水のギフト 奈良【黒滝】
昨日から9月。気が付けば9月。コロナウイルス騒動や次の首相の話で賑わいを見せる中、昨日今日と奈良の黒滝方面へ行ってきた。
俺の中で奈良は小都市のイメージだったのだが、山の方に向かうと、その何処もが広々としている印象。そして、山の中は本当に余計な物がない。
小さな土産屋などはあるのだが、コンビニはもちろん、宿泊施設も少ない。もちろんそういった所に行ってはいるので仕方がないが、それでは観光客もだろうが、住んでる人も不便だろうな、と勝手に思う。
旅の道中。まずは【みたらい渓谷】に立ち寄る。
元々俺自身、旅行や旅やレジャーを楽しむ機会が少なく、単純にみるモノ全てが綺麗で新鮮で斬新だった。
川遊びをすにはもう水が冷たく、俺は入水することはなかったが、先客の若人は水着姿ではしゃいでいる。まず若い子たちの多さにびっくりしたのだが、今はこういった場所の方が気兼ねなく遊べるのだろうと納得する。
グループごとに距離を取りながら思い思いに遊ぶ姿が眩しくて、卑屈でなく『若いっていいな』とたがだか30過ぎただけの男が思う。
一緒に来た仲間が『滑れそうな滝やな』というが、冗談じゃない。背中は傷だらけになるし、そもそもどうやってそこまで行き、帰ってくるのだ!とこういう考えが水難事故を招くのかと静かに笑う。
宿泊した【きららの森】なるロッジ群。夜になると10近くあるロッジ全てに明かりがついており、今時分の人気の高さが伺える。これまたロッジの間隔などがいちいち広くて、他の団体客の事を気にする必要もなかった。
あいにくの山の雨の曇りの為、星こそ見る事は叶わなかったが、くしくも満月一歩手前の月光はいつも以上いその輝きが色濃く感じた。
今持っているスマートフォンだと、このくらいには撮影が可能という事実にも驚く。
俺の中の旅一番の景色がこの二枚。朝起きると雨が断続的に降っていて、スケジュールの変更などでわちゃわちゃし、残念がっていた俺がふと部屋を出ると、雨と晴れ間のコンチェルト。
雨が雨だとは思えない雫のカーテン。晴れ間からこぼれる光。これも【天使の梯子】というのだろうか。
二枚目はいざ出発の時。最後に一枚、とシャッターを押す。サングラスをかけていた、なんとも適当に撮った一枚。
それを車の中で見てみると、虹がかかっているではないか。それも上下にそれこそ梯子を掛けるように。
俺たちとある業界の中ではこういった奇跡めいたことを、
【ハイヤーパワーからのギフト】と言っている。
自分の力ではなし得ない、別に力によるの贈り物。
この写真を見た時、仲間と分かち合うことができた時、感謝の気持ちがわいてくる。
ロッジを後にして向かったのが十津川村にある有名な【谷瀬の吊橋】。
長さ297メートル高さ54メートルの長距離空中散歩。
もちろん歩きはしたが、揺れるそれにビビり丸出しでひたすら前に進むだけ。
止まって撮影したかったのだが、足が勝手に前に進んでしまうのだ。情けのない話だが、怖い物は怖い。身体は正直なのである。
渡った後の景色。これを見た時にはやはり良かったと思える。気持ちのいい広がりを持った景色。終わりと始まりが行き交う橋の姿に興奮と戻らなければ行けない恐怖が入り混じるw
そして最後にデザートを頂いて無事に帰宅。
変な所で贅沢をする俺はファミレスだというのに少し高めの記念時間を食す。
という訳で、のんびりとした時間を過ごしつつも、あっという間の二日間。初めての場所は常に心を新鮮に洗い流してくれる。
こういう体験を一人ではなく、仲間と笑って過ごさせてくれた事に感謝をして、明日からの日常もまた【大切】に生きていこう。
【狼蓮】
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