ラーメン作り
毎晩お湯入れのインスタント食品を貪り食う生活に萎えていたので、少しほど調理するように茹でるほうのインスタントラーメンをスーパーで買った。
具材で彩りたいので、保存が利くから冷凍庫の奥底で就寝中の冷凍ねぎ、雪のようにとろけてほしいチャーシューを用意した。
(本当はスーパーでタイムセール中のチャーシューを買ってから何を作ろうか考えました)
腹は空いてるんですが、久しぶりの調理に胸を膨らませてた。
まず袋から麺をラーメンを取り出すとき、表紙にラーメンのイメージ写真に載っていて、そこに飾られた半熟たまごの黄身が輝いていた。
すぐさま冷蔵庫を確認した。
エナジードリンクとお酒しかなかった。
すぐさま同じスーパーで卵1パックをゲット。
スーパーの店員には夜にチャーシューを買った後、間を空けて帰ってきて卵を買いに来た偏食野郎と思われたかもしれないが、茹で卵で頭いっぱいだったためにお構い無しだった。
調理を開始する。
チャーシューはそのまま、冷凍ネギは解凍すればいいし、麺も指定された通りにお湯で遊ばせればいい。
しかしこの、半熟たまごが非常に厄介だった。
[半熟ゆでたまごの作り方]
まず卵を常温で放置。
常温になったら、茹でた後に剥きやすくするためにつまようじで小さい穴を開ける。
そしておたまに乗せて沸騰したお湯にお年寄りのようにゆっくり浸からせる。
お好みのタイミングでお湯から取り出し、冷水で冷やす。
半熟になるタイムは入浴してから7〜8分程度だ。
茹ですぎると板東英二の餌になるし、茹でなすぎてはロッキーにグラスに入れられ飲まれてしまう。
そのため最初はお手並み拝見ということで、書いてあった7分間茹でてみた。
この間が暇で仕方なく、たまごにコロコロ転がすちょっかいを出したりして、わんぱくな子供の頃を思い出した。
7分で茹で上がった卵を剥いてみる。
白身は大人になれたが、黄身は若かりし状態のままだった。
納得できないため、新しい卵を使って何くそ根性で次は8分で挑む。
剥くとまた同じ光景、台所に黄身が垂れる。
ロッキーにあげたくなった。
ちまちま数を重ねても再放送をするだけだと思い、9と10を抜かして11分茹でてみた。
のぼせたのか、黄身がパサパサに固まってしまった。
板東英二にあげたくなった。
失敗続きなだけに、半熟になるであろうタイムは狭い範囲に絞られた。
9か10…
安定思考から間を取って9分半で決意を固めた。
出来上がった作品を恐る恐る剥いていく、半分に切ると黄身があのパッケージ通りになった。
ベストタイムは9分半なのだと、調べたサイトを訂正したくなったが、その時は自分だけの秘密にしておいた。
半熟になった喜びを噛み締めながら、具材として添えてやろうとどんぶりに向かう。
最後に卵をトッピングして手作りラーメンを完成させた。
出来栄えは…
7分茹で卵を剥いている最中に効率よく茹でていた麺は出来上がっているスープの中でその後およそ30分待たされ、水を吸いまくっていた。
ねぎは麺が水をどれだけ吸ったか確認するために全体をかき回した際に麺とねぎが絡みまくって、トッピングよりかは麺に練り込まれた感じになった。
おまけにたまごは失敗作含めて4個添えたため、チャーシューや麺よりべらぼうに目立つし、明らかにたんぱく質の暴力が腹を伝う。
まともにどんぶりで佇んでいたのはチャーシューだけだった。
いざ食べると、美味しかった。
終わりよければすべてよし。
卵アレルギーが再発しないことを祈ります。
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