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【エッセイ】短編小説を書き上げたら胸はドキドキ、体はブルブル、ブルドック。あの日の恋を思い出した。

2021/1/27

 僕の趣味の一つに小説を書くこと、というものがあります。そして昨日、新しい短編を一つ書き上げました。まだまだこれから何度か推敲を重ねて完成になるのですが、出来上がったらnoteに載せるので良ければ読んでください。

 これまで書いた短編もnoteに載せています。マガジンとしてもまとめてあるので、読んでいただけると嬉しいです。

 それで昨日、短編を書き上げてから胸のドキドキが止まらないんです。更年期障害かしらってくらい動悸が止まらない。かっぱえびせんを食べる右手くらい止まらない。

 よくあるんです。物語を書き上げた時とか、すごく筆が走った時とかに一種の興奮状態になって脳みその中にアドレナリンが溢れ返って興奮冷めやらない状態になることが。

 昨日もその状態になってしまって、胸はドキドキ、体はブルブル、うちのソースはブルドック。

 胃がキューってして体が震え出した辺りでこれはまずいなって思ったんです。それでさすがに少しだけ冷静になろうと思って他のことを考えることにしました。

 こういうドキドキってなにかと似ているな。僕は昔、このドキドキを経験したことがある。
 それを必死に思い出すことで小説を書き上げたという興奮を忘れようとしました。

 けっこう長いこと考えましたよ。真剣に。それで思い当たったのが、好きな女の子に告白しようと決めた日のドキドキ。あの甘酸っぱい青春のドキドキと同じことに気がつきました。

 僕も高校生の頃に大好きだった女の子に告白したことがあります。なぜか朝起きたら今日告白しようと覚悟が決まっていて、放課後に告白するまでずっとドキドキしっぱなしだったんです。
 やっぱりその時も胃がキューってして体が震え出して、胸はドキドキ、体はブルブル、ブルドック。

 朝に覚悟を決めてしまったものだから、日中の授業なんて全く聞いていられない。それどころじゃない。
 チャットモンチーの歌の歌詞じゃないけど、僕が知りたかったのは地球の自転の理由とかパブロフの犬のことじゃなくて、告白がうまくいくかってことさ。
 それでなんとか息も絶え絶え、放課後まで生き残って、意中の女の子を空き教室に呼び出して告白しました。窓の外はオレンジ色の夕日で、電気もつけていない教室の床に僕たちの影を長く残して。
 結果は見事に撃沈。玉砕でした。それでもその女の子は真摯に受け止めてくれて、涙まで流してくれました。「ごめん。ずっと友達でいたかった」と泣きながら言う彼女の姿を今でも忘れることができません。

 僕としては勇気を出して告白できた自信がついたし、結果はダメでもこの女性のことを好きになれてよかったなと心から思えて、とても良い経験と思い出ができました。

 まさか小説を書き上げて、高校時代の女の子への告白の思い出を振り返るなんて思っていなかったから、不思議な面白い一日になりました。

 それではみなさん、今日も素敵な一日を。
 

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