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好きなことで死なないクリエイターの広告技術③「有料広告の是非」

実際のところ金さえあればどうとでもなる

 過去の私の記事「好きなことで死なないクリエイターの広告技術①」にてこう言いました。

「広告を打つ」という活動は、存在を知ってもらう為の活動として極めて合理的かつ効果的なのです。

 ここで言う「広告」は有料の広告のことですが、これをするにはコストがかかると言う理由から否定的な意見を述べました。

 しかし逆に言えば、そのコストさえ捻出する余裕があるのであれば実施してみる価値は大いにあります。

 ですが、無策に金だけを積んでゴリ押すことができるのであれば、あなたは死にそうなクリエイターとは言えません。ブラウザバックをして直ちに立ち去ってください。早く!

 

 


 


 さてさて、では改めてここからは死なないための方法に戻ります。

 泣けなしの予算を有料広告に使うのであれば、広告としての効果を最大限に引き出さなければいけません。

 有料広告では最低限の効果が見込めることは確かですが、費用対効果を高める為にも十分に作戦を練り、目的と手法を明確にしてから取り掛からなければ、あっという間に干からびてしまうでしょう。


潜在か顕在か

 基本的に広告とは、お金を対価に自身の情報を掲載する権利を得て、コンテンツの収益性を高める活動のことを指します。

 インターネット上には様々な情報が流れており、それは氾濫と呼べるほどの勢いです。その勢いに無為に飲まれてしまわないよう、ユーザーに確実に届けられる位置に留めておく必要があり、その役目を担うのが広告と言えます。

 インターネット上に情報を掲載する広告方法の代表的なものとして「リスティング広告」と「ディスプレイ広告」があります。

・リスティング広告…関連性の高い内容の検索画面に表示させる広告
・ディスプレイ広告…プラットフォームとなるコンテンツの中に固定的に表示させる広告

 両者の違いをざっくりと説明すると以上のようになります。では、この広告の表示方法でどのように結果が変わるのかというと

リスティング広告→ニーズが顕在化しているユーザーに対するアプローチ
ディスプレイ広告→ニーズが潜在しているユーザーの発掘

 このように目的を差別化できます。

 はい、今にも死にそうなクリエイターであるあなたにとって、リスティング広告が無縁のものであると理解できたでしょうか?

 誰にも知られていないからこそ、まずは知ってもらう。我々に必要な広告はディスプレイ広告一択です。


「未知」と言う黄金の卵


 さて、一択ですと啖呵を切りましたが、ディスプレイ広告には大きな弱点があります。これも実は「好きなことで死なないクリエイターの広告技術①」で言っています。(手前味噌の引用ばかりですいません)

 それがこちら

  あなたもきっと、企業がお金を払っているであろう広告を見て、なんとも言えない反発心のようなものを抱いたことがあるかと思います。

 それはあなたが逆張り好きな天の邪鬼人間だから、というわけではありません。これは人間が自由を求める生き物であるが故の反応です。

 掲載されている広告を見ると、自分の購買行動を強制的にコントロールされるのではないかという不安や嫌悪感が生じてしまうのです。   

 これは「心理的リアクタンス理論」という心理的作用から起こる反応であり、人間の脳に備わっている機能なのです。

 この反応を引き起こしやすくなってしまうのが、ディスプレイ広告における大きな弱点なのです。なんせ、人間の脳機能にネガティブに働きかけてしまうのですから、対処方法は限られています。

 大企業であれば、その資本力にものを言わせて高品質な商品を広告に出したり、大規模な広告活動を行うことによって、このデメリットを超えるメリットを享受しています。

 しかし、このような大企業でなくても、生き延びるのに必死な小規模な存在でもこのデメリットを受けなくするものがあります。

 それは、飛び抜けた独自性を持つコンテンツです。

 誰も知らない、見た事のないコンテンツほど効果が出やすくなります。

 全く未知のものに出会うと人間はどうなるかと言うと。

「驚きます」

 この「驚き」と言うのが大事なのです。多くの場合、この「驚き」と言う感情を経ることで、強く記憶に残らせることができるのです。

 そして、この驚きが好意的に捉えられた時、何度も表示されたところで嫌悪感を抱かれることはありません。第一印象が良いものは、接触が繰り返される毎に愛着へと変わっていくのです。(ザイアンス効果と呼ばれるものです)

 あなたがもしもドマイナージャンルのクリエイターなら、ディスプレイ広告によるメリットが十分考えられます。独特で魅力的なまだ見ぬモノは、多くの人々の目に好意的に映りやすいのです。

 逆に漫画やゲーム系の広告は最近はもはやお馴染みのものになっています、中身がどれだけ斬新で新鮮であろうとも、心理的リアクタンス理論の餌食になってしまうでしょう。ディスプレイ広告を絶対に避けるべきコンテンツと言えます。


最後に


 散々脅しつけるように言ってしまいましたが、有料での広告は実際優秀な手法です。
 ただし、そこに予算を捻出できる者であればという制約がつくので、少し気を抜いたらポックリと逝きかねないクリエイターとっては大きな博打になってしまう為、気軽におすすめできないのです。

 しかし、勝算と覚悟があるならば採用してみる価値は十二分にあります。

 クリエイターが死なない為に、勝算を上げる支援をできるような内容を記事にしていきたいと思っていますが、それを実行しようと言う覚悟を持つか否かはあなた次第です。

 とはいえ、その覚悟はともすれば蛮勇にもなりかねません。あなたの持ち味、強みとよく相談した上で意思決定をすることを、常に頭の中に入れておいてください。

 その決定の選択肢を増やせるように私も頑張って記事を書いていきます。



 これからも小規模クリエイターが「死なない為」にやるべき広報活動について記事を書いていきます。
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