな時に僕を救ってくれるのが音楽なんですね。どんな時でも音楽は僕を別の世界に連れていってくれる。ここではないどこか、いつでも僕が望んでいることだ。
僕はアーティストのライブDVDを観るのが好きだ。そこにある感情まで込みで音楽を楽しめる。僕を会場に連れて行ってくれる気がするから。
まずはチャットモンチーのラストワンマンライブのDVDを観た。僕は泣いた。たくさんの涙を流した。日本武道館をいっぱいに出来るくらいの涙を流したと思う。でも涙って涸れないのな。きっと君のために泣く時のためにとってあるんだと思う。
次に観たのはエルレガーデンのライブDVD。もう最高。一人モッシュ開始だよね。酔っ払ってフラフラの体で一人で飛び跳ねて壁に体当たりして。盛り上がりが最高潮になったら一人ダイブ。ソファーに向かって思いっきり飛び込んで。汗だく。
最後に観たのがマキシマムザホルモン。もうたまらない。ヘドバン開始。酔っ払った頭でのヘドバンはヤバい。すぐにトイレに駆け込んだ僕。トイレに抱え込むようにして叫んだよね。嘔吐して涙流した。やっぱり涙って涸れないのな。
もうずっと盛り上がりっぱなし。最高の休日。
それで今日起きたら身体中が痛いです。何箇所か打撲のようなアザがあります。声もカスカスに嗄れてて、喉も痛い。二日酔いのせいで頭も痛い。
でも僕は後悔しない。そんな人生。
それではみなさん、素敵な土曜日を。昨日の僕みたいなことはしないようにお願いします。
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