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好きなことで死なないクリエイターの広告技術①「SNS広告の優位性」

広告からは逃れられない

 今やいろんなところで目につく広告。現実世界では毎日使う交通機関の中、立ち並ぶビルに磔られた巨大なディスプレイ、色とりどりの看板、ポスター、TV、ラジオ、チラシにカレンダー。意識して見回してみると、自分たちの生活のなかに当たり前のように存在しています。

 さらには、生活から切って離せなくなったインターネット。ここにも数え切れないほどの広告が掲載されており、その場所を挙げると枚挙にいとまがありません。

 さて、この広告という膨大な数を誇る現代における情報のバケモノについてですが、これを一言で表すと、

「お金を払って人の目に入る場所を借りること」という単純な答えになったりします。

 私の記事では再三申し上げているのですが、作られたモノは必ず「認知してもらう」必要があります。

 認知してもらう為にも、存在を知ってもらわなければなりません。

 そして、「広告を打つ」という活動は、存在を知ってもらう為の活動として極めて合理的かつ効果的なのです。

 自身が発信したい情報を広告に載せれば、多数の人間に半ば強制的に情報に接触させることができるのですから、その効果はもはや暴力的とも言え流かもしれません。


広告の沙汰も金次第なのか


 しかし、広告には重大な欠点がいくつかあります。

 その一つは、皆さんご察しの通りです。
 そう、バカにならないコストがかかるのです。

 一定の効果が保証されるようになった広告は、需要と供給という経済の基本的な概念に基づいた結果、広告を掲載できる場所を提供する人もそれなりの対価を要求するものです。ある意味で当然の帰結とも言えるでしょう。

 こうなると、一個人の予算ではとてもではありませんが賄いきれるものではありません。

 そこで活躍するのがみなさんご存知、多勢の味方にして最後の砦、
 SNSです。

 SNSは本来コミュニケーションのためのツールとして普及したものですが、今では企業も個人も関係なく宣伝広告のツールとしてSNSを活用しています。

 きっと、このSNS広告も皆さんの日常の中で頻繁に触れるものではないでしょうか

 SNS広告がここまで普及した理由は、とてもシンプル。
 そう、金銭的コストがかからないからです。


 ……というだけではありません。もちろんSNSは無料で運用できるという最大のメリットはありますが、実は通常の広告にはない、SNSだからこその有利性があるのです。


それは 「情報接触の偶然性」 というものです。


 ロマンティックな情報接触

 

 あなたもきっと、企業がお金を払っているであろう広告を見て、なんとも言えない反発心のようなものを抱いたことがあるかと思います。

 それはあなたが逆張り好きな天の邪鬼人間だから、というわけではありません。

 これは人間が自由を求める生き物であるが故の反応です。

 掲載されている広告を見ると、自分の購買行動を強制的にコントロールされるのではないかという不安や嫌悪感が生じてしまうのです。

『そろそろ宿題やらなきゃなぁと思ってたところで、親に「宿題やりなさい!」と言われてめちゃくちゃやる気を無くしてしまった』とか、
『確かに見た目は可愛いとは思うけど、それを自分で分かっててめっちゃぶりっ子してくるアイツ鬱陶しいしなんか腹立つ』
 と感じるのと理論的には一緒です。

 特に、自分があまり関心のないことの広告を何度も何度も目にしてしまうと、この嫌悪感はどんどんと膨らんできます。1日に3回以上同じ広告を目にすると、マイナスな印象を与えてしまうというデータもあり、「広告」という存在そのものが忌み嫌われる大きな理由にもなっています。

 対してSNS広告の情報への接触は、基本的に一度きりのものです。さらにその情報接触の仕方も、あなたの友人や、あなたが好意的に思っているインフルエンサーなどからシェアされるものが大半でしょう。

 誰かが情報を拡散し、それにあなたが出会い、あなたが拡散することで誰かがまた出会う。この連鎖によって情報接触を引き起こすのがSNS広告の基本です。

 この経路を辿った情報は、第三者のおすすめというレビュー「情報との偶然の出会い」というロマンティックなシチュエーションが付加される事になります。

「何者かの意思により与えられたものではなく、ただ偶然に知ったものである」という付加価値が、接触した情報に対する好感度を引き上げるのです。

 これが、SNSにおける情報接触による大きなメリットと言えるでしょう。「インフルエンサー」という存在がSNS上で大きな役割を果たすのもこの為です。

 逆に、注意しなければならないのは、「情報の再掲載・セルフシェア」 です。

 先にも述べましたが、人間は同じ情報に触れすぎると嫌悪感を覚えてしまいます。内容事態は同じものだとしても、文面を変えたり、ちょっとしたデザイン加工を入れるなどして「新しい情報」としての鮮度を保たなければいけません。これを怠ると、無為なユーザー離れに繋がってしまうため要注意です。 


最後に


 さて、SNSを用いた宣伝というものがありふれたものになって久しいですが、読者の皆さんには「何故SNS広告が有効なのか」という事をご理解頂けたかと思います。

 とりあえずでSNSを扱うのではなく、この理屈を頭に入れて運用するのとそうでないのでは、運用方法を間違えてしまうリスクが段違いでしょう。

 しかし、もちろんこれも美味い話ばかりではありません。

 まず、SNS広告で頼りになるのが「偶然性」。要するに運次第ということです。様々なテクニックもありますが、それを駆使してもなお、偶然に身を委ねなければならないということは否めません。

 そういったことから、確実な方法とはあまり言い難い手法ではありますが、それを差し引いてもなお「基本的にはノーコスト」「当たった時の効果が莫大」というとてつもないメリットのあるものですので、よほどのことがない限りは、SNS運用による広告は死なない為の必須条件と言えるでしょう。


 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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